ムネオ日記
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2006年2月28日(火)

鈴 木 宗 男

 9時55分旭川発で上京。昨日の地吹雪から一転、今朝は快晴である。北国の天気は移ろいやすく、それはとりもなおさず厳しい自然環境ということである。
 民主党の永田寿康議員の記者会見があったが、ただ深々と頭を下げるだけで、本当に申し訳ないという気持ちが伝わって来なかった。同時に、永田議員をかばうような民主党の姿勢も、国民の理解を得られるものではない。国会の委員会の場で、裏付けも取らず、パフォーマンス、マスコミうけを狙った様なやり方は、言語道断である。この記者会見を見て国民はどう受け止めているか、それに対してマスコミはどの様な見解を示していくのか、様子を見ることにしよう。
 質問主意書9件の答弁書がくる。今日受け取ったのは:
1.外務省職員の殉職扱いに関する質問
2.外務省におけるタクシー使用状況などに関する質問
3.外務省ワイン貯蔵庫取材に関する質問
4.外務省が所有するワインに関する質問
5.対北朝鮮交渉におけるミスターXの役割等に関する3回目質問
6.外務省の「国会議員対応マニュアル」に関する3回目質問
7.外務省顧問に関する質問
8.外務省在外職員に対する国内民間企業からの優遇措置に関する質問
9.外務省職員に対する懲戒処分に関する質問
の9件である。
 6.の外務省の「国会議員対応マニュアル」に関する3回目質問の答弁書の中で、平成17年9月29日付共同通信の報道によって明らかになった「鈴木宗男衆議院議員からの依頼等に対する対応振り」の文書について、「それ自体が個々の外務省職員に対する職務上の命令としての性質を有するものではない」との答えがある。それならば、何のために作ったのか。答弁の3に「指摘文書には、作成の当初から作成日が記載されていなかった。」とあるが、それなら怪文書の類ではないか。外務省が白旗を揚げたと、私は受け止めるものである。
 2.3.8.9.に関しても、全く答えになっていない。逆に再質問できるので有難い。特に9.の外務省職員に対する懲戒処分に関する質問では、痴漢行為、盗撮が明らかになり、この組織は大丈夫かと心配するものである。衆議院のホームページに、再来週には全文掲載されるので、是非ともアクセスして頂きたい。
 本会議に出て、16時に憲政記念館で講演。17時50分羽田発で帯広に向かう。明日、母校の足寄高校の卒業式に出席するためである。

2006年2月27日(月)

鈴 木 宗 男

 7時35分羽田発で旭川へ。市内挨拶廻りをして、12時から旭川地区後援会会合。カレーライスの昼食をとりながら、和気あいあいの中で挨拶をする。旭川地区も政治風土の厳しい中で、熱心な支援者・応援者がおり、有難い。
 15時半に留萌市に入り、市内挨拶廻り。18時から留萌管内新党大地支部後援会会合。留萌管内は一昨年の参議院選挙も昨年の衆議院選挙も一番で、その勢いにふさわしく、大勢の人が集まってくれる。20年、30年の人間関係は尊く、重いものである。
 高橋定敏留萌市長も当選直後の忙しい中、出席してくれる。私と一緒に中川一郎先生の秘書をした仲である。道議会議員から市長への転身であるが、頑張ってほしい。全道各地に私と一緒に仕事をしたり、私の秘書から道議会議員、市議会議員、町議会議員になった人が何人もいるが、「人」は確実に育っていると実感するものである。
 民主党は永田寿康議員のメール問題で明日にも記者会見をするそうだ。永田議員は議員を続けたいと鳩山幹事長に伝えたと報道されているが、何と無責任なことか。国民に対して説明責任も果たさず、病院に逃げ込み、党に身柄を預けるやり方は、身勝手で自己保身そのものである。明日、どんな説明があるのか、耳目を立てることにしよう。
 トリノオリンピックが閉幕。平和の祭典が無事終わり、良かった。日本選手のメダルが予定より少なかったことに、様々な意見・論評が出ているが、ベストを尽くしての、全力を傾注しての結果を責めてはいけないと思う。日の丸が一本でも多く揚がることは国威発揚の為にも良いことだが、計算通り行かないのが人生であり、勝負の世界である。荒川選手の金メダルに救われたと感じながら、バンクーバー冬季オリンピックを今から楽しみにしていきたい。

2006年2月26日(日)

鈴 木 宗 男

 横浜県民ホールで、オペラ「愛の白夜」を鑑賞。「6000人の命のビザ」の杉原千畝さんの話をオペラにしたもので、辻井喬先生が台本執筆され、その辻井喬先生より平成3年外務政務次官の時、杉原千畝さんの名誉回復をした鈴木宗男に是非とも見てもらいたいとお誘いがあり喜んで足を運んだ次第である。オペラを通じ改めて人の心のありようで歴史が、人生が、命が助かることを、やさしさ、愛情、思いやり、慈しみの大事さが伝わってきた。
 平成3年10月3日、外務省飯倉公館に杉原千畝さんの奥様、ご長男夫妻を招き、外務省の非礼を詫び、人間として当たり前のことをしようと当時の松岡外相の「ビザを出すな」という訓令に背いて、人道の観点からビザを出した杉原千畝さんを讃え、私は51年振りの日本とリトアニアの外交関係樹立の政府特使として翌々日、日本を出発したことを昨日のことのように思い出したものである。私の政治家生活の中で、外務政務次官の杉原千畝さんの名誉回復、国務大臣沖縄開発庁長官時の学童疎開船・対馬丸の発見のこの2つの出来事は、一つの仕事をしたと言う自負を持っている。いずれも外務省、厚生省の官僚の強い反対の中で私が決断したものであった。官僚の壁を感じながらも、政治家のしっかりした考え、判断が必要だということをしみじみ感じたものだった。
 公演後のパーティーで、脚本を手がけられた辻井喬先生より杉原千畝さんの名誉回復をされた鈴木宗男さんが来ておりますのでと紹介され、挨拶の機会を得る。平成3年10月3日、名誉回復した時のいきさつや当時の外務省の考えを話す。出席者から多くの拍手を頂き、有り難かった。改めて私は良い仕事をしたと感じたものだった。
 「人間として当たり前のことをしよう」という杉原さんのこの思いを、政治家とりわけ政府、与党、野党問わず要職についている人達に十分考えてもらいたい。自己中心、自己保身、政治に感動がないことをお互い深刻に受け止めようではないか。
 伊藤公介議員の政倫審が終わったが、これで幕引きを図ろうとするのか。伊藤議員自ら「証人喚問受けてたちましょう」と出ていった方が、伊藤議員の為ではないかと思うのだが。
 永田メール問題も、入院する前に国民に説明責任を果たすべきでないか。民主党挙げて永田議員をかばっている印象である。4年前、私のことに関しても外務省の意図的・恣意的なリークによる文書を鵜呑みにして質問していた姿を思い出す時、なんと無責任で反省が無いことかと憤るものである。武部幹事長、竹中大臣の選挙前、選挙中、選挙後の発言を良くチェックし、ライブドアの経営、仕事に利用されるような、政府与党がライブドアを保証し担保していると受け止められる誤解を生む言動がなかったかと、厳しく指摘するのが民主党の立場ではないか。興味本位の話ではなく、堂々とした本筋の議論を国民は期待しているのである。

2006年2月25日(土)

鈴 木 宗 男

 7時52分帯広発で札幌駅へ。11時から大地塾例会。今回の講師は新党大地副代表の多原香里さん。先住民族の定義、アイヌ民族の歴史、多文化・多民族社会の実現について貴重なお話をして下さった。出席者からもっとアイヌ民族と日本の歴史について勉強していこうとの発言もあり、実践していきたい。「新党大地」の政策の柱に「先住民族の権利の確立」をうたっており、それはとりもなおさずアイヌ民族のことである。これからもしっかり取り組んで行きたい。
 14時千歳発で羽田へ。17時から「第20回さいたまどさん子会」の講師として、さいたま市に行く。節目の会合に呼ばれ、有難く感じながら「今、北海道を考える」というテーマで北海道の現状、将来についてお話しする。「北海道出身で埼玉県で働いている方も、是非第二の人生はそれぞれの出身地北海道に帰って生活して頂きたい」とお願いする。それが皆さんの故郷・北海道を良くし、真の郷土愛につながるのではないかと、私なりの想いを伝える。皆さん喜んで下さり、責任を果たすことができ、ホッとする。
 今日も帯広−札幌−東京−埼玉−東京と慌ただしかったが、予定通りのスケジュールをこなせて良かった。
 荒川選手の金メダルの感動が、新聞・テレビから今日も伝わってくる。国会の薄っぺらで無責任な質疑より、体を張って頑張った姿は、そして見事な結果を出したことは、大変立派なことである。「政府も野党もしっかりしろ。荒川選手を見習え」という国民の声が聞こえてくる様である。私も一人会派の代表として、質問主意書を通じて更に国民に情報開示と情報の透明性確保に向けて、その責任を果たして行きたい。
 いい加減なメールをもとに質問した永田議員の責任は重い。国民の代表たる国会議員は、何よりもまず国民に対して説明責任を負う。本人が国民に対して説明しないのはどうしたことか。それを民主党が辞意を預かり、幹事長に一任というのは、党を挙げてウヤムヤにし、隠し事をしている印象を国民は持ったであろう。前にも述べたが、神聖な国会で事実でないことや風聞をもとに国会議員が質問することのない様、さかのぼって検証し、今回の様なゴタゴタが起きない様に与党野党しっかり対策を講じるべきでないか。
 永田問題とは別に、新自由主義の弊害、拝金主義への警鐘、日本が今日こんにちあるのは多くの国民の勤勉性にあったということを、私は主張していきたい。道義を重んじ、節度を旨とし、ひたいに汗してきた先人先輩の良き伝統、文化、心のあり方を、今一度お互い考えていくべきではないか。

2006年2月24日(金)

鈴 木 宗 男

 昨夜、21時30分から『100%ムネオマガジン』を出版したイーストプレス社主催の「100%ムネオナイト」クラブイベントに出席。350人の若者が迎えてくれる。「セイフォー」のかけ声で熱気に包まれ、「ムネオコール」も繰り返され、さながら選挙の決起大会の様相にもなる。
 来て下さった方の中には、北海道出身東京在住の方や、私の故郷出身の人など、顔見知りの人もおり、驚く。無事DJ初挑戦をすませ、本のサインも行い、若い人達からエネルギーを頂き、さわやかなすがすがしい時間を過ごすことが出来た。何事も経験であるが、若者の熱い思いを政治に生かしていかなければと考えたものである。
 今朝の新聞各紙、テレビも総じて民主党永田議員に厳しい。当然だと思うが、民主党も堀江容疑者が3千万円を武部幹事長の二男に振り込んだという話よりも、当時の金融担当大臣、与党第一党幹事長が応援に行き、更にどんな話をしたのか追及すべきである。それがライブドアの経営を担保し保証したように一般の人々に受け止められたことが最も重いことであり、そうした印象を与えたことに対する竹中大臣、武部幹事長の責任は重大であることを、もっと強く言うべきではないか。風聞の類で質問する永田議員は論外であり、厳しく対処されなくてはならない。同時に、国会にふさわしい議論を国民は期待していることを忘れないで欲しい。
 質問主意書9件の答弁が返ってくる。今日返ってきたのは:
1.裏金組織「ルーブル委員会」に関する内閣答弁書と政府参考人(外
  務省欧州局長)の国会答弁の齟齬に関する3回目質問
2.1956年の日ソ共同宣言に関して
3.外務省参与に関して
4.1946年11月に外務省が連合軍総司令部に提出した北方領土問
  題についての調書に関する質問
5.千島列島の範囲に関する質問
6.外務省在外職員の飲酒対人交通事故に関する再質問
7.外務省職員の自殺に関する質問
8.外務省在外公館における「プール金」問題に関する質問
9.在上海総領事関心自殺事件に関する3回目質問
の9件である(衆議院のホームページに再来週には掲載されるので、アクセスして頂きたい)。
 どの答弁書も相当打ち合わせをしている跡はうかがえるが、正直に答えていないものが多い。質問主意書に役所の人が時間を取られるという話をする人がいるが、私から言わせれば「正直に答えれば5分で済む。つまらないすりあわせをするから時間がかかる」と言いたい。
 今朝5時に起き、フィギュアスケート女子をテレビで応援する。荒川選手が見事金メダル。村主選手は残念ながら4位、安藤選手は果敢に4回転半ジャンプに臨んだが、惜しくも失敗。しかし、若さあふれる勇気あるジャンプだった。
 荒川選手が表彰式で君が代を口ずさむ姿がひときわ輝きを見せていた。アメリカとロシアの国旗の上に日の丸がある光景に、トリノオリンピックで待ちに待ったメダルが金メダル。日本国民に大きな感動を与えてくれた荒川、村主、安藤3選手に拍手を送りたい。
 8年前、長野オリンピックで荒川選手を応援に行った私だが、あの時は期待に答えられず、一度はフィギュアをあきらめかけた荒川選手だが、失意・挫折を乗り越えての栄冠は、胸に迫るものがある。世の多くの人に勇気を与えることだろう。私も敗者復活出来た者として、「鈴木を見ろ。正直に生き頑張れば、努力すれば、必ず道が拓ける。目的・目標を持って生きろ」というメッセージを、これからも私は送り続けていきたい。「かっこいい」人生とは何かを、私も訴えて生きたいものである。
 13時45分の飛行機で帯広へ。市内挨拶廻り、弔問をし、18時から帯広後援会新年交礼会。大勢の役員の皆さんが足を運んでもらう。生まれ故郷での会合は、また格別のものであり、故郷の皆さんに心から感謝の気持ちで一杯だった。

2006年2月23日(木)

鈴 木 宗 男

 朝1便で釧路から上京。釧路も暖かくなったが、東京はもっと暖かくなっている。
 民主党の永田寿康議員が議員辞職する意向を党執行部に伝え、対応を鳩山幹事長に一任したと夕刊に出ている。国民の代表たる国会議員が、風聞や事実でないことを質すのは論外である。今回の件だけでなく、過去を遡って検証しても、週刊誌や新聞にでたものをもとに質問している例が沢山ある。私の経験からも、共産党の佐々木憲昭議員が北方四島支援事業に関して「ムネオハウス」「偽計業務妨害」といい、「ムネオハウス」という、北方四島のロシア人が使わない言葉をねつ造し、それが国会で言われたことは記憶に新しいことと思う。また、ODA、発展途上国支援に関して、ケニアのソンドゥ・ミリウダム事業に私が国民の税金を無駄遣いして不正をしたとか、おまけに「疑惑のデパート、疑惑の総合商社」と辻元議員には言われ、いずれも私はやましいことは何一つなくても、疑惑、疑惑、鈴木は悪い人というイメージになってしまった。
 また、私が北方領土不要論を言ったという怪文書が国会に出て、その文書が本物かどうか、私の真意も確認せず、国会答弁で小泉首相は「とんでもないことだ」と言っている。外務省の意図的・恣意的な、共産党、民主党へのリークによってのことだが、質問する方も答弁する方も、今回の件を機に反省すべきことがあるのではないか。
 こうしたことからも、私は質問する側にも、結果として事実でないこと、風聞等、裏付けのないことを言った時は、それなりの責任があることをルール化すべきであると思う。無責任なことを言われ、言葉が一人歩きをして大変なダメージを受けた経験のある私の思いである。

2006年2月22日(水)

鈴 木 宗 男

 8時から民間人主催の朝食勉強会。新聞社の政治部長が講演。ライブドア問題、ポスト小泉等、現下の政治状況についてわかりやすい解説であった。最後に主催者が総括し、その中でライブドアに続いて更に次のターゲットがあるのではないかという見通しに注目したい。
 今日もテレビ、雑誌関係の取材が入り、あっという間に時間が過ぎていく。
 15時15分羽田発で釧路へ。お見舞い、仲間の市議会議員の新年交礼会に出席し、挨拶。釧路は雨だったが、一雨ごとに春到来である。
 ライブドアの堀江貴文前社長他3名再逮捕、新たに熊谷史人代表取締役が逮捕される。粉飾決算が裏付けられたとのことだが、今後どんな展開になるのか注目していこう。
 党首討論で民主党がどう打って出るのか国民の皆様は期待していたと思うが、お互いすれ違いの議論で、「全く話にならない。どっちもどっち」という声が沢山届く。前原代表の基礎体力が問われる今日のやりとりではなかったか。
 トリノオリンピック フィギュアスケートショートプログラム女子で、荒川選手3位、村主選手4位、安藤選手が8位につけている。23日のフリーで、是非ともメダル獲得に向け頑張って欲しい。3人とも、ショートプログラム終了後の満足そうな表情がとっても印象的だった。23日、輝く光る笑顔を、是非ともみたいと多くの日本人が思っているだろう。勿論私もそうである。

2006年2月21日(火)

鈴 木 宗 男

 朝の便で千歳から上京。北海道から東京に来ると、すっかり春らしくなったと実感する。
 質問主意書5件の答弁が返ってくる。

 今日返ってきたのは:

  1. 1971年沖縄返還協定を巡る日米密約に関する質問
  2.  
  3. 全国小売酒販組合中央会元事務局長に対する外務省欧州局の情報提供に関する質問
  4.  
  5. 外務省におけるセクシャルハラスメント(性的嫌がらせ)に関する再質問
  6.  
  7. 北方四島の管轄権に関する再質問
  8.  
  9. 赤いTシャツを賞品とする川口賞に関する質問
 の5つの答弁で、内容はいずれも想定した通りのものであり、次につなげていけるものである。東京新聞夕刊12面では2.の全国小売酒販組合中央会元事務局長に対する外務省欧州局の情報提供に関する質問が記事になっている。滑稽なのが5.の川口賞に対する答弁で、答えを読みながら、マンガチックな内容に呆れたものである。
 毎日新聞夕刊2面の特集WORLDに「東京地検とライブドア 『検察幻想』狙った」の見出しで、ノンフィクションライター・魚住昭さんの興味深い、また、深層をつく記事を目にする。そういう見方もあるのかと勉強になり、また、私も同感と思いながら読ませて頂く。以下に全文を引用する。

 特捜検事は猟犬だ。獲物を見つけたら走り出すよう動機付けされている。悪を許さないという信念もあるだろう。ただし、彼らにとっての「正義」とはしばしば、自らの行動を正当化するために使われると言っても過言ではない。
 庶民は大きな「検察幻想」を抱いている。(92年の)東京佐川急便事件の際に検察庁の表札にペンキが投げつけられた事件があったが、あれなどは期待感の裏返しであった。
 検察もまた、組織官僚だから、いかに自らの威信と権力を維持するかに腐心している。その点で、4年前に逮捕した鈴木宗男衆議院議員が復権したことには大きな危機感を抱いたはずだ。検察が標的にした政治家で、彼ほど早くに表舞台に復活した例はない。検察は「検察幻想」を維持する必要に迫られていたのだ。
 「額に汗して働いている人々」のため、ライブドアの立件に踏み切ったというのは良く出来たストーリーだが、内実は違うと思う。私に言わせれば、今回のライブドア摘発はとても恣意的な捜査である。
 その理由は二つある。一つはライブドアはそれほど悪逆無道なことをしたわけではないということだ。逮捕容疑となった証券取引法違反(偽計、風説の流布)は広い意味で言えば「形式犯」だ。東横インの社長が語ったように「制限速度60キロの所を67、68キロで走ったようなもの」である。一昔前なら監督官庁による行政指導で済んだ話だろう。
 もし、堀江貴文被告らの行為が罪に問われるべきなら、検察の「裏金づくり」だってそうあるべきだ。自らの疑惑にふたをしておいて、他人の違法行為だけ摘発する組織が国民の尊敬を集めるわけがない。
 もう一つの理由は、今回の捜査がライブドアによるニッポン放送株買占めに端を発していることだ。
 当時、フジテレビやその周辺などから「ライブドアの時間外取引は違法ではないか」という声が上がった。それをきっかけに特捜部が内偵捜査に乗り出したのだが、フジ側の行動に全く問題はなかったのか。私は紛争当事者の一方に肩入れをしたという印象を否めない。
 検察の権力行使は、恣意的であってはならないし、慎重でなければならない。検察ファッショの反省が戦後法曹界の出発点となったはずだ。政治は選挙を通じて民意のコントロールが利くが、検察はほとんど利かない。独り善がりの「正義」が暴走する危険性をはらんでいる。
 本来の「正義」とは、草の根の庶民の利害にかなうことだ。近年の検察の「正義」はそこから離れて、「官僚の正義」あるいは「国家の正義」と化しているような気がしてならない。(以上)

 今日の産経新聞朝刊1面に「残留孤児2世の日本人男性 中国で7年服役 『外務省の依頼で情報収集』 『助ける』約束…保護されず」の見出しで、中国で国家機密を入手したとして1996年に逮捕され、2003年まで約7年間、北京の刑務所で服役した原博文さんの記事が出ている。私が質問主意書を出している在上海総領事館員の自殺事件とも合わせてみると、外務省の姿勢が見えてくる。3面には「上海事件と本質同じ 『外務省 自国民を守る気なし』」の見出しで原さんの証言が載っている。今日の証言は「上」となっているので、あと2回ほど続くものと見られるが、原さんの証言を注意深く、関心を持って読んで行きたい。

2006年2月20日(月)

鈴 木 宗 男

 9時15分釧路空港発で丘珠空港へ。札幌事務所に入り、お客さん対応。午後から後援者のお見舞いで、札幌医大へ行く。
 18時から空知管内栗山町で後援会新年交礼会。昨年に続いての開催で、盛会の内に終わる。ここ栗山町は3月28日告示、4月2日投票日で町長選挙が行われる。「流れを変えよう」という雰囲気になってきていると感じる。マンネリズム、上からの天下りに対する反発は強い。役場プロパーの新人に対して、出席者は全面支援の感じで頼もしく有難い。人間関係から、また、故郷を同じくする者同志として、新人の椿原紀昭さんの必勝を心から念願してやまない。
 衆議院議員の資産が公開された。トップはダントツで民主党の鳩山由紀夫議員、ケタ外れの資産である。16億5591万円、政治家4代目、国民の税金がいかほど使われてきたか。この資産の中で、ひたい額に汗して努力して得たものはいくらになるのか。貧乏な家に育ち、今、必死に生きている者として、ただただ持てる人の金額の大きさに驚くものである。
 「ケタ外れの豪邸に住み、別荘を持ち、立派な洋服を着て自分中心で人生設計を立てられる人が羨ましい」というFAXが入ってくる。この人の気持ちがわからないではないが、「世の中何が幸せか。モノ・カネよりも心ですよ。思いやり、優しさ、愛情が大事ですよ。その方が幸せではないですか」とつぶやきながら、やはり頭をかしげるものである。

2006年2月19日(日)

鈴 木 宗 男

 九時お世話になった方の告別式に参列。その後大変お世話になった方の弔問、20年前10年前の私に関する新聞資料等を整理しておりあらためて故人のお心が伝わり涙する。
 十一時半釧路管内浜中町散布地区後援会、十三時半から釧路管内浜中町後援会、十七時から釧路市で後援会会合、二十時半から釧路市阿寒湖畔後援会と新年交礼会を行う。休日にもかかわらず、どの地区も大勢の人が出席下さり有難いことである。
 WTO(世界貿易機関)とりわけ関税問題がどうなるのか等、漁業者も農業者も政治に対する期待が高い。阿寒湖畔では観光振興の為にも道路整備、自然保護等さまざまな要望等聞かされる。「大地に還り大地に学ぶ」新党大地の理念をもって地域の声、地方の思いを受け止め実践していきたい。生の声を聞くことは政治活動の基本であり、とっても大事なことだと改めて感じる。
 フィリピンレイテ島の地滑り3千人死亡かと報道されている。自然の力、エネルギーを思い知る。米海兵隊が救援に向かい実施しているとのことだが、日本はどうしているのだろうか。「AMDA」(民間国際医療救援団体)などが18日マニラに到着しているのに外務省は何をしているのだろうか。情報をきちんとあげて取り組んでいるのだろうか。人道支援は何よりも早く対応すべきだ。
 20時のニュースで日本は毛布、テント、浄水器2500万相当の救助物資を送ることを決めたと言っているが事故発生から三日もたっている。もっと迅速に行動すべきだと思うが、この点でも心のこもった外交でないことが感じられる。
 麻生大臣が18日都内のタウンミーティングで上海総領事館員の自殺について「女性問題ネタに乱数表要求されていた」ことを明らかにしている。麻生大臣が国民に少しでも情報を開示することは国民の理解を得ることだろう。
 麻生大臣の姿勢を見ていると自己保身、自分の出世しか考えない一部外務官僚にはだまされないぞという気概があるのではないか。麻生大臣の発言に今後とも注目していこう。国益第一で是非とも蛮勇をふるってほしい。

2006年2月18日(土)

鈴 木 宗 男

 9時千歳発で釧路へ。釧路市阿寒地区後援会、釧路市音別地区後援会、釧路管内白糠町後援会会合。昨年に比べ、やはり国政復帰の効果か、どこの後援会も生き生きとしている。本当に有難いことで、私も気分がよくなる。
 夜は釧路市内で会合3ヶ所。人間関係、人の出会いは尊いものである。
 昨日滋賀県で起きた幼稚園児二人殺人事件はショックだ。同じ園児の母親が犯人とは「誰を信じていいのか」と素朴な愚直な疑問に何と答えればいいのか。何があったのか、子供には何のつみもないはずだがやるせない事件である。
 世相が乱れている。心のない、血のかよっていない政治に責任の一端があると私はかねがね言ってきたが、今一度お互い真剣に考えてみる必要があるのではないか。ここ四、五年子供同志の殺人事件、子が親を、親が子をといった悲惨な事件が多すぎる。
 新自由主義、拝金主義、勝ち組といったモノ・カネ万能の価値がなんらかの影響を与えていると考えるものだが。
 北海道が新年度予算案を発表したが削減、削減で、働く機会が少なくなり先の展望があるのか、高橋知事は生活感がない。人の苦労、北海道の現状をどこまで把握しているのか。失業率の高さ、自殺者の多さをどう受け止めているのか。「官僚の延長線上では北海道の将来はない」という声が頻繁に寄せられる。 
 札幌市長は五輪誘致見送り、巨額負担を懸念、21日表明と北海道新聞一面トップに出ている。夏のオリンピックは一札幌市だけの問題ではないと思うのだが、北海道全体のことを考え、幅広く意見を聞いての判断なのか。オール北海道という土俵の上で十分な検討がなされるべきではなかったか。札幌は冬のオリンピックを見事に成功させ夏のオリンピックを開ける条件を備えている条件の整った場所である。元気の出ない北海道を見ているだけで胸がいたむ。
 HBC(北海道放送)ラジオで13時から17時迄、「松山千春のベストフィフティ」が流されて感激した。ナンバーワンリクエストは「大空と大地の中で」、千春との数々のご縁、巡り合わせを想い出し嬉しかった。松山さんに心から感謝したい。

2006年2月17日(金)

鈴 木 宗 男

 午前中議員会館で週刊誌プレイボーイの取材、お客さん対応。12時10分衆議院決算行政監視委員会。13時から本会議。14時50分発で札幌に向かう。東京も一雨降るごとに春の気配がしてくる。北海道も寒さの峠は越えたようで、千歳に降りても1週間前の体にビシッとくる寒さがなくなった。
 昨日の予算委員会で、民主党の永田議員が堀江氏の社内メールを明らかにして物議を醸している。武部幹事長の二男に3千万円振り込むようにとの内容だが、武部幹事長は否定。民主側は確度の高い、信頼できる情報として、引き続き疑惑を追及するという。今後の展開を待ちたい。
 国会での質疑で、風聞で全く事実でないことがよく質問される。私も平成14年、大変なバッシングに遭い、野党議員が根も葉もない話で、疑惑疑惑の大合唱で「鈴木宗男」が悪い者だという印象になり、反論のしようがなかったが、国会での質問の際、何を言ってもいいという慣例は改めるべきではないか。テレビの時代、言葉が一人歩きするし、印象で判断してしまうことが多分にある。言葉の重みを考えるうえで、国会議員等しく検討する必要があるのではないか。
 平成14年3月、外務省がリークした改ざん文書をもとに、野党議員が「鈴木は北方領土不要論を言っている」と質問すると、その文書が正確なものかどうか、また、私の認識も確認せず、「とんでもないない発言だ」と国会で答弁され、私は驚いたものだ。意図的、恣意的な外務省のリークに乗って公の場での発言となると、これまた「悪いのは鈴木」と一方的に断罪される。私の経験からも、質問する側、答える側、真実をもとにしてのやりとりを、心からお願いするものである。
 夜は航空自衛隊北部航空方面隊音楽祭・スカイミュージックフェスティバルに出席。素晴らしい演奏に心を打たれた。航空自衛隊北部航空方面隊司令官 新野修空将はじめ、音楽隊の皆さんに、心から敬意を表したい。

2006年2月16日(木)

鈴 木 宗 男

 午前中、中曽根康弘先生を訪ねる。今年八十八歳、米寿を迎える中曽根先生だが、顔色も良く、矍鑠かくしゃくとしている。瀬島龍三先生が代表をつとめる同台経済懇話会(陸士関係者)で講演した話や、最近の政治についてお話を伺う。
 世界の指導者で、特に印象に残る、また、これはと思う人はと尋ねたところ、「胡耀邦とレーガン」と即座に言われ、「ミッテランも面白かった」と答えられる。日本の政治についてお聞きすると「今の政治は世界観、国家観を持った政治家がいない。国内の狭い視野での政治で、これでいいのか心配だ」と憂いておられた。固有名詞は避けるが、中曽根先生の指摘に私も同感である。「鈴木君はエネルギーもある。カムバックしたことは大したものだ。あとは政治家として何をするか、何を残すか。そのエネルギーを生かすことだ」と励ましを頂き、有難かった。歴史を目の前で教えてもらった様なもので、極めて重い、尊い時間だった。
 バレンタインデーも過ぎたが、今年もチョコレート業界は潤ったのか。「国会議員が団体でチョコレートを配って歩く姿は、いかにも義理チョコパフォーマンス。心がこもっていないくてみっともない」などと言った様々な意見が事務所に寄せられた。私もそういう受け止め方をする人が多いのかと感じながら、私にはとても有難いチョコレートが届く。それは娘からのものである。心のこもったメッセージが添えてある。合わせて誕生日のメッセージも一緒に入ってある。最近の娘の写真も入っており、何よりのプレゼントである。「お父さんの揺るぎない信念で『大地』を開拓して」と添えてある。娘の言葉を重く受け止め、頑張っていこう。娘が元気にやっているだけでも、何よりである。
 耐震強度偽装問題で、伊藤公介衆議院議員は政倫審でヒューザーとの関係を弁明するそうだが、堂々と証人喚問に自ら応じた方が伊藤代議士の為になると考えるものだが。先日第一議員会館の廊下で会った時、伊藤先生に直接「証人喚問を受けた方がいいですよ」と話した処、「俺は出てもいいんだ」とおっしゃっていたので期待していたのだが、何の力が働いたのか。国民がどう受け止めるか、様子を見ることにしよう。

2006年2月15日(水)

鈴 木 宗 男

 明け方3時までスピードスケート女子500メートル、岡崎、大菅、吉井、渡辺選手の応援をする。残念ながら岡崎選手は0.05秒差で4位、メダルに届かなかった。勝利の女神はなぜ岡崎選手の努力、頑張りには微笑んでくれなかったのか。レース後のさわやかな中にもちょっぴり悲しそうな顔の岡崎選手を見る時、何とも言えぬ思いだった。メダルは取れなかったが、4位入賞は凄いことである。他の3選手も堂々としたスケーティングで、十分感動を与えてくれた。それにしても期待の種目でメダルのない日本。大丈夫かなと心配するものである。
 質問主意書の答弁が昨日4件返ってきたが、在上海総領事館員自殺問題で遺書が複数あることが明らかになった。予算委員会では、自殺の6日後に中国に抗議したとアジア太平洋局長が言っているが、なぜ6日後なのか。どの様な抗議をしたのか、もっと国民に説明する必要があるのではないか。特に、当時の川口大臣がどの様な判断をされたのか明らかになっていない。
 産経新聞30面によると「麻生太郎外相は『友好のため国益を損なうのは愚か。国益のために友好は成り立つ。優先順位のつけかたが基本的な問題だ』と当時の対応を批判した」と書かれている。ここまで言われて、川口元外相は黙っていていいのか。今や国民の代表たる参議院議員である。川口元外相は国民に対して説明責任があることを忘れてはいけない。
 佐藤優さんの控訴審の初公判が開かれたので、傍聴する。私も証人申請されており、裁判長に証人採用して頂き、有難い。外務省と私の関係がどうであったか、真実を述べて裁判に寄与していきたい。同時に、国民に外務省の実態を知ってもらう良い機会でもある。外務省も、東郷さんはじめ、1人でも多くの人が公判に出る様促すべきである。外務省の信頼回復にもなるのではないか。同時に、真実を明らかにすることに率先して協力することが、公僕たる外務省職員のつとめではないだろうか。

2006年2月14日(火)

鈴 木 宗 男

 一日議員会館で仕事。TBS「みのもんたの朝ズバッ!」の「週刊新潮50周年」インタビュー。平成14年、週刊新潮にバッシングを受けた者として、この50周年をどう受け止めるかとの趣旨だったが、私は淡々と受け止めているし、50年の歴史を振り返る時、週刊新潮の発展は日本の発展であったと答える。16日の朝放送なので、みて頂きたい。
 夕刊フジ、毎日新聞の取材もあり、外務省のこと、今の政治状況等、私の思いを伝える。
 夜はモンゴルのバガバンディー前大統領と8年ぶりにお会いした。外務省と違って、外国人の方が義理人情に厚いと感じながら、旧交を温める事が出来た。
 トリノオリンピックのスピードスケート男子500メートル、清水選手をはじめとする日本の4選手をテレビ応援したが、残念ながらメダルに届かず。世界最速の加藤選手もオリンピックの魔力に負けてしまったのか。3大会連続メダル獲得に挑戦した清水選手も、やはり腰痛が響いたのか。特に清水選手を、お母さんを知る者として、また、長野大会での勇姿を間近でみた者として、夢よもう一度と期待したのだが、残念ながら叶わなかった。それでも清水選手は4大会連続出場で、13年間世界の舞台で頑張ってきたその足跡は、永く讃えられるものである。亡くなったお父さんにお世話になった者として、私は清水選手に心から感動を有難うと拍手を送りたい。
 昨日、テレビ朝日「ワイド!スクランブル」で「私と週刊新潮創刊50年」の取材を受けた。放送は明日15日12時10分から12時30分までなので、お時間のある方はみて頂きたい。

2006年2月13日(月)

鈴 木 宗 男

 11時半釧路発で上京。今朝の釧路はマイナス18.5度、東京に着くとプラス11度、30度の気温差に、体が戸惑っていることだろう。
 新聞のチェックをしていると、12日の東京新聞2面「いま、会いたい」のコーナーで「落ちた外交の基礎体力、政治家の質も格差拡大」の見出しで、私のインタビュー記事がある。日記の後に全文を掲載するので、是非とも見て頂きたい。
 昨日は釧路で地元のFMくしろ「浅乃屋本店 一期一会 風色の街」に出演し、約1時間の収録。パーソナリティの浅野一夫さん、佐藤晴美さんとの気持ちの良いやりとりと、リスナーからの質問に答えてきた。16日14時からの放送なので、釧路の皆さんには是非とも聴いて頂きたい。私なりに辛口のコメントをしているので、ご叱正・ご叱責をお待ちしたい。
 ライブドア前社長の堀江貴文容疑者が起訴されたが、検察は逮捕した以上必ず起訴してくるので当然の流れだ。堀江容疑者は全面否認。他の3人は供述していると、情報戦も盛んだ。メディアを使ってまで世論の反応を見たり、容疑者を追い込んだりするのは、私の経験則からも権力側の常套手段である。私は堀江容疑者の様な拝金主義・お金万能主義に与するものではないが、冷静に今後の展開を見守っていきたい。


● 2月12日(日)東京新聞2面 「いま、会いたい」
週刊誌からワイドショー、バラエティー番組まで、いま、メディアへの露出度が最も多い国会議員の1人がこの人。外務省問題でバッシングの嵐にさらされ、あっせん収賄など4罪で逮捕・起訴されたが、無実を訴え控訴審公判中。特異な立場からの外務官僚の実名告発などで、再び存在感を発揮している。現在の政治状況を含め、思いを聞いた。 (聞き手・白鳥龍也)

 弱肉強食、勝ち組・負け組、都会と地方…とね、格差が広がってきていると思う。政治家にも(質の拡大が)言えますね。小泉チルドレンていますね。みんな(本会議での)拍手とかパフォーマンスが一体。北朝鮮型。自分の信念、政治家としての意志がどこになるのかなと思う。チルドレンという言葉、最初に使われたのは小沢チルドレンですよ。全部だめになっているから小泉チルドレンも長いことないのかなと思いますね。(笑)

〈昨年、逮捕時点からだと約3年ぶりに国政復帰。現在の政治状況、特に小泉政治について、手厳しい感想を漏らす〉
 格差が広がったのは、(小泉政権の)新自由主義経済政策の結果。日本人の中に努力しても報われない、との意識が広がっている。昔は努力すれば報われる、だから頑張ろうと思った。政治の世界でも「偉大なるイエスマン」なんて、ごまをする者が出世するような風潮がありますよね。エネルギー資源がなく、勤勉な人的資源に支えられてきたのが日本の国。これでは国力が落ちてしまう。
〈告発手記や、質問主意書連発による外務省追及の狙いは〉
 最も直接的に国益に関わる外交が、今、国民に理解されているかというと大きな距離、溝がある。一握りの官僚は、国民の目線より、自分たちの保身ために動いている。外交を真に国民世論を背にしたものにするには、情報開示や外務省の透明性の確保が最も重要と気付いたわけです。これは私自身反省、自責の念もあってやってるんです。私はかつて、外務省は国益にかなう役所だからと百パーセント応援してきた。それによって日本が良くなると考えた。ところが、私自身が外務省に近寄りすぎて、国民の税金も無駄遣いさせてしまった。この点は本当に申し訳ないと…。
〈ムネオ事件以来、外務省も自己改革を進めようとしてきましたが〉
 少なくとも田中(真紀子)、川口(順子)両元外相が(省内の)混乱、(外交の)停滞で空白の三年余をつくっちゃった。その結果として、今や、外交の専門家たる外交官が首相を守っていない。外交の基礎体力が落ちている。
 例えば靖国問題。外務省にも小泉首相が参拝に行くから日中関係がうまくいかない、なんて言う幹部がいる。しかし、ときの首相がそれなりの判断や信念で動くのだから、外務省は要所要所に首相の考えを説明し、首相には相手の反応はこうです、その上で判断、発言されてはどうでしょう、と助言しなくてはいけない。今、そうした情報や意見を首相官邸に上げているかというと、その気配がみられない。いい話は上げるが、在上海日本総領事館員自殺事件など、悪い話は上げていない。
〈北方領土問題の打開策は、やはり二島先行返還の実現?〉
 外交に百点満点はない。双方五十点、五十点でスタートしないと。ロシアは(「日ソ共同宣言」に基づき)歯舞、色丹の二島は返す用意があるというのだから、まずは返してもらい、その後、残り二島の帰属を話し合う。そして、何とか返してもらう努力をする。空想的でなく、現実的な解決論が大切。今のままでは二島も返ってこない。

〈ところで、ムネオバッシングをしたメディアに今、盛んに出ているのはなぜですか〉
 逮捕前の私は権力に近付いていて自信があったですよ。一番になることはできなくても、努力して、二番や三番にはなれると。現に仲間の国会議員を持ってそれなりの歩みはしてきた。前しか見てきませんでしたね。それが「国策捜査」によって後ろを見るというか、国民の真の目線で物を考えられるようになったですよ。メディアの方も権力側にいた鈴木が、今は国民の側の同じ価値観を共有している仲間だという意識でみてくれるようになったと思ってます。
 それと、逮捕されて分かったのは、権力側はね、メディアによる情報操作、世論調査をするんですね。メディアも知らずに権力の手足に使われることがある。だから、今はバッシングしたメディアを攻撃するのではなく、逆に私が知っている真実、事実をできるだけ情報提供したいと思ってる。何よりも私は権力側の力を知ってますから。あとは国民の皆さんに、判断してもらえばいいという私の経験則からの判断なんですね。

2006年2月12日(日)

鈴 木 宗 男

 11時から釧路管内、弟子屈町川湯後援会新年交礼会。休日にも関わらず大勢の人が集まってくれる。後援会長さんが、昨年7月急死したので新しい会長を選任していただく。高田新会長は、お父さんも会長を務めて頂き、親子2代の会長さんである。亡くなった徳永会長の思いが川湯の若い人達にもしっかり浸透しており、有難い事である。14時に釧路市へ戻り、会合に出席。14時半からFMくしろの収録、パーソナリティ−からの質問や、リスナーからの問い合わせに約1時間出演。地元の悩み、政治に対する期待を直に触れることができ、大変参考になった。18時から釧路管内厚岸町後援会新年交礼会。ここの若狭町長さんは、中川一郎先生時代の先輩秘書で、29歳で道議会議員、49才で道議会議長、国政への話もあったが最後のご奉公ということで故郷に帰り、町長職を務めている。私にとって政治の世界での先輩であり、政治のイロハを教えてくれた恩人であり、若狭町長の支持もあり、また、後援会の頑張りもあって厚岸は選挙もきちんと結果を出してくれるし、今日も大勢の人が駆けつけて下さり大盛会のうちに終了することができた。
 在日米軍再編に関する日米審議官級会議で米側は沖縄の第3海兵遠征軍の司令部をグアムに移転させる経費の日本負担を9千億円を提示したと毎日新聞2面に出ている。世界戦略の一環としてアメリカが考えていることに、日本が言われるままにする必要はない。日本国民の尊い税金を使う以上、透明性のより高い説明を国民にし、国民の理解を得る必要がある。何でもアメリカの押し付け、いいなりになることは危険極まりないと私は考える。
 トリノオリンピック期待のスキーフリースタイル女子モーグルで残念ながら上村、里谷両選手のメダル獲得はなかった。テレビを観ていてうまくいったと感じたが上には上がいたということか。オリンピックの厳しさ、むずかしさを知らされた。スキージャンプノーマルヒル70メートル、オリンピック5回目出場の原田選手に注目したがなんと失格、それもスキーの長さと体重との関係で2百グラム体重が足りなかったという。そんなルールがあるとは知らず予選通過に必要な飛距離は十分あったにも関わらず残念な結果になる。オリンピックには時々魔物が潜んでいると思わせる原田選手の一件である。次の出番に期待したい。トリノと日本は時差が8時間、夜中のテレビ中継は睡眠時間確保との戦いでもある。TV観戦の皆さんは体調管理に十分気をつけて戴きたい。
 NHKの日曜討論を観ていた人から事務所に連絡が入る。
「武部幹事長の人相が悪くなっている、堀江との関係ではないか」とのことである。「我が息子です、弟です」は相当なダメージがあったものと推測されるが、一般の人の目も鋭いものと感じた。また次の様々な指摘も事務所に寄せられる。
「もともと資格、能力のない者がポストに就くと国益を損なう、国民のためにならないことを、選ぶ人も十分考えて欲しい」、なるほどと思いながら、国民はわかっている、しっかり認識もしているとホトホト感じ入ったものである。私も他人事と思わず精進して参りたい。

2006年2月11日(土)

鈴 木 宗 男

 8時の千歳発で女満別空港へ。北見市で私の秘書から市議会議員になり四期目に向けて立候補する森部浩司君の事務所開きに出席。三日前の急な案内にもかかわらず大勢の人がかけつけてくれ、盛大な事務所開きになり有難い限りである。車で釧路に入り弔問、入院している後援会の方々のお見舞いをし、釧路事務所に入る。
 14時から釧路管内特定郵便局長会の総会に出席し挨拶の機会を得る。堀江逮捕になり改革の流れがかわっていくと私なりの意見を述べさせていただく。
 18時からの夫人会との合同の懇親会にも顔を出し、有意義な時間を過ごす。
 19時から釧路管内弟子屈町後援会新年交礼会。350人を超える人が寒い中をお越し下さり、盛会裡に終えることができた。後援会の結束ぶりが伝わってくる。
 昨日(10日)の質問主意書の答弁書に対して,10日の東京新聞夕刊2面で「子ども一人当たり最高9万円を支給、外務省在外職員に」と囲み記事になっている。11日のサンケイスポーツ24面にも「宗男議員追求でまた明らかに外務省子女教員手当9万円」と出ている。北海道新聞4面にも「露の釣り許可証不適切だった。北方領土問題で政府」と記事になっている。
 一人会派として貴重な手段である質問主意書で国民に少しでも情報の開示、情報の透明性を確保して無駄をなくしていきたいと思う。事務所には「外務省は子女教育手当、住宅手当、健康休暇手当、在外勤務手当、配偶者手当等々大変なお大尽ぶりですね。議員年金の継続にも腹がたちますが外務省にはもっと腹が立ちます」といったFAX、メールが入ってくる。国民の声を大事にしながら国民の目線で今後ともこれまでの経験、知恵(ちえ)を生かしていきたい。
 第20回オリンピックトリノ大会がスタートした。開会式でのイタリアの歴史、とりわけ文化を強調した演出は相当なものだった。
 日本選手団の笑みをたたえての堂々たる入場に拍手したものである。いよいよ今夜から競技が始まるが日本選手の活躍をまちたい。
 11日の読売新聞35面に『ジャンプ葛西選手、闘病の妹「金」のお守りに「おう任せとけ」難病と闘う妹が祈るような思いで見守っている。』と書かれている。妹さんの為にも是非とも金メダルを持ちかえってほしい。又、数多くのオリンピック選手を輩出した帯広白樺高校のスケート部の監督であった坂井さんが亡くなり、その遺影をもって長原理事長らがトリノに向けて出発したと報道されている。
 スピードスケート500メートルの清水選手には天国から坂井監督の後押しがあることだろう。清水選手の長野大会の再現を心から期待したい。

2006年2月10日(金)

鈴 木 宗 男

 1日札幌市内廻り、札幌事務所で打ち合わせ、色紙書き等をする。久しぶりの札幌事務所での仕事だったが、NPO法人ドットJPによる議員インターンシップ研修で本田純一君、佐藤亮君が来ていて、密着で仕事を手伝ってくれる。今日は来ていないが、亀山健一郎君も研修生で来ているとのことで、議員会館には田村裕也君が来ており、2ヶ月間私の仕事がチェックされることになる。前途有為な若者が来てくれるだけでも有難いことで、私も若者の英知を戴き、政治に反映させていきたい。「人生出会い」が私のモットーだが、縁あってきている学生の皆さんの将来に向けて、少しでもお役にたてれば嬉しい限りだ。
 皇室典範改正、今国会提出を断念と夕刊に出ているが、当然の成り行きであり、そもそも今国会で成立を図ると言ってきたこと自体が問題であった。落ち着くところに落ち着き、良かったと思う。
 今日も質問主意書に対する答弁が8件帰って来た。その中で外務省在外職員の子女教育手当に関する答弁があり、子供1人当たり月額1万8千円を支給し、必要な授業料等の額がそれを上回る場合は一定の加算がなされ、小中学校課程では月額7万2千円、高等学校課程では月額6万3千円が更に支給される仕組みを、国民はどう受け止めるだろうか。外務省は「社会通念上妥当」と答えているが、国民の理解を得られる金額かどうか。私は質問主意書を通して、情報開示、情報の透明性の確保をしながら、国民の賢明な判断がなされるものと思う。
 裏金組織「ルーブル委員会」に関する答弁でも、肝心な事は答えていない。私が名前を挙げた3人から、答えは「ある」「ない」どちらかなのに、「聞き取りを行った」としか答弁書には書かれていない。私は外務省の自浄能力を期待しているのだが、全くその気配はない。更に私は国民の目線に立って、今後とも質問主意書等で外務省の実態を明らかにしていきたい。真実を知れば、必ず心ある外務省員が本当の改革を始めてくれると期待したい。3ヶ月もすれば、効果が出てくるのではないかと考えている。

2006年2月9日(木)

鈴 木 宗 男

 議員会館で雑誌・テレビ局の取材、お客さん対応。15時55分羽田発で千歳へ。今日で8日間毎日飛行機に乗ったことになる。
 18時半から千歳市後援会新年交礼会。初めての試みだが、大勢の人が出席して下さり、有難い。各地にいる心ある人達が着実にネットワークを拡げてくれている。心強い限りだ。
 今日の朝刊各紙には皇室典範改正見送り公算、慎重論大勢と出ている。小泉首相は1月20日の施政方針演説では「皇室典範の改正案を提出する」と言っており、国会答弁でも政府与党の幹部会でも今国会成立を強く言っていた小泉首相だ。8日の衆議院予算委員会で「私はもともと(改正案の今国会提出に)こだわるとかこだわらないという問題でないという認識だ。だから慎重にということを最初の段階から言っている」(読売新聞4面)と答弁しているが、過去の発言は一目瞭然である。皇室典範改正法の今国会成立を強く言っていたのは誰か、国民は知っている。正直者が馬鹿を見る社会にしてはいけないと思う。
 日朝協議が終了したが、日本と北朝鮮の立場の違いがはっきりしただけだ。今後も交渉を継続していくことを確認しただけでもよしとしなければならないのか。私は対北朝鮮との交渉を考える時、ロシアの協力は不可欠と考える。歴史的に、ソ連時代からの北朝鮮との関係、ロシアになってからも北朝鮮との関係は一定の信頼を保たれている。ロシアのロシュコフ駐日大使は外務次官の時、プーチン大統領の特使として金正日総書記と何十時間も会談した実績もある。日ロ関係をしっかりしたものにして、ロシアからの働きかけを北朝鮮側にすることも必要だと考えるものだが。アメリカの制裁一辺倒のやり方で、今後進展するとは思われない。多面的、重層的アプローチが必要ではないか。
 麻生外相は在上海総領事館員が自殺した事件で「責任追及は考えていない」と衆議院予算委員会で答弁し、当時の関係者の処分などは行わない考えを明らかにしたが、尊い命が失われたことであり、軽々しく闇に葬る話ではない。何よりも事実関係を国民に説明すべきではないか。事件発生時、外務省がどの様な対応をしたのか、中国側とどんな決着をしたのか、命に関わる事についてうやむやにすべきではない。私は国民の皆さんに向けて、情報の開示、情報の透明性を更に高めるべく、努力していきたい。

2006年2月8日(水)

鈴 木 宗 男

 昨日夕刻のニュースで「紀子さまご懐妊 秋篠宮妃第三子秋に出産」、朝刊は各紙とも1面トップで扱っている。大変明るいおめでたいニュースに、心からお喜び申し上げたい。
 北方領土の日全国大会に小泉首相が欠席し、代理もメッセージも寄せなかったことが大きな波紋を呼んでいる。昨年は風邪の為欠席、数日後札幌雪祭りを視察し憶測を呼んだが、予算委員会の合間にわずかな時間を割けなかったのか。総理の取り巻き、外務省はどんな進言をしたのか。本当に北方領土返還に向けて裂帛(れっぱく)の気合いで取り組もうとしているのか、外務省の姿勢を疑うものである。
 元島民の方々から「どうなっているんですか」「民族の悲願を本当に解決する気持ちがあるのか」といったFAX等が事務所に寄せられる。日ソ共同宣言から半世紀、大きな節目の年に、領土問題解決に向けて現実的返還論のメッセージを是非とも発して欲しかったと願っていたのは、私一人ではないだろう。
 小泉首相は予算委員会で皇室典範改正案について「慎重に」と答弁。先週までは今国会での提出・成立を強調していた小泉首相だったが、今日、今国会での成立に必ずしもこだわらないといった小泉首相の言葉は何とも軽いもので、戸惑うのは国民ではないか。急ぐ話ではないと私も日記で書いてきたが、常識的な処に落ち着いて良かったと思う。
 19時35分羽田発で小松空港に向かい、福井に行く。福井後援会との打ち合わせをする。

2006年2月7日(火)

鈴 木 宗 男

 根室市内での「2006・北方領土の日 根室管内住民大会」に出席。日ソ56年宣言から半世紀、大きな節目の大会だが、昨年11月の日ロ首脳会談で何の進展もみられず、失望感より怒りすら感じている元島民の想いを反映してか、出席者も少なく、盛り上がりに欠ける大会だった。藤原根室市長は「小泉−プーチン会談に怒りすらぶつける」と、強い口調で日ロ首脳会談を批判していた。
 外務省からは山中外務大臣政務官が領土問題について挨拶していたが、通り一遍の内容で具体的な方策は示されず、会場もしらけた雰囲気であった。私は挨拶の中で「四島の帰属を先に認めろと言う原理原則・空想的返還論よりも、現実的返還論、イルクーツク声明に戻して交渉すべきである。1992年、ロシア側からの秘密提案は「2+2」であった。外務官僚が大臣、政治家にあげる前につぶしてしまった。強硬論を言っている人は国益を考えているのか。また、ロシアに弱みを握られている今の外務省担当者、西田恒夫外務審議官、原田親仁欧州局長、松田邦紀ロシア課長では、領土問題が前に進むことはあり得ない」と述べる。
 東京でも全国大会が開かれているが「領土問題を食い物にしている者が司会や世話役をしていた。こんな連中が領土問題を袋小路にしている。腹立たしい限りだ。鈴木先生頑張って下さい」という激励が事務所に入ってくる。尊い、重い声を、肝に銘じていきたい。
 今日の北海道新聞1面トップで「首相『ない』と言うけど格差拡大 北海道に厳しい現実 全国と溝広がる」と大きく出ている。格差が北海道では全国平均よりも大幅に拡大している現状が明らかになっている。先日の朝日新聞の世論調査とも共通するものであり「言われているほど格差はない」「格差がでるのは悪くない」と答弁する小泉首相だが、是非とも北海道・地方の現実に目を向け、耳を傾けて欲しい。
 17時30分釧路発で上京。仲間の国会議員との会合で、政局展望等話し合う。立場のある人はそれなりの思惑、計算も働くであろうし、また、読みも必要だ。私は志ある人に是非とも頑張って頂きたいし、協力していきたいと思う。

2006年2月6日(月)

鈴 木 宗 男

 7時55分羽田発で女満別空港へ。網走管内清里町(斜里町合同)、小清水町、東藻琴村、美幌町(女満別町、津別町合同)、北見市の各後援会新年交礼会。武部幹事長の地元ではあるが、昔からの根強い私の支持者が大勢集まって下さり、どの会場も盛会裏に終えることが出来た。いつものことだが、巡り合わせ、出会いに感謝したい。
 韓国政府が5日、金大中拉致事件に関する外交文書の一部を公開し、当時の田中首相と謝罪の為来日した金鍾泌首相との間で政治決着した詳細が明らかにされている。33年前、私は中川一郎先生の秘書で、金鍾泌首相と懇意だった中川先生は金首相とよく会っており、私も同席したものだった。歴史の重みを感じながら、日本側はこの事件の外交文書を公開しておらず、日本側の文書も是非とも明らかにして欲しいと感じた。
 昨日の毎日新聞で、「ロッキード事件から30年」という企画で岩見隆夫さん、山本祐司元社会部長、堀田力さん(当時の東京地検特捜部検事)による座談会の記事があり、興味深く拝見した。当時の三木武夫首相の検察への具体的介入などが初めて明らかにされていたが、連日歴史を検証する記事に教えられること大である。また、外務省の果たす役割、「国益」をあらためて考えさせられたものである。

2006年2月5日(日)

鈴 木 宗 男

 8時半羽田発で鹿児島県奄美大島へ向かう。奄美大島青年会議所45周年の記念講演を頼まれる。「戦後60年の外交政策と日本の現状」を中心に話をして欲しいとの事で、北方領土問題・ライブドア問題につき、私の経験・考えを述べる。
 北方領土問題では、奄美・沖縄の歴史の教訓を生かすべきである。アメリカの施政権下にあった奄美・沖縄・小笠原は、一度にまとめて日本に戻ったのではない。戦後7年経って奄美の返還、更に10年後小笠原の返還、更に10年後沖縄の返還と、時間差があったこの歴史的経緯を北方領土に当てはめて行きたい。外交には相手があり、相手がテーブルに着かない限り交渉にはならない。四島の帰属を日本に先に認めろと言っても、相手が乗ってこない。そんな空想的返還論より、先に二島返してもらい残り二島の帰属の問題を話し合う、現実的返還論を進めることが領土問題解決の近道であり、そのためには森前首相とプーチン大統領の信頼関係を生かすことだと訴える。
 ライブドア問題では、拝金主義、ゲーム感覚でお金儲けをする一握りの勝ち組だけでは、日本が衰退していく。額に汗して努力したものが報われる日本の良き伝統、勤勉性、道義を重んじる国にしなければいけないと、私の思いを伝える。「俺が俺がの我の世界ではなく、お陰お陰の下の世界で私は生きて行きたいと」話す。
 昨日は日本一寒い陸別でマイナス20度近い中でのイベントに参加し、今日は気温15度の奄美。先週は北海道と沖縄、今週は北海道と奄美、体が驚いているだろう。
 朝日新聞トップで「分裂にっぽん『みんな中流』崩れた」と載っている。世論調査でも74パーセントが「所得の差拡大」と答え、この74パーセントの人に「広がっていることをどう思うか」と聞いたところ、69パーセントの人が「問題がある」と答え、格差が広がっていると見る人は男性が77パーセントで女性の71パーセントを上回ったと書かれている。朝日新聞社が昨年12月から1月にかけて郵送で実施したもので興味深いものである。私の認識と一致するもので、新自由主義政策は大きな溝を作っていることは明らかである。国民のやる気をなくさせる政策に毅然と声を出していきたい。
 読売新聞4面には「反省すべきは『待ち組』」と言う見出しで、「勝ち組」「負け組」の二極化が進んでいるという批判に対抗するため、小泉首相や猪口少子化相が「待ち組」という言葉を使い始めた。勝ち負けの二元論にくさびを打ち込み、改革の影の部分が論点になりそうな風向きを変えたいという思惑もあるようだと書かれている。これを読みながら、生活感の無い、国民生活の実態を掴んでない、評論家的な話、言葉の遊びにはうんざりである。フレーズよりもどうしたら日本全体がやる気を持てるか、子供が生まれるか、担当大臣として努力して欲しいと思う。すり替えの議論はやめて欲しい。ハイエク型の弱肉強食ではなく、ケインズの公平配分が今必要だと私は考える。

2006年2月4日(土)

鈴 木 宗 男

 7時45分羽田発で帯広へ。帯広事務所に入り日程の打合せ。11時から本別町、13時足寄町、16時陸別町、各後援会新年交礼会、生まれ故郷地元での会合で、どの会場も昭和58年からの有り難い、懐かしい、小さいときからお世話になっている人が大勢参加してくれる。故郷の人情に心から感謝したい。
 18時から第25回陸別町しばれフェスティバル開会式に出席し、挨拶。20時20分女満別発で帰京。足寄では、いつも松山千春さんのお母さんが出席して下さり、後援会から頂いた花束をお渡しする。町長さんも来ていたので、「松山千春さんは今年デビュー30年なので、松山千春さんを讃える会を地元足寄で、町を挙げてやろう」と提案し、町長さんも快諾してくれる。松山さんとの日程調整をしていきたい。今日も1日、有効に使うことができた。
 武部自民党幹事長は3日の会見で「堀江さんは、郵政民営化賛成と言う事で、自民は公認候補を立てなかった。党が堀江さんの応援を呼びかけるのは、当たり前だ。」と述べたと出ている(朝日新聞4面)。ライブドアの強制捜査、堀江逮捕の時は、「個人の立場で応援に行った」と話した武部氏の発言は何だったのか。開き直りともとれる話を、国民の皆さんはどう受け止めるのか。「言葉が軽いと言うことは、やはり心の準備無くして、ポストについてしまったつけが出ているとしか考えられない。」と言う電話と、その様な主旨のメール、FAXが事務所に沢山きている。段々と人心が離れていく事だろう。もっと言葉に責任をもってもらいたい。言葉の遊びは、政治不信を招くだけである。
 紅海で、1400人乗りのフェリーが沈没し、大惨事になっている。何が原因か明らかになっていないが、悲しい悲惨な出来事だ。他人事と思わず、我が国も陸・海・空、安全には万全を期して行かなくてはならない。

2006年2月3日(金)

鈴 木 宗 男

 朝から釧路事務所で仕事。11時半釧路発で上京。今日の釧路はめったにない晴天であった。議員会館に入り、お客さん対応、陳情等受ける。
 今朝の北海道新聞6面に、サハリン州ユジノサハリンスクで四島返還反対派によるヤルタの記念碑建設を求める集会があったと写真入りで報じている。また29面には、2007−2015年までの北方領土のインフラ整備計画などを盛り込んだ、ロシアの「クリール諸島社会経済発展プログラム」の事が書かれている。1020億円をロシア連邦予算、サハリン州予算、予算枠外の民間投資などから投入する計画が示されている。
 これらの記事を読みながら、手をこまねいていてはロシアと日本どちらが不利益か、国益を損ねるかを考える時、日本側の受けるダメージが大きいと言える。現実的返還に向けてカジを切らないで、第三国が北方四島に進出してしまったらどうなるか考えただけでも、問題解決が遠のいてしまうと危惧するものである。日ソ56年宣言から半世紀、最初に四島の帰属ありきという空想的解決ではなく、現実的解決に向けて、森−プーチン会談(平成13年3月25日)のイルクーツク声明をたたき台にして交渉を進めることが、今必要ではないかと考えるものである。
 2日の参議院予算委員会で、民主党の桜井充氏が昨年の衆議院選挙で堀江候補者の応援に、自民党職員が休職して選挙スタッフに加わっていたと指摘しているが、自民党側の歯切れが悪い。二階俊博経産相は「党がどういう具体的な行動をしたかということは承知していない」と詳細な言及を避けたそうだ。総務局長経験者として言えることだが、選挙の責任者たる総務局長は、選対職員の動向は全て把握できる立場にある。共同通信の取材に対して自民党関係者が、党職員一人が休職して選挙戦当初から最後まで堀江容疑者の陣営に入り、指揮を執っていたことを認めたとも新聞に書かれており、もっとわかりやすく国民に説明すべきである。
 武部幹事長は「弟です、息子です」といい、竹中大臣は「小泉総理、竹中、堀江で改革をするのです」と言っており、何よりも党本部で立候補の記者会見をさせたことが、一番党が関わっている証明であり、動かしようのない事実である。言い訳よりも正しい情報の開示をした方が、国民の理解を得られるのではないか。
 皇室典範改正で閣僚からも慎重論が出ている。麻生、谷垣、中馬、杉浦各大臣が記者会見で相次いで慎重論を唱えたと夕刊に出ている。当然の声であり、何が何でも今国会でと急ぐことではない事は明白である。
 講談社から『闇権力の執行人』がまた2000部増刷されることが決まったとの連絡が入る。「政治家本は1万部も売れれば大変なことです。2万部ですからこれだけでも相当な話題になります」と講談社の方から言われ、有難いと思う。

2006年2月2日(木)

鈴 木 宗 男

 朝から議員会館でお客さんの対応、新聞、テレビの取材を受ける。15時15分羽田発で釧路へ。中川一郎先生の秘書を一緒にし、その後私の秘書になり、現在北海道議会議員2期目の蝦名道議の新年交礼会に出席。大勢の人が集まって下さり、私からも挨拶の中でお礼を申し上げる。蝦名道議も今や道議会議員の中でも光った存在に成長しており、将来が楽しみだ。本人の努力次第で、更に大きなステージもあると期待したい。
 1日の参議院予算委員会で、与野党から格差拡大を懸念する発言が相次ぎ、小泉首相が「格差が出ることは悪いとは思わない」と述べたと新聞に出ている(日本経済新聞1面)。格差が拡がっていることに対する質問でいいとか悪いとかではなく、勝ち組・負け組とに格差が拡がることが日本人全体のやる気を失わせ、国力が落ちることを心配する声に、どう考えるのか答えるのが筋ではないか。すり替えの議論になっている。額に汗して働く、努力したものが報われる公平・公正の評価を、首相がせずしてどうなるのか。「緊張感がない」「現実を直視していない」と、沢山の人から私のところにFAX、メールが来る。
 皇室典範改正案に対する慎重論が大きく広がっている。国民に選ばれた国会議員の声が二分されている時、何も今国会での成立を急ぐ必要はないのではないか。こうした中で、朝日新聞社説に「寛仁さま 発言はもう控えては」と載っている。記事の中で「今回の一連の寛仁さまの発言は、皇族として守るべき一線を越えているように思う」とあるが、三笠宮寛仁殿下のお考えが率直に語られ、国民には理解を得られていると私は考えるものだが。開かれた皇室を時には口にし、発言すれば押さえ込むやり方は、いかがなものであろうか。

2006年2月1日(水)

鈴 木 宗 男

 質問主意書から端を発したBSE米国産牛肉輸入再開問題で、思わぬ波紋が広がっている。閣議決定されたものがその通り行われなかったことが問題なのに、「質問主意書が多すぎ、何らかのルールが必要ではないか」などの意見が出ているが、本末転倒である。政府側・行政側のエラーが、なぜ言論封殺に結びつくのか。すり替えの議論である。
 特に武部幹事長は「(答弁書は)一件何千ページというものが相当ある。閣議で署名するが目を通すのは容易ではない。合理的に(制度を)検討すべきだ」と述べた(読売新聞4面)と載っている。何千ページもの答弁書が出たのは平成16年までで、第161回国会、平成16年8月6日以降、それまで衆議院の職員が受け付けていた質問主意書を議院運営委員会担当理事に報告し、理事間協議でまとまらない時は理事会にかけるというルールが出来てから、膨大な質問主意書は出ていない。今のルールが出来る前の話をする幹事長に対して、与謝野大臣が「幹事長の教育が必要だ」(毎日新聞9面)と言ったのはなるほどと思った。政府与党一体が議院内閣制であり、与謝野大臣から指摘を受けた幹事長は何とこたえたのか。ルールに基づいた、国会議員としての正当な行為を否定するだけでも論外である。堀江某の選挙応援で「弟です、息子です」と言った姿を想い出しながら、言葉には責任を持って戴きたいと考えたのは、私だけではないだろう。
 私は今、一人会派である。質問の機会も得られず、国民を代表する国会議員として貴重な手段を封じようとする武部幹事長の発言に対し、大自民党の幹事長もスケールが小さくなったと同情するものである。同時に、私は一人会派でも、知恵や経験を活かす事で、10人前、20人前の働きが出来る事を証明して行きたいと思う。私の質問主意書に対する答弁書について、読売新聞、産経新聞、東京新聞で記事になっているが、与えられたルールで国民の知る権利、情報の開示、透明性を更に高める様、努力していきたい。
 甲子園選抜出場校が発表されたが、沖縄の八重山商工高校が選ばれている。離島からは初めての快挙で、石垣の島の皆さんの喜びが伝わってくる。頑張って努力すれば夢を叶えられたというこの事実は、とても尊いことである。甲子園での活躍を祈ってやまない。勿論北海道代表の駒大苫小牧高校、旭川実業高校の健闘を願うのは当然である。
 毎日新聞5面の「暮らしWORLD」に「会社で早朝掃除 創業来45年の哲学 トイレ磨けば心輝く」という記事に感激した。鍵山秀三郎さんの実践倫理から、私は小中学校時代を想い出した。我々の頃は当番で便所掃除をしたり、何か悪い事をした場合、罰で便所掃除をさせられた事がある。その度に悪い事をしてはいけないとか、自分たちが毎日使うトイレは尊いものだという気持ちになった事を今振り返る時、掃除の重さを考えてみる必要があるとしみじみ思ったものである。鍵山秀三郎さんの哲学に敬意を表したい。


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