ムネオ日記
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2007年8月31日(金)

鈴 木 宗 男

 厚生労働省の松嶋賢前九州厚生局長が社会福祉法人から車や現金を受け取っていた問題で、この松嶋前局長はテレビのインタビューで「こんなに騒がれるのなら、車をもらわない方が良かった。乗る気にならない」と平然と答えている。この言いぶりでわかる様に、高級官僚の思い上がりがはっきりする。とんでもない感覚の役人がいたものである。徹底的に調査して事実関係を明らかにして欲しい。
 高砂親方がモンゴルから帰国したが、何のためについていったのか。わずか一日ちょっとで朝青龍の受け入れ態勢、今後の治療がどうなるのか、十分日本に帰ってきて説明できるのか。今回の騒動は高砂親方の親方としての資質に問題有りと考える人は多いことだろう。誠実な説明を是非ともお願いしたい。
 朝青龍がモンゴルに帰国する時、高砂親方がついていったのは、全責任を取る意味で同行したのではないか。24時間監視の約束はどうなったのか。こうした点もきちんと相撲ファン、国民に説明して頂きたい。
 日本の国技 大相撲が、朝青龍一人のことでこれほど軽く見られることは忍びない。日本相撲協会も反省して欲しい。理事会で決まったことは守ってもらわねばならない。日本相撲協会の優柔不断さも問題をこじらせた一因でもある。
 引退でも破門でも結構ではないか。良き伝統、良き文化を維持して欲しいものである。
 事務所費の問題で、届け出のミスが相次いでいる。大臣はもちろんだが、副大臣、大臣政務官それぞれよく精査して、何よりも「正確」を期し、松岡、赤城両大臣の二の舞にならない様にして戴きたい。
 13時から14時半までラジオ日本「ミッキー安川のずばり勝負」に出演。新内閣について、外交について、社会状況について等、私の考えを述べさせて戴く。リスナーの皆さんから沢山のFAX、メッセージが届いており、有難かった。
 15時06分東京駅発で静岡県掛川市に向かう。17時30分より社団法人内外情勢調査会例会で講師を務める。会員の集まりだが、普段より出席率は高いと聞かされ、ホッとする。
 全国を回りながら、地方の痛み、悲鳴を聞く時、政治の果たすべき役割をつくづく考える。

2007年8月30日(木)

鈴 木 宗 男

 副大臣が決まった。副大臣は、大臣を補佐する重要な立場である。更に、天皇陛下から認証を受ける認証官でもある。この制度を作った時、副大臣には大臣経験者、また、当選回数の多い人をあて、委員会での国会答弁等で高い見識を持って対処するという考えであった。
 今回は当選3回の人が中心で、以前の政務次官のレベルに戻ってしまっている。もう少し経験のある人をつけた方が良かったのではないか。認証官であることの重みを考える時、副大臣の起用のあり方について、今一度、制度を作った時の原点に立ち戻って考えるべきではないか。
 自民党の玉沢徳一郎代議士の政治資金収支報告書が、領収書を使いまわして五重計上していたと報道している。玉沢代議士も事実を認める記者会見をしていたが、玉沢先生本人は勿論関与していないと思うが、現在の政治資金規正法では事務所職員、秘書のミスであっても、代表者の監督責任が問われる。
 二重計上はよく聞かされるが、五重計上となるとこれは犯罪である。甘えの構造は厳しく正していかなければならない。
 朝日新聞29日付夕刊35面トップで、「安倍改造内閣 事務所費 1000万円超13人」と出ている。その事務所費の内訳を国民にきちんと説明する義務がある。
 松岡大臣も赤城大臣も説明しきれなかった。いや、説明したくても出来なかったのかもしれない。法律は中身を説明しなくてもよいザル法である。ザル法である以上、国務大臣たるもの、進んで説明責任を果たした方が信頼を得られるのである。
 同時に、全国会議員等しく政治資金収支報告書をきちんと精査し、国民に「私は正しい報告書を出しております」と宣言すべきである。ポストに()いた者だけが矢面(やおもて)に立たされるのは不公平である。国会議員も公人である以上、国務大臣と立場は一緒である。
 今、政治家に求められているのは「正直さ」である。堂々と「私はごまかしておりません」と進んで言うことで、国民は納得し、安心すると思う。そこまで言って初めて政治の価値、重みが出てくるのではないか。真に勇気ある政治家の出現を期待したい。
 夜は元総理を囲む定例懇談会。今回の人事についての様々な動き等を教えてもらう。政治は生きものと改めて実感しながら、権力闘争は色んな形であるものだとしみじみ思う。

2007年8月29日(水)

鈴 木 宗 男

 朝青龍がモンゴルに帰国したが、相撲ファンに、日本国民に何の説明もないことに憤りを感じる。
 そもそもこの問題は、自ら招いた事ではないか。腰痛、疲労骨折で6週間の治療が必要という診断書を出したのは誰か。朝青龍ではないか。巡業不参加を申し出ておきながら、モンゴルに無断で帰って元気一杯サッカーをして走り回っていた姿と診断書の内容の違いにも大きな疑問を感じる。診断書を書いた三重の医者にも説明責任があるのではないか。
 騒ぎの発端は何だったのか。横綱のもとにノコノコ足を運ぶ高砂親方に、相撲道の心構えはあるのか。日本相撲協会の対応は正しかったのか。これから検証をしていく必要がある。
 成田で出発する際、高砂親方も朝青龍も無言だったが、一言お詫びの言葉があっても良かったのではないか。この様な姿勢がこの問題を大きくした元なのだ。
 それにしても、あまりにも情けない今回の事態である。相撲もファンあってのものであり、朝青龍や相撲協会のものではない。原点をしっかり踏まえなければ将来があるかどうか、よく考えて欲しいものだ。相撲を愛し、関わりを持つ者として心配である。
 名古屋市で女性を拉致し殺害した犯人は、更に第二の犯行まで計画していたと言うから、人間ではない。簡単に見ず知らずの者が集まって人を殺すとは、どういった神経か。
 犯人はインターネットサイトで知り合い、犯行に及んでいるが、最近インターネットを使っての事件、事故が多発している。法律の整備、「職安法の改正」等、早急に取り組まなくてはいけないのではないか。本来、法律以前の問題として、あってはならないことだが、これだけインターネットの時代になると、事務的に厳しくしていかなければ社会が持たなくなるのではないだろうか。
 函館市でも、同級生から集団暴行され、高校生が亡くなってしまった事件があった。一週間前には警官が女性を殺し、自殺する事件もあった。
 組閣だ人事だと言ってこの一週間、政治面は動いているが、社会面ではとんでもない、思いもつかない残酷な出来事が起きている。
 私は「心」を失った今の日本、モノ・カネ優先で来た政治のツケが社会をおかしくしていると考える。政治家自ら、俺が俺がの「」の世界ではなく、おかげおかげの「」の世界で生きることが大事である。一片の思いやり、慈しみ、優しさ、愛情を持って毎日を送りたいものである。
 節度と道義を重んじてきた日本に、大きな異変が生じていると心配するのは、私だけではないだろう。「心」ある、血の通った政治が行われることにより、世の安寧がはかられるのである。お互い心していきたい。

2007年8月28日(火)

鈴 木 宗 男

 自民党の三役人事、組閣について、新聞の見出しはそれぞれである。総じて来月からの臨時国会でのお手並み拝見というところか。
 「森元首相が神戸での公演で、渡辺行革担当相留任と石原伸晃政調会長起用について『「お友達」内閣の年長さんから年中さんが残っている』との不満を示した。同時に、『地方への配慮の姿勢が見えない。首相を含め、二世議員の弊害もある。田舎育ちでないので、血の通った政治が行われないのではと心配だ』と指摘した。特に石原氏について『政調会長には地方の夢を描く視点がほしい。官房長官が東京の与謝野氏なら、政調会長にはど田舎の人をと思っていた』と説明した」と、新聞・テレビで報じられている。森元首相の見方、指摘が正しいと思う。
 参議院選挙は「地方の反乱」で惨敗したのだ。議院内閣制は与党が政府を作るのである。その与党が選挙結果を踏まえない人事を行う様では先が見えている。
 この党三役は良いメンバーだ。それは、これで選挙がしやすくなるからだ。苦労知らずで生活感のない幹事長と政調会長では、国民を引きつける事は出来ない。願ってもない人事を安倍総裁はしてくれた。この安倍首相の配慮を受けて、一日も早く解散に持ち込ませなければならない。臨時国会が待ち遠しい。
 新閣僚の記者会見でも、「政治とカネ」について鳩山法相は「私はズバリ言って、そういう細かい事は知らない」と、政治資金収支報告書の訂正がないかと問われて答えている。今の法律では、政治団体の代表たる者は政治家本人になっている。知らないではすまない。危ない答弁をしていると、こちらがヒヤヒヤする。政治とカネ、事務所費問題はこれからも尾を引くであろう。
 9時54分からUHB北海道文化放送「のりゆきのトークDE北海道」に約一時間生出演。やはり党人事、組閣についての質問が多く、内閣のネーミングを聞かれたので「選挙引き延ばし内閣」と名付ける。大・中・小の派閥の領袖を三役・閣僚に起用して、党内から反安倍の声を出しづらい様にしている。この事を国民はどう受け止め、どう判断するか。やはり来月から始まる臨時国会が大きなポイントになる。

2007年8月27日(月)

鈴 木 宗 男

 10時から上川管内上富良野町で、故江下修儀の告別式。昨夜のお通夜に引き続き、大勢の方が最後のお別れに来て下さる。私も小・中・高の同級生として、故郷を代表して心からの弔辞を読む。
 葬儀委員長さんがご挨拶の中で、「ある日江下社長に『お前、大事な人は誰だ』と聞いたところ、『一に鈴木宗男だ。二に千春だ。三に長男だ』と答えられ、ビックリした。『お前、一番は子供や奥さんでないのか』と聞くと、『いや、血の通っているのはいいんだ。血が通ってなくて大事な人がいる。一番は宗男だ』と話された事がある。鈴木先生の弔辞を聞きながら、江下社長の思いがよくわかりました」と、参列者の皆さんに言ってくれる。
 また、奥様、ご一統から告別式の後、感謝の挨拶を戴き、恐縮する。改めて江下修の男気おとこぎ、人情に感謝したものである。心からのご冥福を祈ってやまない。
 自民党の党役員人事が決まる。麻生幹事長は早くから言われていた。二階総務会長もまとめ役としてははまり役か。
 びっくりしたのは石原政調会長である。先の参議院選挙で幹事長代理として選挙を取り仕切り、結果は惨敗である。「地方の反乱」が起き、一人区は討ち死にした。政策の転換を国民が求めている時に、小泉政権時代からの大都市優先、弱肉強食、新自由主義政策を容認している人がつ就くとは、はっきり言って意外だった。
 ただ、これは良い人事である。それは選挙がしやすいからだ。生活感がない二世、三世の人が三役にいた事で、間違いなく闘いやすくなった。挙党態勢の形を取るため、大・中・小派閥のリーダーを党・内閣にそれぞれ貼り付けているが、国民からは古い自民党に戻ったとの受け止め方もあるだろう。
 内閣の中でキラリと光るのは、伊吹文部科学大臣の留任だ。教育政策の一貫性からも、教育三法を成立させた実績からも、伊吹大臣の続投は評価されるだろう。21日、森元総理と話をした時、「教育の重要性からも伊吹さんは留任した方がいいのでは」と言っておられた事を想い出す。
 誰がポストにつ就いても良いが、結果を出してほしい。国民にわかる形で、国益の観点から結果を残してもらわなければ、困るのは国民である。来月からの国会での動きが今から楽しみである。
 しばらく選挙はないぞという感じの今回の人事だが、国会でのやりとりで国民の心理は反応する。民主党も戦術・戦略をしっかり持って、臨時国会に備えて欲しい。
 今日出る事になっていたUHB北海道文化放送の「のりゆきのトークDE北海道」は、告別式の為ご迷惑をかけたが、明日28日9時54分から出演する事になった。UHBさんには今日の急なキャンセルを明日埋め合わせが出来るようになり、良かった。

2007年8月26日(日)

鈴 木 宗 男

 自衛隊別海駐屯地の創立42周年記念式典に出席する予定だったが、上川管内上富良野町にいる小・中・高と同級生の江下修君が亡くなり、そのお通夜に出るため急遽日程を変更する。
 朝6時半に帯広を出発し狩勝峠を越え、留萌管内小平町に10時半に到着し産業まつりに顔を出し挨拶。天気に恵まれ、私は3年連続の参加だが、今年も沢山の人が大地の恵み・海の恵みの恩恵にあずかっていた。何千人もの人から握手と写真のリクエストがあり、時間がアッという間に過ぎた。
 小平町から上富良野町に向かい19時からお通夜。心からご冥福を祈る。明日の告別式にも参列するので、27日9時54分からUHB北海道文化放送「のりゆきのトークDE北海道」に出演を予定していたが、急遽お断りをさせて頂く。UHBさんには申し訳ないことをした。私はお祝い事の失礼、日程がつかないことは後でも埋め合わせがつくが、人生の最終の旅立ち、お別れには万難を排してお参りすることにしている。UHBさんにも私の生き方はご理解いただけたものと思う。
 今日もTV・新聞は、自民党の役員人事・組閣についてどこも触れている。新聞辞令、TV辞令で迷惑する人も出るだろう。人事は神聖なものである。決まった事を粛々と報道してもらうことが一番である。
 朝日新聞の社説に目が留まる。「首相へ贈る『五つの反省』内閣改造を前に」という見出しで「1、人事の重さを知る、1、危機管理の能力を、1、言葉に責任を持つ、1、基本路線を見直す、1、おごりを捨てる」以上五つの反省について書かれている。安倍総理に対してのものだが我々にも当てはまる。なかなか示唆しさに富んだ内容であり、久し振りに社説の読みごたえを感じた。是非とも国会議員、知事、市町村長に熟読してもらいたい今日の「朝日の社説」である。
 この「五つの反省」を安倍総理はどう受け止め、人事に生かすだろうか。今日の社説は、国民ひとしく思っていることではないかと私は受け止めた。国益にかなう、国民の声に応える分かりやすい人事が行われることを国民は期待していることだろう。

2007年8月25日(土)

鈴 木 宗 男

 柳沢厚生労働大臣が、厚生労働事務次官と社会保険庁長官を更迭したが、この二人よりもっと早くに更迭されて当然なのは柳沢大臣ではないか。「女性は産む機械」「結婚したら二人子供をつくらないと不適切」、他にも危ない発言が多々あったと聞く。責任を取るべき人が取らないで、この期に及んでの人事。これも官僚的発想で、国民の目から見ると「何で今なの?」という事になる。身勝手で自己保身的、姑息な判断と映るのは、私だけだろうか。
 「勇将の下に弱卒なし」という言葉があるが、厚労大臣としての責任をどう果たしたのか。組閣で交代する際、是非とも国民に説明して戴きたい。「柳沢は俺のお蔭で随分と助かっている。俺が『ナントカ還元水』と言ったばかりに柳沢からこっちにバッシングが向いてきた」と語った5月24日の夜の松岡利勝大臣の言葉が耳に残っている。
 自民党は24日、参議院選挙の報告書を党総務会に提出した。「敗戦の責任追及は『敗軍の将』である安倍首相に集中した。」(産経新聞5面)と出ている。選挙の実質的責任者の中川秀直幹事長は潔く職を辞する事で責任を取っている。幹事長だけの責任ではなく、他の党役員は責任を感じてないのか。
 連帯責任を取るのが普通であり、安倍総理総裁が続投宣言をした以上、本当に総理総裁を守る気概があるのなら、「総理総裁より実務を担当した我々に一番の責任があります。我々は揃って責任を取ります。是非とも総理総裁には日本の為、意を決して頑張って戴きたい」と言うのが本来の党役員の姿ではないのか。いさぎよさがない今の政治家をあらわしている。
 責任を取れない者がポストにいても何も出来ない。国民が不幸になるだけである。裂帛れっぱくの気合を持って、「俺が政治をやるんだ」という気骨のある真のステーツマンを見たいものである。
 27日までの間、与党議員の中には気が休まらない人達が多くいる事だろう。幸運を祈りたい。
 午前中、議員会館で仕事をし、夕方帯広で後援会会合3ヶ所。選挙でのお礼を申し上げながら、次へ向けてのお願いをする。
 三年前の参議院選挙、二年前の衆議院選挙、そして今回の参議院選挙。帯広・十勝はほぼ変わらない支持、得票を戴いた。後援会の皆さん、心ある皆さんに感謝したい。この力をテコに、次期衆議院選挙は乾坤けんこん一擲いってきの闘いをしていきたい。

2007年8月24日(金)

鈴 木 宗 男

 政治資金収支報告書の訂正が続いていると言われる。首相はじめ閣僚、与党の役員の中で「100%私はチェックしています。正確な届け出をしています」と言い切れる政治家が何人いるだろうか。
 私も5年前までは全部秘書任せで、永年働いてきた女性秘書に全幅の信頼を置いてチェックもせず、報告を一方的に受けるのみだった。多くの政治家がその様なやり方ではないか。しかし、それでは通じない。情報の透明性確保と説明責任をしっかり果たさないと国民は納得しない。
 27日の党人事、組閣でどんな顔ぶれになるのか。今日も4社ほど新聞・テレビの取材が入ったが、どこも手ぐすね引いて待っている様である。国会が始まったらいつ解散があってもおかしくない。特に、ちょっとしたスキャンダルが大きな波紋を呼ぶ可能性がある。とにかくアンテナを高くして、遅れを取らない様にしていきたい。
 大手百貨店の三越と伊勢丹が経営統合すると発表された。老舗の三越が経営統合に踏み切ったのは業績不振が原因で、統合比率は3倍で伊勢丹主導と新聞には書かれている。百貨店業界にも大きな流れがある。このことからしても、政界もダイナミックな国民の為の再編があってもいいのではないか。個人の利益よりも(おおやけ)の利益を追求する声が政治の場で出てくる事を期待したい。
 新聞の社会面に、埼玉県熊谷市の刑務所で受刑者が熱中症で死亡したという記事に目がとまる。刑務所側は「受刑者は熱中症で倒れてから搬送先の病院で死亡したので、入院で刑が執行停止し、刑務所の管理下になかったとして公表しなかった」と言っている。官僚的な判断、言いぶりではなく、もっと人間味に富んだ発言をするのが当然ではないか。
 社会全体が「心」を失っている。もっと自分に置き換えて行動し、判断していこうではないか。亡くなった受刑者に心から哀悼の意を表し、ご冥福をお祈りしたい。
 甲子園の高校野球も終わり、残暑ではあるが段々と秋の気配を感じる事だろう。駒大苫小牧高校の香田監督が20日に退任の記者会見をされたが、日が経つに連れ、香田監督の残した大きな足跡が燦然(さんぜん)と輝いてくる。なにより素晴らしいのは、「練習を積めば夢をつかめる」と、やれば出来る事を実践し、結果を出した事だ。
 夏の大会で抽選で北海道勢と当たれば、相手チームは「いただき!」と思っていた時代があった。しかし、駒苫が出てきてから一変した。北海道や、雪国ハンデを背負った地区の高校生に、努力すれば、頑張れば甲子園で優勝できるという大きな夢や結果をつくってくれた香田監督に、「勇気と感動をありがとう」と、心から感謝したい。
 いつの日かまた、甲子園で采配する勇姿を是非とも見たいものである。
 一日議員会館で仕事をし、18時30分より埼玉県越谷市で越谷青年会議所8月例会での講演。会員以外に一般の人も来られ、沢山の人が集まってくれる。約2時間、有意義な時間を過ごす事が出来た。

2007年8月23日(木)

鈴 木 宗 男

 新聞、テレビの朝のニュースは、佐賀北高校の甲子園初優勝が踊る。開幕戦、延長再試合、帝京との延長サヨナラ勝ち、決勝での逆転勝ち。ドラマの軌跡である。めったに、そうそうあることではない場面に出くわした佐賀北高校の選手は、この経験をこれからの人生の大きな支えとする事だろう。
 公立校で、特待生もいない。まさに高校野球の原点に帰った様なチームだ。感動と感激を有難うと、お礼を言いたい。フェアプレー精神が残っている高校野球に万歳である。
 朝青龍、日本相撲協会も少しは見習ってはどうかと言いたい。同時に、国会議員にも言える事だが。
 自民党は22日、党本部で参議院選総括案を議論したそうだが、「総括案は首相の責任には直接言及しておらず、総務会などで不満が出る可能性もある」(読売新聞4面)と出ている。「成長実感」「私を選ぶのか、小沢一郎さんを選ぶのか」と訴えた安倍総裁である。国民は小沢さんを選んだのだ。この点に触れずして、何の総括か。
 「まだまだ自民党は反省していない」「鈴木さん、早く総選挙に持ち込んで下さい」「今、新聞辞令の出ている人が入閣し、党役員になれば、事務所費等で我々が狙っていますから面白くなります」と言った声が、一般の人からも、メディア関係者からも寄せられる。27日の人事に注目していこう。
 民主党の前原前代表は、22日の外国人特派員協会での講演で、テロ特措法延長に賛成と述べている。「『インド洋で展開している洋上給油活動は続けるべきだ。テロを阻止するために日本が参加し続けることには意味がある』と述べ、延長が望ましいとする考えを改めて示した。」(読売新聞4面)と出ている。
 テロを阻止する為に日本が国際社会で協力する必要があるというのは、私も同感である。しかし、今行われている洋上給油は、テロ阻止にどれほどの効果をあげているだろうか。
 アフガニスタンのタリバン勢力は海軍も空軍も持っていない。ゲリラ戦である。テロとの闘いで最も重要な事は情報戦である。各国が様々な情報を共有し、テロ阻止に向け国際協力すべきである。
 今、アフガンに必要な事は、民生の安定、特に食べていける環境をつくることである。食べていけないからゲリラに走る若者もいるのである。また、麻薬栽培等をしていると、先日もアフガンの専門家と会食した時教えられた。尊い国民の税金を使う時は、効果的に効率的に使われるべきだ。洋上給油より、アフガンの民生安定に貢献できる道を考えるのも、政治家にとって大事な判断ではないかと私は考える。
 タダで油を入れてもらって感謝しない国はないと思う。それ以上に大切なのは、テロとの闘いで何が一番大事かという原理原則をしっかり考える事ではないか。
 7時半から道南の鹿部町で後援者と朝食会。地方の声を、いや、悲鳴を聞いた思いである。
 森町、函館市内挨拶廻りをし、11時15分より東日本フェリーの函館−青森間の高速船「ナッチャンRera」就航記念セレモニーに出席。時速70qで航行し、1時間半で北海道と本州を結ぶ画期的な新型船を見学。函館にまた新しい名物が誕生したと思う。
 偶然だが、レセプションで三井物産の元副社長とお会いする。「5年前、東京地検特捜部八木副部長から『三井物産から鈴木先生にお金が渡っていないか』と、ない話を作られ、ひどい目に遭いました」と教えてくれる。また、「今、佐藤優さんと鈴木宗男先生が国民から大きな支持を受けている事を本当に嬉しく思います」と話してくれる。
 東京地検の最初から鈴木ありきのやり方に、憤りを感じる。
 読者の皆様も、国策捜査というものを是非とも考えて戴きたい。もし自分の身にふりかかってきたら、もし自分が狙われたらと思って戴けたら、権力の怖さが実感として受け止められるのではないか。
 14時15分函館発で中部国際空港へ。17時からお世話になっている方の社長就任祝賀会に出席。盛大な会で娘と一緒にくつろぐ事が出来た。

2007年8月22日(水)

鈴 木 宗 男

 猛暑が続くが、夏は暑いのが当然であり、まずは気持ちの持ち様が大事と思う。
 「『朝青龍まず国内で治療…』
 北の湖理事長は21日、相撲診療所の吉田博之所長と会談した。吉田所長によると、理事長は『医師の診断は尊重する』とした上で、『すぐモンゴルで帰国治療では周りが納得しない。国内で一度、通院治療が出来ないか検討してほしい』との意向を伝えた。理事長は理事会の決定事項を踏まえ、帰国前に踏むべき手順があるとの姿勢を強調。『自宅の外に出せれば病状の違うのでは。横綱を説得できる人がいないか、家族を呼べないか。』などと提案したという。」(読売新聞34面)
 北の湖理事長の考えは、相撲ファン等しく納得出来るものだ。それに対して横綱審議委員の人達は「帰国して強い横綱として帰ってきて欲しい」等と言っている。「何かにつけクレームをつける人達が、今回の騒動の原因が何であるか、何故きちんと整理しないのか。モンゴルに帰る、帰らないの前に、相撲協会に提出された医者の診断書は正しかったのかどうか。その後の朝青龍の取った行動はその診断書と照らし合わせてどうだったのか。こうした事を検証しないで、『何が帰国に理解を示す』だ」と、憤りの声も届く。私もその通りだと思う。
 これまでも言ってきた事だが、高砂親方、朝青龍が当たり前の対応をすれば済む話である。まず説明責任を果たす事が一番なのだ。
 夏の甲子園は佐賀北高校の初優勝。駒大苫小牧高校を破った広陵高校は、8回まで優勝旗が目の前まで来ていたが、勝利の女神は一転向きを変えてしまった。
 今年も素晴らしい好ゲーム、感動のプレーがあり、高校野球の神髄しんずいを教えてもらった。一球に、一個のボールに全神経、集中力を持って9人が一つになって立ち向かう。負けると明日がない。その真剣さに高校野球の人気がある。同時に、「一球入魂」という言葉の重みを教えられる。人生と重ね合わせながら、一所懸命の重要性を高校球児から教えてもらった思いである。
 今回の朝青龍の問題を見ながらも、高校野球連盟の「特待生」問題はどうなったのかと思う。高校野球連盟の姿勢に疑問を持っている人は多いのではないか。高野連会長の閉会式での挨拶を聞きながら、「あなた方は特待生問題について、国民にどんな説明をしましたか」と、「傷ついた生徒に対し、どのように対応したのですか」と私なりに腹立たしさを感じた。
 高野連の大人が責任を取らず、生徒にだけ責任を押し付けた「特待生」問題は、まだケジメがついていない。あの生徒達は今どうしているだろうか。そんな事を考えながらの、閉会式テレビ観戦であった。

2007年8月21日(火)

鈴 木 宗 男

 昨日、沖縄の那覇空港で起きた中華航空機の炎上事故にはゾッとする。乗客が脱出してから60秒後の爆発であり、正に間一髪である。良く飛行機を使う私にとって、他人事でない思いである。
 中華航空はよく事故を起こしているので、管理体制、点検等、何か欠けているところがあるのではないか。原因究明をしっかりして、再発防止、安全性確保に努めて戴きたい。
 森元総理を訪ね、1時間近く貴重なお話を聞く事が出来た。ロシア外交に関しては、森元総理とプーチン大統領による平成13年3月25日のイルクーツク提案に沿って交渉が進められれば、領土問題は解決できたと思う時、とても残念であり、国益を損ねた当時の外相のやり方を恨めしく思う。
 森元総理から興味あるお話を時々伺わせて戴いているが、言葉の端々(はしばし)に人間味溢れる人柄が感じられる。「情」がない、「人間味」がない今の政治を憂いておられ、やはり忘れてはいけない、失ってはいけない「心」というものを改めて教えられた思いである。
 甲子園夏の大会もいよいよ明日が決勝戦である。準決勝第1試合は駒大苫小牧高校を一回戦で破った広島の広陵高校が勝ち、明日の決勝戦に臨む。もし駒大苫小牧高校が勝っていれば決勝に残ったのではと考える時、駒大苫小牧高校も大したチームだったと思う。広陵高校には、駒大苫小牧高校の分まで頑張って、栄冠を勝ち得て戴きたい。
 朝青龍が解離性障害と診断されているが、この騒動の発端は朝青龍の言動から始まったものである。同時に、腰痛、疲労骨折で全治6週間と書いた医者の診断書にも問題がある。それなのにモンゴルに帰り、サッカーを元気一杯するとはとんでもない事だ。その後の騒動である。
 「この反省なくして何がモンゴル帰国だ。ふざけるな!」という声が多数寄せられる。高砂親方も横綱も、まず説明責任をしっかり果たす事が一番である。この手続きを速やかにやる事により、余計な雑音は入ってこないと思うのだが。
 午後から娘と一緒に、家内の母のお見舞いに広島へ向かう。娘にとっては正月以来の広島である。

2007年8月20日(月)

鈴 木 宗 男

 朝青龍をモンゴルに帰して治療させる事を日本相撲協会が認めたと報道されているが、相撲は日本の国技である以上、相撲協会もしっかりと相撲ファン、国民に説明責任を果たすべきではないか。ダダっ子が()を通せば通るという、身勝手で常識外れの結果を出すべきではない。
 何故こんな事になったのか。その原因は何か。一切の反省、説明もなく、訳の分からない流れがつくられている様で、納得出来ない。こんなやり方で礼節を重んじろと相撲協会が言っても、誰が聞くのか。
 礼に始まり礼に終わる相撲道であり、土俵上での態度も朝青龍は過去何回か指摘されて来たのである。無理が通れば道理が引っ込むという愚は取るべきではない。
 精神的ストレスというのなら、何故奥さんがそばにいて尽くさないのか。両親が来て話し相手になってやってもいいのではないか。尽くすべき手を尽くして、なお精神的に問題だというのなら分かるが、自ら出来ることをせず、うそぶいている感じはいただけない。
 安倍首相は27日の内閣改造を昨日表明したが、この一週間、ソワソワする議員が何人いる事だろうか。ポストに就いて仕事をするのではなく、政治家として自分はこれをやる、俺はこれをしたいという明確な目的、目標を持ってバッヂを付けている国会議員が何人いるだろうか。ポストに就いている時だけその任を(つかさど)っているが、辞めてしまうと何もしない政治家が大半である。
 改造後は臨時国会が待っている。マスコミ関係者の中には、今から政治とカネをはじめ、スキャンダルについて動いている人もいる。「事務所費一つを見ても、今の与党役員、閣僚の中で国民に十分な説明のつかない処理をしている人がいる」と言ってくるジャーナリストも何人かいる。どんな顔ぶれになるのか興味津々である。国益に資する人材の登用を心から願うのみである。
 夏の甲子園もベスト4が出揃った。北・北海道代表の駒大岩見沢高校を一回戦で破った東京の帝京高校は、残念ながら昨日、準々決勝で佐賀の佐賀北高校に敗れた。試合は帝京が押し気味で、試合には勝ったが勝負には負けてしまった展開だった。
 南・北海道代表の駒大苫小牧高校に一回戦で辛勝した広島の広陵高校は、堂々たる闘いで準決勝進出である。北海道勢を破った広陵に是非とも頑張ってもらいたいと思いながらも、ここまで来た4校には、悔いのないナイスゲームをして、人生に残る結果を残して戴きたいと思う。
 夜は中央アジアの専門家から話を聞く。アフガンはじめ地政学的に重要な中央アジアについて、興味深い話を聞かせてもらった。中央アジアの重要性を考えている政治家が何人いるか、心配である。

2007年8月19日(日)

鈴 木 宗 男

 札幌に帰ってきたら、「白い恋人」はどうなるのかという話題にぶつかる。北海道を代表するお土産として有名だった商品が賞味期限延長という禁じ手を使い、今、社会問題になっている。利益優先、商業主義に走ったツケだが、食品は何といっても安全が一番である。
 先のミートホープ牛ミンチ偽装事件、さかのぼると雪印問題が思い出される。ミートホープも雪印も会社が無くなってしまった。
 北海道の大自然、そこに生きる人達は心も豊かだと自信を持ってきたが、こうした心ないことが繰り返されると北海道人の人間性まで否定されてしまうのではと心配が頭をよぎる。
 同時に良いときはチヤホヤしておきながら、一転バッシングにあうと手のひらを返したようにバッシング側にまわる。こうした人達の人間性を疑いたい。「北海道ブランドに大きな悪いイメージを与えた」と高橋はるみ知事言っている(北海道新聞37面)選挙で頭を下げ、お願いしますと言っておきながら、この様な態度である。無責任ではないか。北海道でいう「良い振りこきの、みったくなしだ」という声が寄せられる。私もその通りだと思う。人に全てなすりつける前に、多くの人が利用し、それに乗っかってきた面があるのではないか。悪い事は悪いとしながらも「石屋製菓の石水社長さん、強く反省して出直して下さい。そうしたら、又、皆さん応援していきますよ」と少しは温かい声をかける勇気を持ってもらいたいものである。
 折角の北海道ブランド、ただ批判とバッシングでは情けない、ヒット商品としてその名を全国に知らしめた功績、実績を評価しながら、再生を願うのは私だけではないだろう。
 インフルエンザで中央競馬も北海道競馬も中止である。私は軽種馬協会の全国理事もしており、馬産王国北海道として心配だ。一日も早く終息することを願っている。
 異常気象といわれ、人のインフルエンザに始まり鳥インフルエンザ、そして馬となってくると何か世の中おかしくなっていると思いながらも、自然の摂理、自然との共生、普段からの管理体制等、種々考えなくてはいけない。世の中色んなことがあるものである。

2007年8月18日(土)

鈴 木 宗 男

 小池VS守屋で連日話題になっていた防衛省次官人事に決着がついた。小池大臣が推した西川官房長はあえなく討ち死に退任。守屋次官が推薦した山崎局長も退任との相打ちで収めた格好である。経験のない、防衛省をよく知らない自分の野心とポストを考えての小池大臣によって何人の人が傷を負った事か。記者会見から見える小池大臣には人の痛み、人に対する思いやり、現職のトップとしての責任、謝罪が感じられない。「ごめんなさい」「申し訳ありませんでした」「私の判断が間違っていました」「お騒がせしお詫び致します」何故、こうした言葉が出てこないのか。今の政治家に潔さがない。情がない。人として忘れてはいけない、失ってはならない「心」を持って欲しいものである。
 後任の事務次官に内定した増田好平氏は若い頃から期待されて将来防衛庁(現防衛省)を担うと言われていた人である。増田氏の世代、年齢から防衛庁(現防衛省)に人材がいると言われてきた。私も20年前から増田氏を知る者として、収まるべき人に収まったと思いながら増田次官には手腕、力量を発揮してもらいたい。防衛省も今回の人事を機に、制服組から事務次官を出す事も考えてはどうだろうか。
 10時32分東京駅を出て新潟に向かい講演。1時間半日本外交について語る。当然今回の小池VS守屋の話についても私なりの考えを話させて戴く。田中眞紀子さんの事にも触れたが、今日来られた人は田中さんの言動を良く知っているのか私の話に大いに拍手をしてくれた。判る人には判っているとつくづく感じたものだ。皆さんしっかり耳を傾けて下さり有難かった。
 夕方の新潟からの便で千歳に向かう。
 お盆も終わり、又、東京は昨日と比べて気温も急に下がり自然の変化に驚く。地球環境、温暖化問題が叫ばれて久しいが一人一人が、日本人のみならず世界中の人が自然との共生、温暖化対策を考えなくてはいけない。猛暑が続き、ただ暑い暑いとクーラーに頼るのではなく、普段から山・川に対する思い、水に対する感謝、自然によって生かされているという気持ちを持つ事が大事である。「水と空気と平和」は、タダではないと良く言われたが、今こそこの言葉を正しく理解しなくてはいけない。山が水を涵養かんようし、山が綺麗な空気を作り、この循環によって人間が一番恩恵を受けているのだ。大地の恵み、大地の恩恵を受けている事を、自然の摂理によって生かされている事を考えなくてはならない。喉元のどもと過ぎれば熱さ忘れるではなく、日々頭に入れてお互い責任を果たして行こうではないか。

2007年8月17日(金)

鈴 木 宗 男

 15日、TBSテレビ(北海道はHBC放送)12時から「ピンポン」で私の実家の民宿が取りあげられ、その効果でお客さんが来ていると管理人から連絡が入る。テレビの影響は大きい。5年前、そのテレビ・メディアにバッシングされたかと思うと全ての権力を敵にまわした事になる。よくぞ生きながらえたと思いながら、私を支えてくれた北海道の皆さん、全国の後援者の方々に心から感謝したい。
 昨16日は、1年前根室沖貝殻島近くで「第31吉進丸」が銃撃され、盛田光広さんが撃たれ亡くなった日である。産経新聞が16日付朝刊一面トップで扱っており、15日に私も取材を受けたが、この1年外務省はどんな対露外交したのであろうか、見えてこない。何よりも亡くなった盛田さんの遺族、拿捕だほされた坂下船長さんにどんな説明をしたのであろうか。領土問題が解決していれば、歯舞諸島と色丹島の二島が帰って来ていたらこの様な不幸な事件は起きなかったのである。
 橋本・小渕・森政権での日露関係は良好であった。橋本・エリツィンの2000年迄に平和条約の締結に向けて全力を尽くすとしたクラスノの合意(1997年)。翌年4月の橋本総理のウルフプ島と択捉島の間に国境線を引く川奈提案。森・プーチン会談のイルクーツク声明、並行協議論(2001年)。この流れをしっかり守っていれば、日露修好条約150年の2005年に又、2006年の日ソ共同宣言、半世紀には2島は帰ってきたのである。勉強しない過去の約束事を守れない外相の出現により日露関係の全てがぶち壊されたのである。元島民の人生は長くない。その事を考える時、政治がなかった。申し訳ないという思いで一杯だ。私は与えられた環境で北方領土問題に精一杯取り組んでいきたい。
 夜は世界で活躍される外交の専門家と夕食懇談会。貴重なお話を聞き勉強する事が出来た。経験に基づく生の声は響きが違う。久し振りに歴史を振り返る事が出来、生きている事を実感する。

2007年8月16日(木)

鈴 木 宗 男

 連日テレビ・新聞で話題になっているニュースは、朝青龍問題と小池VS守屋の防衛省人事問題である。  朝青龍の問題では話が本質からはずれている気がする。そもそも腰痛、疲労骨折で6週間の治療、療養という診断書が出され、巡業不参加、治療に専念したいということでなかったか。それなのにモンゴルに無断で帰り、腰痛、疲労骨折と言っていた朝青龍が元気に走り回ってサッカーをしていた。診断書は何だったのか。診断書を書いた医者の説明も必要であり、この点についても朝青龍自らが説明する責任がある。
 高砂親方が、のこのこ弟子の処に足を運ぶだけでも順序が逆である。親方が呼んで事情を聞く。又、相撲協会が親方と朝青龍を呼んで話を聞くのが当たり前の事と思うのだが。うつ病の一歩手前だとか、帰国して治療だとか言う前に当然の責任を果たすべきである。問題の原点をしっかり見つめる事が大事である。
 問題のすり替えや間違った認識は排除しなくてはいけない。国技相撲の良き文化、伝統、歴史はきちんと守って欲しい。その為にもこの朝青龍問題は横綱本人が説明責任を果たす事が一番である。
 小池防衛相と守屋次官の対立というが、これも事実関係をはっきりさせる事だ。守屋次官が大臣に向かって対立しているのではない。小池防衛相の身勝手なやり方が波紋を呼んだのである。
 人事権は大臣が持っている。人事は神聖なものでその決定をする時、手続きは極めて重要だ。40年近くも防衛省で働き、功績のあった人に電話でクビを通告するやり方は理解の得られる話ではない。民主主義は手続きが大事であり、次にその中身、内容である。
 電話で「クビ」を申し渡す発想が私にはわからないし、恐ろしい事である。人間性が問われるのではないか。国土防衛、国際貢献、人道支援、一朝有事の際まさに体を張る組織が防衛省である。そのトップに求められる一番必要な事は「心」である。優しさ、思いやり、慈しみ、愛情を持つ事である。人情を持ち合わせいない人物が組織のトップであるところに危ういと思うのは私だけではないだろう。

2007年8月15日(水)

鈴 木 宗 男

 11時から「みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会」で靖国参拝。私は日程の都合がつく限りお参りしている。靖国参拝となると出てくるのが、A級戦犯合祀の問題だが、昭和天皇も靖国参拝されていたが、A級戦犯を合祀してから昭和天皇はお参りをされなくなったと侍従長、宮内庁長官等の日記、記録に記されている。昭和天皇のお心、お考えを大切にすることが大事ではないか。
 私は純粋に祖国の平安と繁栄を願い、家族に思いをいたして亡くなっていった英霊の御霊に心からのお参りをさせて戴く。
 11時50分から全国戦没者追悼式。62回目の終戦記念日だが、先の大戦を風化させてはいけない。戦争はあってはならない。平和の重み、尊さを今、生きる者等しく訴えていかなくてはならない。戦争を美化したり間違った歴史観を吹聴する話は必要ない。時間が経つと喉元のどもと過ぎれば熱さ忘れるということわざもあるが、しっかり反省すべきは反省し、過ちは過ちとして謝罪し、正しい歴史認識を特に明日を担う若者にきちんと伝えていかなくてはならない。
 甲子園の高校野球、北・北海道代表である駒大岩見沢高を破った東・東京代表の帝京高校が2回戦も圧勝。このまま、駒大岩見沢の分まで頑張ってもらいたい。
 臨時国会で提出した質問主意書5件に対し、政府答弁書が返ってくる。

@第21回参議院通常選挙の結果に関する質問主意書
Aテロ特措法延長に関する質問主意書
B外務省による海外の親日派増加作戦に関する質問主意書
C外務省職員による公金着服・横領に関する質問主意書
D外務省のホームページに掲載されている「北朝鮮側『備忘録』について」に関する質問主意書に対する答弁書である。

 いずれも政府、外務省の事務的な答弁である。私の質問主意書の裏には国民の目があることを分かっているのだろうか。この点、官僚的発想では国民の理解は得れないのである。

※質問主意書の答弁は下記の衆議院ホームページに出ているので見て戴きたい。
http://www.shugiin.go.jp/index.nsf/html/index_shitsumon.htm

2007年8月14日(火)

鈴 木 宗 男

 北海道は連日30度を超す猛暑である。お盆時期にこんなに暑いのは珍しい。お盆とともに秋の気配を感じる北海道が、今年は真夏日の連続である。
 実家の大誉地(およち)も30度を超える。昨日もお墓参りをしながら汗だくになったが、「この暑さが一カ月早ければ」と、農家の皆さんは思っていることだろう。自然のなせることに逆らうことはできない。
 ただ、夏は暑く、冬は寒い、この当たり前のことを私は大事にしていきたい。「自然との共生」と口で言う人は多いが、どれだけの人が自然の摂理(せつり)を重んじ、尊く思っているか。私は大地の恵みを感じる時に、感謝の気持ちで自然と向き合って行きたいと思う。
 小池防衛相が関係者との十分な相談なしに、守屋防衛事務次官を退任させ、後任に西川官房長を充てる方針を決めたことに、政府内、官邸から異論が出ている。民主主義は手続きが一番大事であり、次に中身、内容である。「閣議人事検討会議」で正副官房長官が事前に審査するのが通例である。
 私も小渕内閣で官房副長官を務めた時、各省庁の幹部人事を決める際、事前に当時の野中官房長官との綿密な打ち合わせ等を行ったことを想い出しながら、今回の小池大臣のやり方は素人そのもので、組織を知らない、自分の分をわきまえないやり方であると考える。この程度の人が本当に国防のトップとしてやっていけるのか。任命権者の安倍首相は何をもって起用したのか、国民に説明する必要がある。
 それにしても、官房長官が不快感を示し、守屋事務次官は小池大臣が決めた西川次期次官に「恥を知れ」と言ったと新聞に出ている(朝日新聞4面)。防衛庁から防衛省に昇格する歴史的な仕事をし、また、沖縄普天間基地移設問題にも奔走してきた守屋次官の気持ちがわかる発言である。
 いずれにせよ、防衛大臣の見識が問われ、組織力が生命の防衛省のトップとしては、何ともいただけない今回の出来事である。
 12日、13日に収録したTBSテレビ(北海道はHBC)の「ピンポン!」は、明日15日12時から13時の間、約10分程度放送される予定である。

2007年8月13日(月)

鈴 木 宗 男

 帯広で十勝総連合後援会女性部の内木信子会長さんのお見舞いをし、足寄町大誉地およちの実家に向かう。妹と妹の息子も札幌から来てくれ、家内、貴子とともにお墓参り。大誉地およちに帰ってこれ、ご先祖様に、両親、兄、姉に手を合わせることができ、感謝の気持ちで一杯である。懐かしい故郷の風景に触れながら、リフレッシュされる。
 夕方から大誉地およちの子供の頃からの仲間が集まってきて、昔話に花を咲かせる。大誉地およちは私の原点の地であり、そこに住む人達はかけがえのない仲間である。まさに兄弟、家族同様の関係であり、それぞれの人に沢山の出会いや想い出がある。
 お盆で帰省中に、また、家族旅行中に不慮の事故に遭う人もいる。そんなことを考えると、健康で元気に故郷に帰ってこられることだけでも有難いことである。
 TBSテレビ(北海道はHBC)「ピンポン!」の取材収録。15日水曜日、11時から13時の間で、私の実家での生活が流される予定である。時間のある方は昨日のテレビ朝日「サンデープロジェクト」、フジテレビ「報道2001」で、森元首相が自民党三役、閣僚人事について触れているが、森元首相はバランス感覚に優れているので、言っている流れは的を射ていると思う。同時に、森元首相がいかに現状をうれいているか、心配しているかを物語るものだ。
 森元首相の親切を、安倍首相がどう受け止めるか見ものである。安倍首相のうつわが問われるところである。

2007年8月12日(日)

鈴 木 宗 男

 駒大苫小牧高校がよもやの一回戦敗退。三年連続決勝まできたチームでもやはり甲子園での一勝は難しいものである。9回でのエラー、ボーク自ら逆転を許してしまったゲームを振り返るとき、勝利の女神はいつもいつもほほえんでくれない。北海道代表校は二校とも一回戦で散ってしまった。ぽっかり胸に穴の空いた様な感じである。駒大苫小牧高校の存在の大きさを改めて知る。
 駒大岩見沢に勝った帝京、駒大苫小牧に勝った広陵、両校の健闘を期待したい。
 7時55分丘珠発で釧路へ、10時から陸上自衛隊釧路駐屯地の創立54周年記念式典に出席し挨拶。釧路ではないくらいの素晴らしい天候に恵まれ、気持ちの良い外での式典であった。自衛隊員の中には顔見知りの人も多く郷土部隊の行事は何となくほのぼのした人間味溢れるものだった。
 釧路事務所で仕事をし、帯広へ向かう。自宅で仏壇にお参りし、日頃のご無沙汰をわびる。今年はお盆に家に帰って来れて良かった。明日は大誉地の実家に行き、午前中お墓参りをする予定である。
 タリバンが韓国人人質21人のうち健康状態の悪い女性二人を無条件で解放したと昨夜発表されているが、今日になっても二人の女性が解放されたことが確認されてない。韓国人ボランティアを拉致殺害するタリバンの非人道的やり方に対し、国際的世論を喚起して強く非難しなくてはいけない。
 こうした事に日本政府はもっと積極的に行動すべきでないか。国際貢献には様々なやり方がある。こうした時こそ日本政府の顔の見える外交を期待したいものである。


2007年8月11日(土)

鈴 木 宗 男

 10時から阿寒湖畔で、鶴雅グループ・株式会社阿寒グランドホテル 故大西茂子様の葬場祭。前夜祭に引き続き、大勢の人が最後のお別れに参列される。私も弔辞を読みながら、故大西茂子会長のありし日の心配り、優しさ、気品を想い出し、感慨無量であった。
 大西会長、お母様は、いつも自分のことより家族のことを心配され、失ってはいけない、忘れてはならない家族の絆を大切にされていた。このお母様のお姿が、今日「観光カリスマ」と言われ、全国にその名を(とどろ)かせている大西雅之社長さんの原点であろう。若女将になった大西社長の長女(のぞみ)ちゃんも、24歳という若さに(たが)わぬしっかり者で、まさに大西茂子会長譲りである。悲しい別れの儀ではあったが、(たましい)は受け継がれている、良き伝統は引き継がれているということを実感しながら、安らかなるお眠りを念じる。
 14時の釧路空港発で丘珠空港に向かう。16時から岩見沢の社会福祉法人「クピド・フェア」慰問。八角部屋の幕内力士の北勝力、海鵬を連れて行ったので、お年寄りは喜んでくれる。前回お邪魔した時に「お相撲さんを連れて早いうちに来ますから」と言っていたので、約束を果たせて良かった。
 17時に石狩管内新篠津村の障害者施設「新篠津ふれあいの苑」を、同じく北勝力、海鵬と慰問。もう3年も続いている恒例行事だが、今年も施設の子供達、地域の皆さんは楽しみに待っていてくれた。
 私は八角親方(第62代横綱北勝海)が相撲界に入った時から私なりにお世話をしてきた関係で、今も八角部屋の後援会長をやらせてもらっているが、やはり人間関係というのは大事である。
 17時半から多原かおり選挙事務所に詰めてくれた人達と反省会。会費を頂いての会なので十分なもてなしはできなかったが、皆さん選挙時の想い出、様々な出来事を語り合い、新しい「絆」をつくることが出来た。特に遊説隊の皆さんと厳しいスケジュールでの選挙戦を振り返って、話に花が咲く。仲間というのは有難いものである。
 「終戦記念日の靖国参拝 16閣僚 全員見送りへ」と記事になっている。選挙結果を踏まえてなのか、中国、韓国等への配慮なのか。冬柴国土交通大臣は「宗旨が違うから」と明言しており、伊吹文部科学大臣は「宗務行政の所管大臣として公平を期すため」と説明しており、分かりやすい。
 他の閣僚、わけても昨年参拝し、今年参拝しない閣僚は、国民にしっかりと説明責任を果たしてほしい。立場にある者として、特に大事なことではないか。

2007年8月10日(金)

鈴 木 宗 男

 「『小沢氏のカレンダー止まっている』『小沢さんがおっしゃっていることは湾岸戦争の頃と同じ。カレンダーが止まっているのではないか』と皮肉った」(毎日新聞9日夕刊)と見出し記事がある。
 他にも、塩崎官房長官までが小沢代表とシーファー米駐日大使との会談での小沢氏の発言にクレームをつけているが、テロ特措法を通したいのならもう少し大人の対応をすべきではないか。議会人としての見識を問われる発言である。私の元にも「何とお粗末な発言か。黙っていれば良いものを」とか「レベルが低い。この程度の人達だから、安倍首相も大変だ」「民主主義は折り合いだ。どこかで妥協しなくてはならない。自分中心の身勝手さにあきれる」と言った声が寄せられる。
 防衛省の政府高官も「守屋事務次官の交代についても、大臣は事務的手続きも何もしないで、すぐ外にリークする。何を考えているのでしょう」と私に言っていた。内からそんな話が出てくる様では、「元帥」の資格、威厳はないと心配するものである。
 秋の臨時国会も8月31日招集と一方的に官邸は日程を決めて流しておいて、参院自民党、公明党が反対すると一転9月中旬以降と変えざるをえなくなってしまった。官房長官の役割は何かを分かっていない。
 国会の日程は、官房長官一人で決められるものではなく、また、軽々に発言すべきものでもない。こうした経験不足の人がポストに就いているところに、安倍首相の人事ミスがあるという指摘が出てくるのは当然だろう。
 小泉政権以後、然るべき人が、誰しもが認める人が党三役、閣僚に就いていない。驚天動地(きょうてんどうち)とかサプライズと言われる人事は、国民にとって迷惑な話である。仲良しクラブ的人材の登用も国益にかなわない。「今の政治を見る時、小泉さんのツケがいっぺんに安倍さんにまわってきている」という同情的発言をする人もいるが、私も、さもありなんという思いである。
 高砂親方が朝青龍に会ったことが大きく報道されている。毎日新聞3面に「土俵際に立つ朝青龍 高砂親方『説得に失敗』 謝罪、入院とも応じず」と大きな見出しになっている。問題の本質を親方も横綱もきちんととらえているのだろうか。
 腰痛、疲労骨折で6週間の休養を必要とするとした診断書を相撲協会に出したことを考えなくてはいけない。それなのに、モンゴルに無断で帰って、腰痛、疲労骨折と言った横綱がサッカーで走り回っている姿を見て、「どうなっているんだ!」と言うのが相撲ファンの率直な思いなのである。
 朝青龍の父親がモンゴルのマスコミに「うちの息子は何も悪いことをしていない。子供とサッカーをしていただけだ」と語ったことが朝のテレビで放送されたが、朝青龍の親もなっていない。「あなたの息子はウソをついているのです。間違ったことを言うな。横綱の為にならない」と、相撲協会はきちんと教えてやらないといけない。日本の国技、大相撲である。歴史、伝統文化を重んじることが必要不可欠ではないか。
 官邸も相撲協会もチグハグな対応である。アベコベの時代だという嘆きの声が聞こえてくる。
 私は人間関係を大事にして生きてきたが、国技大相撲に今、良き人間関係、師弟関係はあるのかと問いたい。そのことは政界にも言えることだが。
 15時の羽田発で釧路に向かい、18時半から大変お世話になっている阿寒グランドホテル鶴雅グループの大西茂子会長の前夜祭に出席。沢山の人がお参りされていた。
 明日は10時から葬場祭。私は弔辞を読ませて戴くことになっている。

2007年8月9日(木)

鈴 木 宗 男

 民主党の小沢代表が8日、米国のシーファー駐日大使と初めて会談し、インド洋で海上自衛隊が米国などに対して行っている給油活動の根拠となる、いわゆるテロ対策特別措置法の期限延長に大使が理解を求めたところ、小沢代表は受け付けなかったと報道されている。小泉政権以後、アメリカの言いなり、従属国日本という感じが強く出ている中、小沢代表の発言はもっともなことだと思う。
 テロとの闘いは重要であり、国際社会がそれぞれ情報を共有し、スクラムを組んで立ち向かって行かなくてはならない。しかし、今インド洋で行っている給油活動には疑問を感じる。タリバーンは海軍を持っていない。空軍も持っていない。ミサイルは持っているが、せいぜいゲリラ戦用である。
 アフガン戦争が始まる時、私は総理特使としてタジキスタンに行き、ラフモノフ大統領と会談して、制空権、地上基地をアメリカに使用させることを取り付けたものである。ラフモノフ大統領が「ダムをつくり、発電所を作り、電力を安定させることが産業を興すのに欠かせない。アフガニスタンに電気を送りたい」と語っていたことを想い出す。
 私は政治家になってから一貫して地政学的観点に立ち、世界地図を見ながら、日本のウィークポイントであるエネルギー資源確保の為、対ロシア、中央アジアに目を向けてきた。今、戦略的思考で外交を展開する政治家が何人いるだろうか。この点も皆さんに良くわかってほしいことである。
 アフガニスタン復興を考える時、民生の安定が一番であり、その為には産業を興すことだ。生活がしっかりしていれば自爆テロにも走らない。日本の持てる技術、能力からして、食糧生産、学校教育、医療支援等、喜ばれることが沢山ある。給油支援で国民の税金を使うのなら、民生安定に回した方がアフガニスタンの為になる。給油支援が税金の正しい使い方であるかどうか、一度冷静に議論する必要があると考える。
 7日に「テロ特措法延長に関する質問主意書」を出しているので、その回答を待って、今後の判断材料にしたい。同時に、皆さんの御意見も是非とも聞かせてほしい。
 シーファー大使も、日本の政党は自民党だけではないのだから、他の政党とのチャンネルをもっと早くにつくっておくべきではなかったか。日本の政府与党にも言えることだが、アメリカも共和党だけではない。次期大統領が民主党から出ると日米関係はどうなるのか。この点、日本もアメリカも一方通行な、自分中心での頭づくりをしていると危険ではないか。小沢・シーファー会談をみながら、久し振りに小沢代表のメリハリの効いた話に触れ、政治が動いていると感じたのは私一人ではないだろう。
 米大リーグのバリー・ボンズ選手がハンク・アーロンの記録を破る756号のホームラン記録を打ち立てた。家族に感謝し、子供と喜びの抱擁(ほうよう)をする姿は、何とも美しく、微笑ましい。天国の父に指を向け、報告する姿も神々(こうごう)しい。
 ステロイド使用疑惑で様々な声があるが、何ともちっぽけなねたみ、ひがみの(たぐい)である。ひたむきな野球人生を送っての快挙だと私は思う。何よりも、家族の(きずな)を世界に見せただけでも、バリー・ボンズは偉大な選手だと思う。
 夕方苫小牧市に入り、参院選の挨拶廻り。
 18時30分から私が顧問を務める女性の集まりである八重桜会の例会に出席し、挨拶の機会を得る。心から先の参院選に対する支援のお礼を申し上げる。

2007年8月8日(水)

鈴 木 宗 男

 昨夜19時から十勝管内総連合後援会会長の高橋欽造さんのお通夜。本日10時から告別式。沢山の人が最後のお別れに足を運んでくれる。
 昭和39年のご自身の結婚式の際、「誓いの言葉」で高橋欽造さんが「家族をいつくしみ、世界の安寧あんねいと人類の福祉向上に努めます」と述べたことを、昨夜新得寺の清野住職が御法話の中で触れておられた。何と格調高い、高橋欽造さんの誓いの言葉かと感銘を受けた。
 清野方丈さんのお話も素晴らしく、さぞかし高橋さんも草葉の陰で微笑んだことだろう。私も葬儀委員長として、高橋欽造さんに心からの感謝と、人生の出会い、ご縁にお礼を申し上げる。かけがえのない人を失った思いだが、御遺族の悲しみはそれ以上のことだろう。
 昨夜はお通夜の後、21時半に新得町を出発し、阿寒湖畔に向かう。阿寒グランドホテル鶴雅グループ大西雅之社長のお母様が亡くなり、弔問に駆け付ける。24時近くになったが、大西社長さんはじめ、ホテルの役員の皆さんが待っていてくれる。眠るようなお母さんのお顔に接しながら、昭和58年からの数々のご厚誼こうぎに頭を下げるのみである。
 一昨日午後3時50分に病院にお見舞いに駆け付け、丁度丸一日経ってのご逝去だった。大西社長さんから「母は鈴木先生がお見舞いに来てくれて喜んでいたと思います」と言われ、悲しみが募るばかりだった。
 湖畔に泊まり、今朝は十勝管内陸別町の私の後援会長である大山義輝さんのお母様が亡くなり、弔問に駆け付ける。子供の頃からお世話になっており、大誉地およち時代が想い出され、感無量だった。
 お祝い事は後でも埋め合わせはつくが、人生の最後は一回である。厳しいスケジュールだったが、私は万難ばんなんはいして都合がつく限り、お参りを欠かさないようにしている。鈴木宗男の生き様である。
 悲しいことが重なったが、これも世の無常、習いと受け止めるしかない。人生の宿命である。夕方帯広から上京する。
 今回の参院選で藤井孝男さんが参議院に当選されたので、額賀nu郎代議士にも声をかけ、19時からお祝いの会を開く。6年前までは3人で定期的に会合を持ち、天下国家を論じたものだったが、私が国策捜査により第一線を離れてからはめっきりその機会は減ってしまった。額賀さんとは時々会食することはあったが、2年前藤井さんが落選してしまい、3人で会うのは6年ぶりである。この6年の流れを見る時に、様々な感慨がある。
 私から額賀さんには「栄光を誇る『平成研』をしっかり建て直し、あなたが会長になるべく努力するように」とお願いする。藤井さんには「参議院自民党はリーダーが不在だ。またチャンスが来るので、議員年数、経験から言ってもあなたが参議院自民党の牽引車になるよう、しっかり頑張ってほしい」とお願いする。私はもう権力闘争する気はないので、志ある仲間がそれぞれの目的に向かって前進してほしいと思う。そのことが国家国民の為になればと願ってやまない。
 6年前までは「平成研三羽ガラス」と言われたものだった。3人の中で一番若い私だが、今では精神的、肉体的年齢は私が一番年を取ってしまったかなと思いながらも、楽しい時間を過ごすことができた。定期的に持ち回りで会をやっていくことにした。
 昨日の自民党代議士会で、安倍首相の退陣を求める声が出て、テレビ、新聞のニュースになっている。少しは自民党らしくなってきたかと受け止める。
 昔の自民党は侃々諤々かんかんがくがくの自由闊達かったつな議論が何かにつけ多かった。小泉総裁になり、モノを言えば抵抗勢力と言われ、国民の側に立っての発言・話でも全て抵抗勢力と決めつけられ、正論が生かされない構図になっていた。選挙で負けたことで本来の姿に戻ったのは皮肉である。これからの自民党に動きに注目していきたい。
 甲子園の高校野球が開幕した。今年はどんな感動を与えてくれるのか。昨年の駒大苫小牧高校と早稲田実業との決勝再試合がよみがえってくる。
 夕張高校の小湊裕毅投手が始球式を務めたが、いきなはからいであり、夕張市民には大きな励みになったことだろう。母校の名誉と郷土の栄誉をになって出場する球児の健闘を祈りたい。
 横綱朝青龍に協会指定医が急性ストレス障害と診断しているが、それならばなぜ奥さんがそばにいないのか。モンゴルに帰国させる前に、朝青龍側としてやるべき手当があるのではないか。身勝手な話に「国技を舐めるな!」と言いたい。ここにも高砂親方の指導力が見えてこない。親方自身の進退を考えるべきである。


◎ 本日提出した質問主意書1件
・ 5 外務省のホームページに掲載されている「北朝鮮側『備忘録』について」に関する質問主意書

2007年8月7日(火)

鈴 木 宗 男

 臨時国会が召集される。参議院選挙を受けて参議院の院の構成等が主な目的で、朝からテレビは話題の新参議院議員を追っていた。
 当選された方々の晴れやかな顔が印象的である。確実に政治は動いていると実感する映像でもある。新参議院議員の活躍を期待したい。同時に、新人議員には人様に名前を書いてもらった重みを、有権者がどういう気持ちで一票を入れたかを忘れないでやってもらいたいと思う。
 赤城前農相の政治資金収支報告書に273万円の支出が重複して計上され、同じ領収書の写しが5枚も添付されていたことが明らかになった。収支報告書を訂正したというが、これで何回目か。もはやここまでくると犯罪ではないか。
 同時に、いかに政治資金規正法がずさんなものか、ザル法であるかがはっきりする。政党からなぜ政治資金規正法の抜本的改正の声が出ないのか不思議である。政治家自ら襟を正さずして国民の信頼を得られるはずがない。
 私は主張したい。今の法律は政治家個人が監督責任を問われることになっているが、会計責任者にも厳罰を期す様にすることが必要である。多くの政治家が秘書に任せているのが実状であり、その点からも事務担当者の責任も問われる様、きちんと法律に明記することで緊張感が生まれ、ルーズでずさんな処理にならないと思う。
 私もかつて秘書任せにしておいて不記載があり、今、政治資金規正法違反で裁判をしている。これは私の経験則からの考えである。とにかく与党の姿勢が問われている。
 政治資金規正法の抜本的改正に向けて動き出してほしい。与党が動かない限り、進まない話である。その中で私の意見も取り入れてほしい。
 「北方領土 『返還より共存』!? ビザなし帰港の教諭ら 元島民からは理解不足嘆く声」と、読売新聞34面に見出し記事がある。全文掲載したい。

 北方四島とのビザなし交流で、青少年と教育関係者の訪問団(団長=深沢宗明・北海道教委生涯学習部教育指導監64人)が6日国後島から根室市の根室港に帰った。帰港後の団員の記者会見では「ロシア人は冷たいと思っていたが、温かいと分かった」という意見が多く、札幌市の女子高校生は「向こうに住んでいる人がいる。返すのではなく、一緒に共存していけるよう、日露が互いに協力して解決してほしい」と話した。また、根室市の中学校の女性教諭は「返せ北方領土」という看板ではなく「いつの日か一緒に暮らそう北方領土」という看板になるといい」と語った。これに対し記者会見を傍聴していた根室市や元島民団体の関係者からは会見後「領土問題は国の主権の問題。ロシアの施政権を認めての共存は考えられない。返してもらうことが前提だ」と、領土問題に対する理解不足を嘆く声が聞かれた。
 一行は道内の高校と根室地方の中学校教諭、生徒らで3日に根室港をチャーター船で出発していた。


以上である。
 この両方の声を外務省ロシア担当者はどう受け止め、考えるのか。時間が経ち、タイミングをいっした今の日露関係を国民にどう説明するのか。外務官僚、ロシア担当者の説明を聞きたいものである。
 民族の悲願と言いながら、戦後62年になっても解決されない北方領土問題である。橋本・小渕・森政権では現実的解決に向けて努力していた。それを空想的解決のアプローチに戻してしまった小泉政権、外務官僚の責任は重い。四島の帰属を解決して平和条約締結というなら、どんなアプローチがあるのか。現実的解決をしていくしかない。
 元島民は高齢化が進み、残された人生は長くない。是非とも現実的解決にむかって、次の外相は大きく舵を切ってもらいたい。安倍首相も大きな政治的決断をしてほしいものである。
 時間が経てば経つほど、遠のいていく北方領土である。一日も早くロシアに向けての新しいメッセージを発してほしいと、心から願うものである。

本日提出した質問主意書4件
1 第21回参議院通常選挙の結果に関する質問主意書
2 テロ特措法延長に関する質問主意書
3 外務省による海外の親日派増加作戦に関する質問主意書
4 外務省職員による公金着服・横領に関する質問主意書

2007年8月6日(月)

鈴 木 宗 男

 昨夜9時、悲しい知らせが入る。昭和58年、私の一回目の選挙から十勝管内のリーダー的役割を果たし、十勝総連合後援会の会長を務めてくれている高橋欽造さんが亡くなられた。3年前からガンとの闘いで、私の参議院選挙後に入院し、病魔との壮絶な闘いの毎日であった。
 札幌の病院にかけつけ、寝ているような高橋会長のお顔に接し、ただただ涙する。困った時の友人が真の友人と言うが、高橋会長はそのかけがえのない一人であった。21時半、病院から十勝管内新得町の自宅に向かうのを見送りながら、色んな事が想い出され、一人涙する。
 私が葬儀委員長をやらせて頂くよう、奥様、息子様にお話しし、理解を得る。十勝の鈴木後援会挙げて、最後のお別れをしてあげたい。高橋欽造さんの安らかなるご冥福を祈るのみである。
 「村瀬社会保険庁長官退任へ 本人意向 来月にも」(読売新聞朝刊1面)と出ている。鳴り物入りで民間人から長官になり、3年間の在任期間だが、結果的に何を残してくれたのだろうか。改革、改革という言葉は踊るが、社会保険庁の不祥事、事務的ミスなど、村瀬長官になっても社会保険庁が変わったという印象はない。改革とは、私がいつも言うように、上からの押し付けではなく、下からの盛り上がる声、理解がなくては実現できないのである。
 民間人がポッと来ても、官僚は面従(めんじゅう)腹背(ふくはい)である。政治の大きなサポートがないとかなわぬものである。
 しかし、政治家が表に出ると官僚は嫌がる。(とき)に能力のない政治家が喜ばれる場合もある。官僚と政治家が緊張関係を保っている状況が国民にとっては良いのではないかと、私は常々思っている。
 朝刊各紙に「朝青龍『うつ病一歩手前』精神科医が診断」と出ている。知人を通じて往診を依頼された開業医の話だが、私から見れば随分甘い診断だと言いたい。
 精神的に疲れているのならば、なぜ家族がそばにいないのか不思議でならない。「母の料理が食べたい」と帰国を望んでいるそうだが、それならば両親、わけても奥さんと子供がすぐ帰国し、横綱のそばにいてあげるのが当然ではないか。身勝手な話で、診断をしたお医者さんもどこまで認識しているのか首をかしげたくなる。
 わがままは許されない。国技大相撲の重みを親方が良く指導してこなかったツケが出ている。ファンあっての大相撲と言うのなら、ファンに対して今回の説明責任を親方は果たしているのか。この親方のいい加減さが根っこにあるのではないか。
 いつまでも横綱でいられる訳ではない。いつまでも良い時ばかりが続く訳でもない。高砂親方の出方に、私は注目したい。
 相撲協会も「うつ病」と言われ、妥協するようではお粗末極まりない。ここは威信に賭けても筋を通すことが大事だと私は考える。

2007年8月5日(日)

鈴 木 宗 男

 4日夜18時半から航空自衛隊千歳基地開庁50周年前夜祭に出席して「千歳基地50年の歴史は日本の発展とともに歩んだ尊く、重い半世紀である。今、こうして話をしながらも日の丸を背に、日本を代表してイラクで国際貢献している自衛隊員がいることに感謝と感動を持って彼らを称えたい。自衛隊なくして日本の国際貢献はありえない」と挨拶する。出席者の皆さんからも、大変喜んで頂く。
 私の前が高橋知事だったが、知事は自分の挨拶が終わるとすぐ、退席していった。50周年という大きな節目の前夜祭、せめて乾杯までの時間は取れなかったのか。ここにも官僚的発想・価値観がみえる。心ない行政官と思いながら、多くの道民はこうした知事の行動、日常生活を知らないので表面的な評価をしがちになる。政治家や行政の長は、そばで見ている者がそれなりの正しい見方をしていると思うのだが。
 8時55分から航空自衛隊千歳基地50周年式典に参加。心配された天気も雨が降らず、何とかもって、ブルーインパルスは予定通りの素晴らしい、芸術的飛行をして見せた。5万人の人が来場したと思うが、北の守りの拠点として千歳基地の更なる発展を願うものである。
 多くの人から握手、写真、サインを求められた。何千人の人と握手したか分からなくなった。写真も何百人の人と撮ったことだろう。サインも200人くらいとしたと思う。4時間、あっという間に過ぎた。「新党大地に頑張って欲しい。」「多原さん、惜しかったですね。」「鈴木さん、応援してますよ、頑張って下さい。」「北海道の為、鈴木さん頼みます。」「やっぱり鈴木さんです。」等々、励ましを受ける。北海道の切実な声を聞かされた思いである。現場で生の声を聞く政治家が何人いるか。今日、何千人という人と接触し、得がたい経験をさせてもらった。同時に何とか政治の場に活かしていきたいと、つくづく考える。
 参議院選挙から1週間。まだ自民党惨敗の余韻は消えていない。今日の讀賣新聞1面トップに、臨時国会31日招集、内閣改造は27日と出ている。首相の意向と出ている。国会が開かれ、9月11日で丸2年経ち、折り返しに入ると、いつ解散があってもおかしくない状況と思う。神経合戦、情報合戦、色々な動きが出てくることだろう。いつ選挙があっても良い様に、心の準備と体制だけはとっておかなくてはいけない。またまた政局の季節がこの秋にはやってくる。
 4日の毎日新聞2面「どう見る民意と政権」というシリーズものの記事で作家の高樹のぶ子さんが「世襲が日本の政治の根本的な問題です。先進国の中の日本の政治家の世襲率って異様に高い。世襲だと本当に有能な人が出てこられない。ゼロから言葉を作って考えてきた人を排除することになる。天下りを規制する法があるなら政治家の世襲はやめようという運動があってもいい。政治家という「職業」はないはずです。政治が「職業」になった時に志が失われる。地盤をどう守るか、選挙にどう勝つかが、世襲ではまず継承されるわけですから。」と言っている。なるほどと思う。是非とも高樹のぶ子さんの記事を読んで頂きたい。
 私は世襲政治と官僚政治に反対である。それは生活感がなく人の心を知らない政治が行われるからである。

2007年8月4日(土)

鈴 木 宗 男

 政治資金規正法の再改正をめぐる自民党の議論で一円以上 全支出の領収書添付義務について、反対意見が噴出し結論が先送りされたと新聞に出ている。この期に及んで参議院選挙で国民の厳しい審判が下ったにもかかわらず、まだまだ甘えの構造の自民党と痛感する。
 政治資金には税金もかからず、更に国民の税金一人当たり250円を政党助成金としてもらっている(私は受け取っていない)総額320億円の国民負担である。「政治的にあまり外に出せない部分もある」(丹羽雄哉総務会長)(北海道新聞一面)と言っているが、何を考えているかと言いたい。外に出せないお金とは何を指すのか、全てオープンに出来ないお金の使途があるなら示して頂きたい。その説明もなく、外に出せないお金というだけでは、国民の理解は得られない。
 私は全ての政治団体、資金管理団体における政治資金は、事務所費はもちろん、政治活動費、経常経費は一円以上、情報の公開・透明性を計る上でも公開する事を主張していく。
 国会議員が特権意識や特別の配慮があると思ったら大間違いで、国民の目線、思いをしっかりと受け止めなくてはいけない。私の主張に国民も理解賛同してくれるものと自信を持って訴えて行きたい。
  「もうダメ」朝青龍動揺激しく、高砂親方「引退せぬよう祈る」という見出し記事が3日の毎日新聞夕刊に出ている。何を今さらと言いたい。高砂親方の指導がしっかりしていなかったからこのような横綱の甘え、おごりになったのではないか。高砂親方自身の反省の姿が見えてこない。
 朝青龍も自分の犯した行為の重大さをどこまで受け止めているのか。日本の国技大相撲の歴史、文化的重みをどこまで理解していたのか、ここは政治家と同じく親方も横綱もしっかり説明責任を果たすべきである。それによって相撲ファンがどう理解してくれるかではないか。政治家も横綱も似たようなことをしていては、愛想が付かされることを考えて行きたいものだ。
 夜18:30から航空自衛隊千歳基地開庁50周年前夜祭に出席し、挨拶の機会を得る。航空自衛隊千歳基地の半世紀に亘る歴史は、日本の発展とともに歩んだ尊い、重い足跡である。

2007年8月3日(金)

鈴 木 宗 男

 今日の毎日新聞朝刊2面に、以下の記事が出ている。
 
 首相、メルマガで続投宣言
 安倍晋三首相は2日配信の「安倍内閣メールマガジン」で、参院選を受け「私自身の進退も含め、いろいろとご批判があります。しかし、改革への流れをここで止めるわけにはいきません」「ゼロから出直す気持ちで、新しい国づくりに向けた信念を貫いていきたい」と訴え、続投への意欲を改めてアピールした。
 タイトルは「覚悟を決めて」。参院選での与党惨敗にも「私が進めつつある改革の方向性が、今回の結果によって否定されたとは思えない」と強調している。首相は同日夜、塩崎恭久官房長官らと会食。出席者によると首相は「程度の差はあるが、これほどの経験をするのは初めてだ。知恵を出して頑張ろう」と呼びかけた。

 「改革への流れをここで止めるわけにはいきません」と言っているが、何をもって改革と言うのか。戦後レジーム脱却ともよく言うが、言葉の遊びに国民は飽き飽きしている。
 改革とは、上からの押し付けでやるものではない。真の改革とは、下からの理解、協力によって成し遂げられるものと考える。小泉政治以後、「改革」という言葉が一人歩きしているが、いつの時代でも下からの理解、協力あって初めて達成できるのが改革だと私は思う。秋の臨時国会に向け、政府・与党と野党がガップリ四つに組んで、堂々たる議論をしていくよう、今から双方準備してほしいものだ。
 それにしても、選挙が終わってから5日になるのに、今尚(いまなお)新聞・テレビでは参議院選挙に関するニュースが多い。特に、落選した片山参議院自民党幹事長がスッキリした顔でテレビに出ている。今ぐらいの爽やかさがあれば、選挙民の受け止め方も違ったのではと思いながらも、ここでも自分の目線、立ち位置を計算できなかった、基礎体力がなかったと思われる姿が見え隠れする。時に政治家は人気稼業の面もあり、国民の心をとらえなくてはいけないことをしっかりお互い肝に銘じていきたい。
 私は、人間関係の太さ細さが政治家を大きくしたり、小さくしたりするものだと考える。今の政治家で、人間関係がいかに大事なものかを心得ている人が何人いるだろうか。この点、今の政治家が小粒だとか、人間味がないとか、心がないとか言われる所以(ゆえん)ではないか。
 私は誰よりも人間関係を大事にし、感謝してきた。一番辛く困難な時でも私を支えてくれたのは、変わらざる人間関係だった。

2007年8月2日(木)

鈴 木 宗 男

 赤城農相の更迭で新聞朝刊もテレビのワイドショーも持ちきりである。どこも「何故今頃辞めるのか」「辞めるのなら早くに辞めていた方が良かった」「タイミングを計れない、それだけでも問題だ」と、赤城農相へはもちろんだが、安倍首相にも厳しい論調である。政治家の責任の取り方、出処進退、それぞれ考えなくてはいけないとつくづく思う。
 朝日新聞朝刊1面に「『首相続投困難』伝えていた 森・青木・中川秀氏 『30台だと無理』 安倍氏は続投貫く」という大きな見出し記事がある。「森元総理、青木参院議員会長、中川幹事長で続投を決めたと思っていたら、安倍さんの強い判断だったとは驚きだ」といった声が寄せられる。私も、3人の強い進言で安倍さんも気を取り直したものと思っていたので、政治家の決断は色々あるものだと、改めて「小沢さんを選ぶか私を選ぶか」と言った安倍首相の選挙中の演説が想い出される。そこまで言って責任を取らない姿に、国民が一番戸惑っていることだろう。
 同時に、党役員、閣僚人事の刷新を行うと言った途端、与党議員の中には、いや、多くの与党政治家が口をつぐむ。自己保身、自己本意でしか頭づくりのできない政治家がなんと多いことか。そこに、今の日本の不幸がある。「(いさぎよ)さ」という言葉は、永田町ではない。国民が一番失望していることだろう。
 朝青龍に日本相撲協会は二場所出場停止の処分を下したが、国技大相撲を何と心得るのか。その本質を理解させるのは親方の仕事である。これまでの朝青龍のたびたびのトラブルを見る時、「高砂親方の指導に問題はなかったのか」「親方に責任があるのではないか」という声が多い。私も親方は何をしていたのかと言いたい。
 モンゴルから来た朝青龍に、日本の文化、国技大相撲が持つ歴史的、文化的に大きな意味をしっかり教育していたのか疑いたくなる。朝青龍を処分する以前に、高砂親方をもっと厳しく処分することが日本相撲協会としてあるべき姿勢ではないのか。日本相撲協会が高砂親方にしっかり指導しない限り、何回もこうしたトラブルは起きるのではと心配するものである。

2007年8月1日(水)

鈴 木 宗 男

 赤城農相が更迭される。「今頃辞めさせるのなら選挙前にスパッとクビにしておけば」という声が聞かれる。「安倍総理も赤城農相も政治感覚はどうなっているんだ」という声もある。私自身うなずきながら、政党はあっても政治がないとつくづく思う。自己保身、自分だけ良ければの利己主義のみで、おおやけの為にという姿勢が見られない。
 それよりも赤城さんよ、農相を辞めても説明責任は果たすべきだ。あなたは架空かくう経費や付け替えはないと再三言った。しかし、領収書を示すことは出来ず、家賃、電話代、郵便代、光熱水費からなる事務所費について、一切説明していない。辞めたのだから、「ごまかしていました」「付け替えしていました」「架空かくうの届け出をしてしまいました」と、正直に国民に謝るべきではないか。
 同時に、マスコミ関係者は、赤城さんだけではなく、全国会議員の事務所費、政治資金収支報告書を精査すべきである。特に、与党役員の報告書を注目すべきである。事務所費一つみても、本当に領収書があり、国民が納得出来るだけの説明が出来るのか。
 アンケート調査でも面接でもして、情報公開、透明性確保を図るべきである。政治の信頼回復の為には、そこまでやらなくてはならないのではないか。
 自民党は政治資金管理団体の事務所費について、5万円以上の領収書添付から、1円以上の領収書添付にする改正法案を提出することを決めたと夕刊に載っているが、何を今更という感じである。昨日のムネオ日記にも書いたが、私は全額領収書添付が当然ではないかと主張してきた。事務所費で表に出せない支出はないのである。現実的でない、庶民感覚からかけ離れた判断をした自民党は、選挙に負けてから改正案を出すだけでもいやらしい発想である。
 サラリーマンは会社に経費の精算をする際、すべての領収書の添付を義務付けられている。「領収書がなくても良いというのは、政治資金と外務省の手当だ。両方ともけしからん!」と怒った声が私の元に届けられる。私の主張していた全額領収書添付が現実になってきたことは良かった。


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