ムネオ日記
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2007年9月30(日)

鈴 木 宗 男

 29日沖縄で教科書検定に抗議する大集会が11万人もの人が沖縄はもとより全国からも心ある人が参加して行われたと、新聞・TVが大きく報道している。12年前米兵による少女暴行事件に抗議して8万5千人参加した大会を上回る数字で、TV・新聞を観ながら沖縄の皆さんの怒りが伝わってくる。
 県知事、県議会議長はじめオール沖縄が主催したこの抗議大会の持つ意味は大きい。「県民の総意として国に対し検定意見の撤回と記述の回復が直ちに行われるよう決議する」となっている。「集団自決が日本軍の関与なしに起こり得なかったことは紛れもない事実」であることを強調している。
 文部科学省はこの沖縄の声をしっかりと受け止めるべきだ。その上で今一度、真摯に公平・公正に判断すべきだ。「審議会の専門家の判断であり撤回できない」という文部科学省の考えは官僚の頭づくりである。沖縄県民の声をきちんと受け入れるべきだ。私も沖縄に思いを持ち、様々な人と意見交換して私なりに沖縄の為、汗をかいた。
 先の大戦で唯一地上戦が行われ、多大な被害・犠牲を(こうむ)った沖縄を考える時、血と涙と心の通った文部科学省であって欲しいと心から願うものである。認識、受け止めは人それぞれによって異なるが、少なからず日本軍の果たした役割、又そう受け止めなくてはならない事実がある。事実は事実として正しく後世に伝える事が一番である。
 日本ハムファイターズがリーグ優勝を果たす。北海道にとっても、とっても明るいニュースである。ミートホープ、白い恋人と不祥事続きであった。
 又、他府県から北海道サミット決定に際し「後出しジャンケンの北海道はズルイ。誘致に手を挙げず熱心な運動もしないで上から言われて受け入れる北海道は汚い。」と各知事はじめ多くの人から指摘され、人の良い、おおらかな北海道民のイメージが今年は失いかけていたので、何かカンフル剤が欲しいと思っていたが日本ハムの優勝は、それらを一掃してくれる快挙である。
 この上はクライマックスシリーズで勝ち抜き、日本シリーズで日本一の栄冠を是非とも達成することを願ってやまない。北海道に勇気や感動、やる気を与える一番の特効薬である。
 8時半から社団法人日本青年会議所第56回全国会員大会式典が帯広で催される。昨日はマスメディア改革推進委員会でパネリストとして藤倉夕張市長と参加し、私自身勉強させてもらった。今朝の式典も北の大地帯広・十勝で盛大に行われ感動した。
 お昼の飛行機で上京し、東京でひと仕事をして後援会会合の為、福井に向かう。3日前にも告別式で福井におじゃましたが、週に二回も福井に来れるとは思わなかった。いつも変わらざるご支援をして下さる福井後援会のお一人お一人に感謝の気持ちで一杯だ。

2007年9月29(土)

鈴 木 宗 男

 読売新聞朝刊39面社会面トップで、福田首相の自民党群馬県第四支部の政治資金処理について大きく取りあげられている。「国契約2社から寄付 衆院選公示前後 公選法に抵触か」「領収書あて名書き換え 支部など103枚 820万円」と、大きな見出しになっている。
 「福田首相は28日昼、記者団に対し『事務所の経理担当者が領収書を取り直す手間を省いた。誤解を受けるかもしれないとまで思いが至らなかった』としうえ、『そのことで利益を得るとか不正とかではないが、最高責任者としては汗顔の至りだ』と述べた」(読売新聞39面)と出ている。問題なのは、政治資金規正法の代表者は監督責任があると言うことだ。事務所の経理担当者に責任を転化できないのである。
 私も現在、経理担当者の不記載で裁判をしているのだ。「利益を得るとか不正とかではない」と言っているが、「料理店などの領収書のあて名欄が二重線で消され、選挙区支部に書き換えられたケースがあった」(読売39面)、これは意図的に改ざんしたと受け止められるのではないか。
 「福田首相は今後の対応について『こういうことが起こらないような仕組みを今、与党で協議しており、いずれ国会にも出す』と語り、今国会に政治資金規正法改正案を提出する考えを示した。」(読売新聞39面)とも言っているが、すり替えの議論である。領収書のあて名書き換えは、文書の改ざん・偽造であり、許されることではない。法律以前の問題である。
 総理大臣がこの程度の感覚ならば、他の政治家のミス、不祥事を注意できるものではない。当然、民主党始め野党は、国民の目線に立って総理の認識を質していくべきである。
 日本青年会議所の第56回全国大会が帯広で開かれるため、7時55分羽田発で帯広へ向かう。「実りの秋の北の大地」帯広に、全国から若手のリーダーが集まってくれるのは何よりのプレゼントである。心からJCの皆さんを歓迎したい。
 15時半から17時まで1時間半、夕張の藤倉肇市長と私がパネリストで「地域活性化と情報発信の重要性」というテーマでパネルディスカッション。十勝・北海道の良さをPRをさせてもらう。
 夜は青年会議所の人と帯広の街を歩くことにする。せっかくの機会なので、帯広を少しでも知ってもらい、「また行きたい帯広・十勝」、更には「またまた行きたい帯広・十勝」という思いを持ってもらうのが大事である。その方向にむけて、私も少しでも努力させてもらった。

2007年9月28(金)

鈴 木 宗 男

 昨夜、ミャンマーで取材中の日本人ジャーナリストが銃撃されて亡くなるというショッキングなニュースが飛び込んできた。今朝、各テレビ局はそのシーンを流していたが、軍人が至近距離から打っているように見える。丸腰の一般人に銃を向けて打つとは、非人間的行為だ。政府は厳重にミャンマー政府に抗議し、真相を明らかにすべきだ。あわせて、映像に映っている軍人を殺人罪で日本国政府として訴えるべきである。
 昨年8月16日、根室沖でロシア国境警備隊から丸腰の漁民が撃たれて亡くなり、大きな(いきどお)りを感じたが、外務官僚は毅然と邦人を保護し、主権を守るために行動してほしい。町村官房長官は真相究明が第一だと言っているが、日本人の命が失われたのである。早急にミャンマー軍事政権に対して「あなたがたのやっていることは、人の命を簡単にやみくもに奪うことは間違いです」と厳しく抗議し、国交断絶も辞さぬ気持ちであたるべきではないか。生ぬるい対応をしてはいけない。
 時津風部屋の序ノ口力士が6月にけいこ中に急死したことに関して、3ヶ月もたってからいじめ・リンチによる死亡ではないかと問題になっているが、この3ヶ月間、日本相撲協会は何をしていたのか。これも命に関わった問題である。速やかに協会として時津風親方から事情を聞くなり、警察と相談するなり、やるべきことがあったのではないか。
 文部科学省も、所管・主務官庁として何をしていたのか。今頃相撲協会から事情を聞くというのもおかしな話である。
 朝青龍の件も、相撲協会の対応のまずさである。この時津風部屋の件で、朝青龍問題が風化しないことを祈ってやまない。日本相撲協会としてきちんと事実関係を、国民に、ファンの皆様に説明して戴きたい。
 とにかく世の中何かおかしい。小泉政治以後、社会が暗くなっている。殺伐(さつばつ)としてきた。モノ・カネ優先で心を失った新自由主義、弱肉強食、ハイエク型政治のせいである。いかに時が移ろうと、変わろうと、失ってはいけないもの、忘れてはならないものがある。
 それは「心」だ。一片のやさしさ、(いつく)しみ、愛情を持つことである。
 暗く悲しいニュースを聞く度に、政治の責任を感じる。政治家自身が「心」を失っているからである。私は原点を忘れず、ちょっとしたやさしさ、思いやり、(いつく)しみ、愛情を持って政治活動をして参りたい。
 福井で告別式をすませ、東京に戻りテレビ収録。テレビ東京の「カラオケバトル3」で、放送日は10月8日19時から。
 その後民間団体の講演のため、新幹線で高崎に向かう。18時半から前橋で講演する。群馬から総理がまた誕生したが、これからの国会運営次第で政権もどうなるのか判らないと、辛口の話をさせてもらった。出席者の皆さんもうなずいてくれたので、私としても安心して話すことができた。

本日提出した質問主意書2件
bR4 主務官庁としての文部科学省の日本相撲協会への監督責任に関する質問主意書
bR5 ミャンマーにおける邦人記者殺害に関する質問主意書

※ 質問主意書の内容は下記の衆議院HPでご覧頂けます。

   衆議院ホームページ

2007年9月27(木)

鈴 木 宗 男

 国会は開店休業中だが、鈴木事務所は新聞、雑誌の取材で忙しい。
 新内閣に対する評価を良く聞かれるが、国会審議もなく、どう評価して良いのか判らない部分がある。人の配置で言うなら、「安倍引き継ぎ内閣」なので、これまた一回も国会が開かれていないので、未知数の部分である。10月1日の所信表明演説とそれに伴う代表質問、委員会質疑を待たなくてはならない。民主党も国会審議で国民の思い、声をしっかり訴えて、解散総選挙に向けての世論喚起をしなくてはいけないのではないか。
 新聞各紙の世論調査によると、福田内閣の支持率が50%を超えているが、小泉・安倍内閣の発足時に比べると大きな開きがある。就任早々の数字はご祝儀的意味合いもあるので、これも国会での論戦を踏まえた次の世論調査の数字が今後の政局に大きな影響を与えると思う。
 私の所には、自民党、民主党それぞれ以前からの人間関係で来てくれる人がいるが、今の日本の政治にイデオロギーの対立は社民党、共産党を除き、ない。自民党も民主党も、国民新党も公明党も新党日本も、そして我が新党大地も、自由と民主の理念では同じ価値観である。大都会優先、一握りの金持ち重視の自民党か、政治は弱い人のためにあると言うことを実践し、条件の悪い地方に重点を置く民主党かの違いであり、このことを基本にして考えなくてはいけない。
 また、官僚政治の自民党、連合組合中心の民主党という分け方もある。いずれにせよ、新党大地は両極に属さない声なき声、まさに市民の叫びをしっかり受け止めていきたい。いつ選挙があっても良いように、ぬかりなく日常活動を進めていきたい。
 夕方の便で小松に向かい、福井で大変お世話になっている方のお通夜に顔を出す。「男気」「人情」に溢れた辻広会長さんのご冥福を心からお祈りする。

本日提出した質問主意書2件
bR2 米大統領の戦前の日本に対する認識に関する再質問主意書
bR3 我が国において日本語研修を終えた外国人研修生に対する外務省の対応に関する質問主意書

※ 質問主意書の内容は下記の衆議院HPでご覧頂けます。

   衆議院ホームページ

2007年9月26(水)

鈴 木 宗 男

 福田内閣が発足したが、安倍引き継ぎ内閣の様相である。国会開会中でもあり、大幅な人事刷新は出来ないと当初から言われていたが、仕方ないことなのか。それにしても、福田カラーとも言うべきポスト・人を1人か2人配置しても良かったのではないか。突然の安倍首相辞意で、とてもとても手も頭も回らなかったということか。
 伊吹幹事長がそれなりに存在感を発揮するものと思うが、今日も何人かの代議士が私の所に来て、今後の政局の流れを心配していた。私なりの認識を示しながら、出来るだけの協力を約束する。
 講談社からハードカバーで昨年1月に出版した『闇権力の執行人』が、今度は文庫本として出ることになった。大宅壮一賞作家の佐藤優さんが50頁にわたり解説をして下さり、更に読み応えのある本になった。
 1万5千部の初刷でスタートし、新聞広告にも出ており、お陰様で早速5000部の増刷がかかったとの連絡があった。講談社で担当してくれた間渕さんはじめ関係者の皆様に、また佐藤優さんの解説の賜物たまものであり、佐藤優さんに心から感謝したい。980円で書店に並んであるので、1人でも多くの人に読んで戴きたいと思う。
 今月12日に提出した「政治資金収支報告書に係る領収書添付義務に関する質問主意書」の政府答弁書が昨日閣議決定され、その内容が今日の読売新聞2面の記事になっている。
 政治資金規正法では、政治活動費の支出について1件5万円を越えるものは政治資金収支報告書への添付が義務付けられている。昨日の政府答弁書は、鴨下環境相と甘利経産相が代表を務める自民党支部が、紛失を理由に1件5万円を超える領収書の写しを提出していなかった事を受け、それが許されるのかどうか、私が質問主意書で問い質したことに答えたものだ。その政府答弁書によると、紛失を理由に領収書を提出しないことは、政治資金規正法で認められてはいないとの答弁であった。
 私は国会議員等しく、この政府答弁の内容を重く受け止めなくてはならないと思う。情報を開示し、透明性を高めるのは当然である。


本日提出した質問主意書2件
bR0 国連総会における「先住民族宣言」の採択に関する再質問主意書
bR1 地方議会における答弁調整に関する質問主意書

※ 質問主意書の内容は下記の衆議院HPでご覧頂けます。

   衆議院ホームページ

2007年9月25(火)

鈴 木 宗 男

 衆議院本会議が約半月ぶりで開かれる。
 国会開会中は1日約3億円の経費がかかると言われており、メディアから30数億円の尊い税金の浪費でないかと指摘されているが、その通りである。歳出削減、無駄な予算は執行しないと言いながらの今回のこの事態を、政府は国民になんと説明するのか。
 首班指名で衆議院では福田康夫総理大臣、参議院では小沢一郎総理大臣となったので、憲法に(のっと)り、両院協議会を開いた後、衆議院の指名通り福田康夫内閣総理大臣の誕生である。小渕総理誕生の時と似たケースを想い出しながら、あれから10年経つのかと思うと感慨深い。
 総裁誕生はすんなりいったが、首班指名では時間がかかった。「福田政権の前途を現しているようである」というマスコミ人の言葉が妙に耳に残る。とにかくアンテナは高く張って情報戦に負けない様にしていこう。
 福田内閣の閣僚が決まったが、特別新鮮味のある顔ぶれではなかった。「安倍総理の後を継いでの登板で、しかも国会会期中でもあり、答弁の関係等から総入れ替えとはいかない事情があることは考えなくてはいけないが、福田内閣としての何か光る人選がなかったのだろうか」という声が聞かれる。


本日提出した質問主意書3件
bQ7 北方領土墓参団が国後島ラシコマンベツ墓地への上陸を拒否された件に関する再質問主意書
bQ8 日本国籍を有するフジモリ・元ペルー大統領の保護に関する質問主意書
bQ9 砂漠化対処条約の予算協議に対する我が国の態度に関する質問主意書

本日受領した政府答弁書11件
bV 日ロ首脳会談における領土交渉に関する質問主意書
bW 1973年の日ソ首脳会談に関する質問主意書
bX ビザなし交流用船舶の後継船に関する質問主意書
bP0 大使公邸に勤務する公邸料理人に対する称号に関する質問主意書
bP1 政治資金収支報告書に係る領収書添付義務に関する質問主意書
bP2 海上自衛隊によるインド洋での活動に関する質問主意書
bP3 内閣総理大臣の出処進退に関する質問主意書
bP4 ロシア内閣総辞職に関する質問主意書
bP5 米大統領の戦前の日本に対する認識に関する質問主意書
bP6 択捉島に現存する日本家屋の修理保存に関する質問主意書
bP7 国連総会における「先住民族宣言」の採択に関する質問主意書

※ 質問主意書の内容は下記の衆議院HPでご覧頂けます。

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2007年9月24(月)

鈴 木 宗 男

 昨日の自民党総裁選挙結果を「麻生氏善戦」と各紙は扱っている。全くその通りである。誰があそこまでの得票を読んだか、麻生陣営が1番びっくりしているのではないか。
 自民党の党三役が決定し、伊吹幹事長、谷垣政調会長、二階総務会長、古賀選対総局長とバランスのとれた配置になっている。
 伊吹幹事長ではと予想していたがその通りになった。人間関係の妙であろう。平成8年橋本政権の時、六つの構造改革を訴えた橋本さんを支えようと構造改革研究会をつくり、伊吹さんが会長、私が幹事長で70人近い国会議員がメンバーだった。私はいつの日か伊吹総理をと思って活動した事がなつかしい。実質、党のナンバーワンについたのであるから、これまでの経験を生かし頑張って頂きたい。
 古賀さんが選挙の実務を取り仕切るというのも極めて現実的だ。この顔ぶれを見ると選挙はいつあってもおかしくないと感じる。いや積極的にうって出てくるのではと期待したい。古賀、谷垣、二階氏はそれぞれ党の総務局長、伊吹さんは組織委員長を経験し、選挙には()けている。
 民主党も、自民党のこの人事はなかなかのものと受け止めていかなければ足元をすくわれるのではないか。国会での議論の中身が問われることだろう。
 網走管内雄武町、興部町、滝上町、北見市、大空町の新党大地・鈴木宗男後援会の会合に出席。三連休の最終日、皆さんご予定が入っていたと思うが、まげて出席してくれる。どこでも盛会裏に終えることができた。休日の会合は嫌われるものだが、私の後援会の皆さんは22日の十勝にしろ、昨日にしろ、そして今日にしても心からの協力をして下さる。人間関係の有難さにただただ感謝したい。






2007年9月23(日)

鈴 木 宗 男

 帯広を6時半に出て10時から網走管内遠軽町での陸上自衛隊遠軽駐屯地創立56周年記念式典に出席挨拶。秋晴れの下での立派な式典であった。

 遠軽町新党大地・鈴木宗男連合後援会役員会合、紋別市新党大地・鈴木宗男連合後援会会合。北海道中が選挙区なので全道を廻る回数は限られてくるが、年に2回は網走管内に足を運ぶことにしている。今回も大勢の人が出席・参加してくれ、有難い限りである。




 自民党総裁選挙で予想通り福田康夫新総裁が誕生した。マスコミが古い自民党復活、派閥選挙というだけあって八つの派閥がした福田さんの当選は当然である。しかし地方票、国会議員票どちらも麻生さんの大善戦である。私が5日前のムネオ日記に「麻生さんは意外に票が入るだろう」と書いたがその通りになった。
 かつて宮沢喜一、渡邊美智雄、三塚博の3先生で総裁選挙をした時、派閥的に1番小さかった渡邊美智雄候補が予想をくつがえして第2位になった事を想い出す。あの時も渡邊美智雄候補自身が必死になって動いたものだ。今回も麻生さんが孤軍奮闘した結果だろう。福田さんがこれで総理大臣になるわけだが、2年前の総選挙から総理が2人も代わったわけだから、ここは1日も早く解散を断行して国民の声を聞き、落ち着いた雰囲気での政治をすべきである。総選挙をいやがる政権党と福田総理では困る。この臨時国会中に解散をして信を問うのが福田さんの第1の仕事ではないか。選挙をする勇気を期待してやまない。

2007年9月22(土)

鈴 木 宗 男

 恒例の鈴木宗男十勝総連合・帯広総連合後援会と新党大地の野遊会。好天に恵まれ、大勢の人が参加してくれた。
 昨夜9時から雨が降り始め、天気を心配したが、夜半には上がり、絶好の日和となった。十勝管内各地から1500人もの人が足を運んでくれ、改めて人との出会い、巡り合わせ、ご縁に感謝した次第である。
 十勝管内は平成16年の参議院選挙、17年の衆議院選挙、そして今年の参議院選挙でも、私が中選挙区時代に戴いた得票とほぼ変わらない、時には更に多い票を出して戴いている。後援会の底力を感じながら、鈴木宗男後援会の「絆」を嬉しく、有難く思う。
 いつ選挙があってもおかしくない状況が訪れるだろう。今から心の準備と態勢つくりだけはしっかりしていこう。
 久し振りに丸一日帯広市内で活動したが、懐かしい人や、昔お世話になった人と顔を合わせる機会が多くあった。十勝は独特の文化、人間関係を持っていると思いながら、私は更にこの人間関係を大事にして、次のステージに臨みたいと思う。
 十勝晴れのもとでのイベント。外での会は天気が一番であり、天の恵み、美味しい大地の恵みを満喫し、心豊かに、かつ、癒された一日であった。


 21日、チリの最高裁は、チリで身柄を拘束されているフジモリ元ペルー大統領をペルーに引き渡す決定を下した。フジモリ元大統領は日本国籍を有する日本人だ。日本人が海外で不当な扱いを受けている時、日本政府はそれなりのサポートをすべきではないのか。日本人を守ろうとしない外務官僚の姿に、人間味がないと感じる。この人間味のなさが、国際社会での外交の欠如につながっているのではないだろうか。

2007年9月21(金)

鈴 木 宗 男

 国連安全保障理事会で19日、アフガニスタンで「不朽の自由」作戦(OEF)に参加している日本などの貢献に謝意を示す決議が賛成14、棄権1で採択された。ロシアは棄権したが、昨日の夕刊では「日本のための決議」とか、「日本がロビー活動してこぎつけた決議だ」等と、評判は良くない。特に恩着せがましく謝意表明をさせることで「テロ対策特別措置法」の延長をもくろむ政府の姿が見え隠れするとの声がもっぱらである。
 本当に感謝されているのなら、黙っていても、何もロビー活動しなくても「決議」が出てきて当然ではないか。「姑息なやり方で、そんなことにエネルギーを使うのなら、もっと国益を考えて行動しろ」といった声に、外務省のアメリカ担当者はなんとこたえるのか。
 インド洋での日本の海上自衛隊による給油活動がなくなると日米関係がおかしくなる、弱体化するという声が良く聞かれるが、給油がなくなっただけでおかしくなるとは、そんなにももろく、浅い日米関係なのか。外務省のアメリカ担当者は何をしていたのかという議論になってくる。
 しっかりと地に足の着いた、国民の理解を得られる外交を展開して戴きたい。多面的、重層的に、様々な角度から、良くアンテナを張って、情報戦に負けることのない様にやって戴きたいものだ。
 昨夜、私が外務政務次官を務めていた時、外務省霞クラブでキャップだった人との会を久し振りに行った。それぞれ役員になったり、会社を興して社長をしていたりで、17年の歳月は尊く、重いものである。
 平成3年1月、湾岸戦争が起こった。その時、日本として初めて姿・形になった国際貢献が、ベトナム避難民の輸送であった。日本航空、全日空のチャーター機4機でカイロまで行き、イラクからヨルダンに非難してきた1000人のベトナム人を無事本国まで送り届けたものである。
 その時の政府団長が私であったこと、4月の湾岸戦争終了後クエートに行き、支援協力をする日本の考えを伝えたこと、ペルシャ湾での機雷除去に海上自衛隊が派遣され、7月落合司令はじめ隊員の激励にいったこと、8月にはロシアでクーデター騒ぎが起き、10月ソ連の崩壊、そして自由と民主のロシア共和国連邦の誕生、バルト三国との51年ぶりの外交関係樹立の際に私が政府特使として行ったこと等、懐かしく、かつ激動の1年を振り返り、想い出話をすることが出来た。歴史的現場に立ち会える機会は早々あることではない。巡り合わせ、出会い、特に人とのご縁に感謝するものである。
 夕方の便で釧路に向かう。今日の東京も暑かったが、北海道太平洋側も良い天気で、9月下旬とは思えない気温である。改めて地球環境、温暖化対策を他人事ひとごとと思わず考えて行かなければと、自分自身に言い聞かせるものである。

本日提出した質問主意書2件
bQ5 インド洋における多国籍愚の海上阻止行動を巡る国連安保理決議に関する質問主意書
bQ6 テロ特措法による海上自衛隊の給油支援に関する質問主意書

※ 質問主意書の内容は下記の衆議院HPでご覧頂けます。

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2007年9月20(木)

鈴 木 宗 男

 プロ野球ヤクルトスワローズの古田敦也兼任監督が、今季限りでの現役引退と監督辞任を表明し、退団の記者会見を昨日行った。1面で扱う新聞もあり、古田兼任監督の重みと存在感が伝わってくる。
 「名選手、必ずしも名監督にあらず」と言われるが、古田兼任監督はリーダーとして大きな役割を果たした。特に3年前、色んな声がある中で初めてのストライキを行うなど、2リーグ制存続に大きな影響力を持ち、結果を残したと思う。
 まだ若く、いつの日かどこかの地点で再びユニフォームを着ることになると思うが、18年間捕手という厳しいポジションをこなし、球史に残る活躍をし、数々のタイトルを取られた古田敦也選手に、心から「ご苦労様。お疲れ様。この経験を必ず生かして下さい」と(ねぎら)いたい。
 この記者会見で、久し振りに「男の涙」を見た。この涙に全てが凝縮されていると感じた。
 人間の最高の表現が涙である。嬉しい時、楽しい時、悲しい時、辛い時、そこには涙がある。私も涙もろいが、涙を流すことに恥ずかしさはない。最も自然な自分の表現だと思っているからである。古田兼任監督の次のステージを見たいものである。
 欧州連合(EU)の欧州委員会が、価格カルテルでYKKに制裁金の支払いを命じたと各紙に報道されている。YKKと出ているので、私の所に「新YKKも制裁金ものではないですか」と、冗談交じりに言ってくる人もいる。
 自民党の総裁選挙で「新YKK」という言葉が出てくるので、それをもじってのTELだと思うが、面白い見方である。これ位の頭の回転も必要かとしみじみ思いながらも、「これで良いのかこの日本」と、しみじみ感じるものである。
 日本経済新聞41面スポーツ欄に、「チェンジアップ」という豊田泰光さんのコラムが連載されている。いつも興味深く拝見しているが、今日の「カラ意地張ってでも…」を読み、なるほど、時にはカラ意地を張るのも必要ではないかと思った。全文を掲載するので読んで戴きたい。

 「日本ハムが田中幸雄に戦力外通告」という記事が新聞に載った。事前交渉があり、田中も了解していたかもしれないが、プロ野球としては体裁が悪い。2000本安打の功労者に戦力外は冷たい、と思ったのは私だけだろうか。
 2000本まで随分足踏みした。球団はそこまで面倒をみたのだから、もういいだろうということかもしれない。コーチのいすも用意した。けれども、一つの足跡を残した選手に「戦力外」の終わり方はないと思う。手続き上の問題とはいえ、若い選手がみて、この業界に入りたいと思うだろうか。また、田中に「そろそろ球団にありがとうと言う時だよ」と忠告できる人がいなかったのも残念なことだ。
 昔に比べて選手が辞め方を気にしなくなった。ぼろぼろになるまでやるのが美学という人も増えており、私が古いのかもしれない。だが、形の上であれ何であれ、他人に切られて辞めるものではない。少なくとも私には我慢できない。
 私はサンケイがヤクルトになったときに松園オーナーに呼ばれ「来年あたり、監督を代えようと思うのだが」と切り出された。となるとコーチ兼任の私のポストは微妙になる。それだけで十分だった。野球選手は11月30日が契約の切れ目。その30日を待って球団代表の家を訪ね「引退します」と伝えた。
 扱いは「任意引退」。自由契約と異なり、自分の意志で辞めるのだから、球団の許可なく、よそのユニホームを着てはいけないということにもなるが、名の知れた選手は自ら辞めたという体裁を取って引退するのが通例だった。
 任意引退も自由契約も戦力外という点では似たようなものだ。田中も手続き上、任意引退となるかもしれない。だが進退を自分で決するか、君は要らないといわれて辞めるか、ここは肝心だ。「戦力外」は燃え尽きたことの証明書になろうが、誇りを捨ててもらうほどの証書ではない。
 私もカラ意地と見栄(みえ)だけだった。しかし、そのカラ意地がなくなったら男はおしまいだと思う。人々がその人生を重ねてみるべきものも、野球にはなくなっていくだろう。


 特に最後のくだりは、それぞれ胸に刻んでいくべき思いではないか。

本日提出した質問主意書2件
23 北海道洞爺湖サミットにおける北方領土問題の提議に関する再質問主意書
24 北方領土におけるロシアの実効支配強化に関する再質問主意書

※ 質問主意書の内容は下記の衆議院HPでご覧頂けます。

   衆議院ホームページ

2007年9月19(水)

鈴 木 宗 男

 昨日夕方、議員会館にいると、麻生太郎総裁候補がふらっと顔を出す。びっくりしながらも、熱心なものだと感心する。
 報道は圧倒的に福田氏有利と書いているが、昨年の総裁選挙で谷垣候補が予想以上の票を取り、驚かせた。今回も福田さんの勝ちは動かないにせよ、麻生さんに対して国会議員票はそれなりの票が入るのではと、門外漢の私だが、そんな風に感じる。
 派閥ごとに一人一人聞き取り調査をし、票読みをしている様だが、どこまで個々人が本音を漏らすのか興味深い限りだ。「開かれた政党・自民党」と言うなら、もっともっと国民にわかりやすい方法をとるべく、知恵を出した方が良かったのではないか。なぜ、党員・党友の投票による総裁選挙の実施ルールが出来たのか、原点を考えるべきである。
 福田氏が話し合い解散に言及してから、解散総選挙がいつあるか、そちらの方にも話題が集まっているが、自民党総裁選挙で衆議院の解散に触れるというのもおかしな話である。自民党総裁イコール内閣総理大臣へのレールだが、衆議院解散は自民党総裁ではなく、内閣総理大臣の専管事項である。福田氏が解散に触れただけでも、議員心理は微妙なものになることだろう。
 特に、一期生始め若手議員は選挙が気になる。民主党も一部この福田氏の発言に反応しているが、国会での論戦を国民は待っている。新しい総理が決まり次第、総選挙を行うのが当然のあるべき姿であると考える。前回の衆議院総選挙から既に首相が2人も替わったのであるから、新総理での一日も早い選挙を、国民は期待していることだろう。
 (なか)にいるとわからないことが、外にいると見えてくるものがある。人生、不思議なものだ。

本日提出した質問主意書
20 北方領土問題についての外相の発言に関する再質問主意書
21 「われらの北方領土」における記述内容の変更に関する質問主意書
22 東京宣言と日ソ共同宣言の内容に関する質問主意書

※ 質問主意書の内容は下記の衆議院HPでご覧頂けます。

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2007年9月18(火)

鈴 木 宗 男

 昨夜、柔道の世界選手権を見ながら、最終日にやっと日本のお家芸として、日本の面目が保たれたとつくづく感じた。柔道も国際化の中で、自分の有利な組み手、型に持っていこうと駆け引きをする外国人選手が多く、本来の柔道の姿ではないと思う。同時に、審判のレベルを疑う判定が数多くあった。素人の私でも「どうして?」「なぜ?」と思うのだから、間違った判定をされた選手の気持ちを考えると、つくづく悲惨である。世界の柔道ではあるが、日本で生まれ育った歴史はしっかり引き継いで戴きたい。特に原点を忘れないでほしい。
 日本経済新聞38面の「『朝食にご飯』4割止まり 『3食とも』5人に1人」の見出しの囲み記事に驚く。インターネット調査会社のアンケートを受けたものだが、「一日に食べる回数は、『2回』が最も多く55.6%だった。三食とも食べる『ご飯大好き』派21.8%、『1回』が22.5%だった。」と書かれている。お米も日本の2000年の歴史の一部である。お米を抜きにして日本の食文化は語れない。
 最近「食育」という言葉が定着し、良く使われるが、日本の文化、伝統、歴史を振り返る時、お米の果たしてきた大きな役割を忘れてはならない。何よりも日本人は、お米を主食として生きてきたのである。食文化、食育という言葉を耳にしながら、これまた原点を考えなくてはいけないとしみじみ感じたものである。
 子供の頃、ご飯粒一つ残しても「バチが当たる」と言って親から怒られたものである。「バチがあるなら当たってみたい」と反発し、へらず口をたたくと、親父から「これがバチだ!」と、拳固をもらったものである。
 また、ご飯を残すと「手が曲がる」「目が潰れる」とも言われた。段々と成長して、物を大事にする心、資源は無限ではなく限られているということ、作った人の気持ち、相手を思いやる心を、親はしつけ、家庭教育の中で教えてくれたのだと理解できるようになった。今、しつけ、家庭教育はどうなっているだろうかと不安を覚えながら、子供の頃の、親の姿の尊さが身に染みてならない。良き伝統、良き文化は守り、受け継いでいかなくてはならない。
 午前中札幌事務所で仕事をし、お昼の便で上京。午後から議員会館に入り、取材、お客さん対応。
 夜はメディア関係者と定例の懇談会。自民党総裁選挙、安倍首相退陣の話など、興味深いお話を聞くことができた。
 政界は色々なことがあるものだ。生き馬の目を抜くと言われるが、「権力」というものは恐いものである。その権力を恣意的、意図的に使われたらと考えると、第2、第3の鈴木宗男事件、国策捜査はなくしてほしいと願うのみである。

今日提出した質問主意書2件
bP8 ロシア専門家を招いた懇談会におけるプーチン大統領の北方領土問題に対する発言に関する質問主意書
bP9 トラック環礁における日本兵の遺骨の取り扱いに関する質問主意書

本日受領した政府答弁書6件
bP 「自由と繁栄の弧」と外交の連続性に関する質問主意書
bQ 北方領土問題についての外相の発言に関する質問主意書
bR 北海道洞爺湖サミットにおける北方領土問題の提議に関する質問主意書
bS 北海道洞爺湖サミットの準備に必要な予算に関する質問主意書
bT 北方領土墓参団が国後島ラシコマンベツ墓地への上陸を拒否された件に関する質問主意書
bU 北方領土におけるロシアの実効支配強化に関する質問主意書

※ 質問主意書の内容は下記の衆議院HPでご覧頂けます。

   衆議院ホームページ

2007年9月17(月)

鈴 木 宗 男

 今日は敬老の日。「人生60年だ、しっかり勉強せよ」と言われた50年前を考えると人生80年の今、隔世の感がする。長生きは良い事だ。長生きは尊い事だと喜んでもらえる社会にしなくてはいけない。
 仕事柄、よく老人ホームや老人施設を訪問することがあるが、お年寄りは立派な住まいよりも、3食あたる事よりも、家族といることを望んでいる。他人の私が行っても喜んでくれるのは、話し相手が出来た事やふれあいである。この事を考えなくてはいけない。私も「親孝行したい時には親はなし」で、父は40年前、母は4年前、家内の父も12年前亡くなってしまった。義母も昨年脳梗塞で倒れ、話すことが出来ない。家内の胸の内を考えると十分なことが出来なかった事を申し訳なく思う。
 私が国策捜査で437日拘留されていた時も、折に触れ義母は心をさいてくれた。これといった親孝行もせず、いや、心配ばかりかけてきた私である。敬老の日に親不孝を詫びながら、その分少しでも社会に尽くしたいと考えるものである。
 午前中、滝川市後援会と国政報告会、昼食も一緒に()り懇談する。おのずと自民党の総裁選挙のことになる。私の後援者には自民党員の人も沢山いるので私なりの思い、考えは判ってくれているが、逆に「つまらない総裁選挙だ」「関心、興味がわかない。あんなに無責任に辞められた後なので、不信感が先に立つ」といった声が圧倒的であった。滝川市だけでなく多くの人もそう思っていることだろう。
 午後から札幌事務所で仕事。17時半からツール・ド・北海道閉会式に出席。12日の開会式にも出たが閉会式にも顔を出すのは初めてである。21回を数える自転車競技大会だが最初の頃、国内チームに参加してもらうことだけでも大変だったが今や、海外からの参加も増えてきた。今回もオーストラリア、ドイツ、イラン、韓国、台湾のチームが出場してくれた。
 マイナーからメジャーになりつつあると言っても言い過ぎではない大会となってきた。北海道開発局はじめ、ツール・ド・北海道の関係各団体の永年の努力に敬意を表しながら、選手あっての大会でもあり、所属企業の協力にもお礼申し上げたい。この大会が更に盛大になっていき、北海道を、いや日本を代表する自転車競技になることを願ってやまない。

2007年9月16(日)

鈴 木 宗 男

 どの新聞も自民党総裁選挙の記事を1面トップで扱っている。自民党にとっては無料の大変な広告である。それにふさわしい2人の記者会見であったかどうか、首をかしげる人も多いことだろう。
 朝日新聞1面に掲載されている編集委員の星浩さんの「劇場政治 転換図れ」という見出しの記事に目がとまる。今の政治の様子をよく現しており、国民にも警鐘を鳴らしている極めて的を射た内容だと私は思うので、全文掲載したい。

 「テレジェニック」という言葉がある。「テレビ映りが良い」という意味で、米国の政界でよく使われる。福田康夫氏と麻生太郎氏―自民党総裁選は、とてもテレジェニックとは言えない2人の対決となった。
 6年前は小泉純一郎氏が「自民党をぶっ壊す」と叫び、1年前は安倍晋三氏が若さで人気を博した。その間の郵政総選挙で国民は小泉劇場、刺客騒ぎに熱中した。この劇場は、政治を分かりやすくした「功」の反面、深い「罪」をもたらした。郵政民営化に賛成が善で反対が悪、といった単純な図式もまかり通った。  小泉政権の構造改革は不良債権処理などで成果を上げた一方で、深刻な格差をもたらした。地方の疲弊は深刻化したが、劇場政治の「改革=善」という単純志向の下では丁寧な説明と目配りを欠いた。それは参院選の1人区での反乱を招いた。
 「選挙の顔」安倍首相の登場は、小泉劇場の第2幕ともいえた。その政治は「戦後レジーム(体制)からの脱却」という大風呂敷を広げたけれども、年金など日々の生活への不安を抱く国民の実感からは遊離した。若き宰相の惨めな退場は、劇場政治の破綻(はたん)を物語っている。
 自民党が、なお劇場政治を続けるのか、落ち着いた論争を通じて政策を練り上げる党に転換するのか。この総裁選は分岐点である。政治は本来、派手な立ち回りとは無縁は営為だ。利害の異なる人々の調整を進めて落としどころを探る。地道な努力の積み重ねこそ、政治の役割のはずだ。
 テロ対策特別措置法と年金という格好のテーマが目の前にある。国際貢献をどう進めるのか、年金制度を抜本的に見直す必要はないのか。明確な方向を示さなければ、国民の支持はライバル民主党に向かうだろう。
 劇場政治に加担したメディアの罪は重い。これまでの総裁選で、テレビは候補者に単純な質問を繰り返し、○×のカードを上げさせて政治をショー化した。歴史認識、アジア外交、財政再建など複雑な問題の掘り下げは十分とは言えない。そうした体質は改めねばならない。メディアは政策論争をリードする役割を果たす時だ。
 小泉劇場時代に支持組織の衰弱が進んだ自民党は、この総裁選で別な形の劣化ぶりを露呈した。福田氏が派閥領袖(りょうしゅう)と談笑する姿は、かつての派閥政治への回帰を思わせる。政権のナンバー2だった麻生氏は安倍政治が挫折した責任をあいまいにしたままだ。危機の時に声を上げてきた若手議員らの沈黙は、この党の活力の減退を示している。
 総裁選を通じて、自民党が再生を果たせなければ、遠からず予想される衆院解散・総選挙で政権交代が起きるだろう。まさに、がけっぷちの総裁選なのである。

 この記事を読みながら、政治家はもちろんだが、国民も等しく考えさせられるところがあるのではないかと思う。
 パフォーマンス政治はいらない。「国家」という視点で政治家がしっかりモノを考えていかなくては、この国がダメになってしまう。新自由主義で一握りの金持ち、大都会のみが良い思いをしていると、国民がやる気を失い、国力がなくなるのである。節度と道義を重んじてきた日本の歴史である。今こそ、良き伝統、文化を守らなくてはいけない。
 自民党総裁選挙が終わり次第、一日も早く首班指名をし、新しい首相は衆議院を解散して国民に信を問うて、国民の審判のもとで落ち着いた中で、「面白い政治」「劇場型政治」ではなく、「良い政治」「しっかりした政治」を行うべきである。この一週間、自民党にとっては格好の宣伝期間になるが、同時に国民から注目され、何が行われているのか様々な角度から見られていることを忘れてはいけない。
 午後から静岡県下田市で社会福祉施設梓友会主催の第二回みくらの里祭りで挨拶。15時から民間団体主催の会で講演。自民党総裁選挙の話を中心に、私の思いを話させて戴く。下田は昨年に続いての訪問だったが、日露、日米の歴史を感じる街である。

2007年9月15(土)

鈴 木 宗 男

 自民党総裁選挙、派閥の力が今回は大きく働き、更に勝ち馬志向のいつもの「自分党」の思惑で流れが作られたと思う。「小泉、安倍両政権を生んだ派閥から、しかも安倍首相の無責任な逃避にも関わらず、そこから次の総理総裁が誕生するとはどうなっているのだろうか」「自民党に自浄能力はあるのか」という厳しい声が寄せられるが、私は門外漢なので、ただただ貴重な御意見に耳を傾けるのみである。
 麻生氏が立候補声明を出し、形だけでも選挙になったことは自民党にとって救いだった。ただ、消化試合の印象は避けられない。乾坤(けんこん)一擲(いってき)の麻生氏の一手があるかどうか、世論に向けて何を発信するか、この点にかかっているのではないか。
 平成18年の総務省届けで政治資金報告が公表になった。全体では3年連続で収入減だそうだが、これをみても景気が良くなった、生活が向上したと言えないことが良くわかる。改革は進んだと言っても、国民生活が良くなったということでなければ、言葉の遊びである。
 各紙を見ると、透明性が指摘されているが、政治資金規正法がそもそも甘くできている。事務所費の明細について明らかにしなくてよい法律であるから、多くの政治家が「法律に基づいて処理しております」という言い方になる。付け替え、ごまかしが出来ない様な法整備をなぜ与党は提案しないのか。全額領収書添付を速やかにしないのか。自己保身、政治家の特権意識をなくさなくてはならないし、進んで公表する責任を各自が持ってほしいものだ。私はホームページで公開しているので、参考にして戴きたい。
 いつも言っていることだが、政治資金には税金がかからない。更に各政党は、国民1人当たり250円、合計320億円の政党助成金を、国民の尊い税金から戴いているのである(私はもらっていないが)。国民に全てオープンにし、明らかにすることは当然の義務である。国会議員一人一人、このことを考えて戴きたい。
 北海道はもとより、全国の心ある多くの人からの支援を戴いて、私は今、政治活動を行うことが出来ている。政治資金の公表にあたり、支援者の皆様に、心から、心から感謝申し上げたい。貴重な、心のこもった浄財を有効に使わせて戴き、北の大地・北海道から、日本の政治の流れを変えるべく、更に更に努力をして参りたい。ご支援(たまわ)っている方々に、改めて心からお礼を申し上げたい。
 熊本から大阪に向かい、会合。12日から東京―北海道―静岡―東京―熊本―大阪―静岡―東京と、今週は講演がたて込んで、あっという間の一週間だった。

2007年9月14(金)

鈴 木 宗 男

 テレビも新聞も自民党総裁選挙一色である。大変な無料の広告であり、また興味本位で報道されている。次は誰がいいという人気投票的視点ではなく、今、日本の政治に何が必要か、そして日本のトップリーダーとしての心構えは何かを国民に問いかけ、正式に立候補した人を公平に評価し、判断して戴きたいものだ。
 昨年の総裁選挙でも「日本をどうする」という観点からではなく、「来年は参議院選挙がある。選挙に勝てる顔として安倍さんだ」と、安易な人気投票的発想で選んだ経緯があるではないか。そして今回の責任放棄である。自民党のみならず、日本の政治の危機であり、「政争」ではなく「国家」で考えて戴きたい。
 今、日本国家としての一体性がなくなっている。パフォーマンス政治はいらない。泥臭く、地道に努力し、平和を維持する政治が求められていると私は考える。
 マスメディアはいっせいに福田氏優位と報じているが、この流れをつくったのは派閥の論理である。「派閥政治はけしからん」「古い自民党の復活はいけない」と言いながら、やっていることはどうだろうか。昔から「自民党」は「自分党」とも揶揄(やゆ)されてきたが、自己保身、ポスト、自分にとってどうかという判断が最初に働いている。「チルドレンと呼ばれる者は、次の選挙のことしか考えていない」という声も多く聞かれる。
 この愛する日本のためには、本当に誰が良いのかという純粋な視点ではなく、(おおやけ)よりも(わたくし)で流れることは良くない。立候補を考えていても派閥がまとまらず、立候補できない人も何人かいたが、本来ならば「我こそは」と、志ある人は仲間を募(つの)り立候補して、信を問うことを国民は見ているし、期待していると思うのだが。23日の投開票まで賑やかな論戦をと願っていたが、もう勝負がつき、消化試合になる様相だが、国民はどう受け止めるだろうか。
 麻生幹事長は、10日の所信表明演説後の辞意を聞きながら2日間黙っていたことが致命傷である。この謎の2日間によって、大逆転がつくられたのである。「所詮読みが甘く、戦略、戦術がなかっただけだ」と突き放す声に、うなずくしかない。
 政治はまさに生き物である。これからどんなドラマが展開されるのか、よく見ていきたい。

今日提出した質問主意書
15 米大統領の戦前の日本に対する認識に関する質問主意書
16 択捉島に現存する日本家屋の修理保存に関する質問主意書
17 国連総会における「先住民族宣言」の採択に関する質問主意書

※ 質問主意書の内容は下記の衆議院HPでご覧頂けます。

   衆議院ホームページ

2007年9月13(木)

鈴 木 宗 男

 8時半、大変お世話になっている方のお見舞いに入院先の江別市に向かい、9時54分から北海道文化放送(UHB)「のりゆきのトークDE北海道〜緊急特集 安倍さん辞任でどうなるの〜」に一時間半出演。視聴者からのFAXを見ると、6割が無責任、4割が同情という比率だった。
 私は「無責任と断じることもよいし、同情することも否定しないが、何故、急に辞めたのか、その真相、真実を安倍首相は国民に説明する義務がある。今回の辞意を政争の道具にするのではなく、国家の危機管理のために、与野党の垣根を越えて対処すべきではないか。小泉・安倍政治は格差社会を生み、フリーター、パートの若者は年収100万しかもらえず、その若者の夢は年収300万で結婚したいと思っている。この現実を、政治は考えなくてはいけない」と述べる。
 メディア的にはすぐ誰が次の首相かという話題になるが、パフォーマンス政治はいらないし、二世、三世、官僚上がりの政治家もいらないと言わせてもらう。森元首相の人物評も披露しながら、私の考えをしっかり述べさせて戴いた。
 自民党の中では様々な動きがあることだろう。志ある方は堂々と手を挙げるべきだ。派閥の長、それに準ずる人は、速やかに推薦人を確保し、公明正大な議論を展開してくれることを国民は願っていることだろう。
 安倍総理が辞意表明してから8時間後に、ロシアのフラトコフ首相も辞任。安倍さんの影響を受けたわけではないだろうが、ロシアも色々な動きがある。権力を維持することはどこの国でも大変なことだ。独裁政治でない限り、国民から支持を受けることが一番大切である。
 ロシアのプーチン大統領は、一部批判はあっても、絶対的な国民の支持を有している。日本とは大きな違いである。外務省がズブコフ新首相にどれほどのチャンネルを持っているのか、また、有力な次期大統領候補と言われているセルゲイ・イワノフ第一副首相、ドミトリー・メドベージェフ第一副首相と、いかほどの信頼関係を築いてきたのかと考えると、心細い限りである。
 とにかく、一日も早く首班指名をし、新総理のもとで解散総選挙を行い、国民の信を問うて、国民のための政治を行ってほしい。国際公約よりも、国民への公約を第一に考えて総選挙をすることが、国益にかなうことである。
 14日、平成18年分の政治資金管理団体の総務省届け出の発表がある。新聞上の発表は15日朝刊と聞いているが、私は昨年4月にホームページにおいて平成17年分の収入と支出を公表している。平成18年分の公表を前に、事務所費等、法律では細かな説明を求められない項目についても、具体的に私はおおやけにし、国民の理解を得たい。わかりやすく載せているので是非とも見て戴き、私の政治活動を知って戴く上での参考にしてほしい。
 午後の千歳発で上京。15時56分東京駅発の新幹線で沼津市に向かい、18時から内外情勢調査会例会で講演。終了後、東京に戻る。
 今月も計6回の講演が入っているが、私の考え、思いを、一人でも多くの人に伝えていきたい。

◎ 今日提出した質問主意書2件
・ bP3 内閣総理大臣の出処進退に関する質問主意書
・ bP4 ロシア内閣総辞職に関する質問主意書

※ 質問主意書の内容は下記の衆議院HPでご覧頂けます。

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2007年9月12(水)

鈴 木 宗 男

 12時50分になっても本会議の予鈴がならないので、どうしたのかと事務局に確認をするよう指示したところに、通信社から安倍首相が辞意を漏らしたという連絡が入った。慌ててテレビのスイッチを入れると、12時57分頃テロップが流れる。「どんと晴れ」の終了間近のニュースとなった。
 10日に所信表明演説を行ったばかりで、今日から代表質問という時に、なんと無責任なことかと思う。特に、その日の所信表明演説で安倍首相は「退陣すべきとの意見もあることは十分承知しています。しかし、人口減少や地球規模の競争の激化、学校や家族における教育力の低下、日本を取り巻く安全保障の環境変化、こうした時代の大きな変化に直面している我が国が、豊かな国民生活と明るい未来を手にするためには、経済・行財政の構造改革はもとより、教育再生や安全保障体制の再構築を含め、戦後長きにわたり続いてきた諸制度を原点にさかのぼって大胆に見直す改革、すなわち、戦後レジームからの脱却が、どうしても必要です。『わが国の将来のため、子供たちのために、この改革を止めてはならない。』私は、この一心で、続投を決意しました。」と、ここまで言っておきながらの退陣は、なんとも無責任ではないか。
 本会議で拍手をしていた議員に伺いたい。何のための拍手か。上から「ここで拍手」と指導されての、意味不明の拍手でなかったのかと言いたい。
 今日辞めるのなら、参議院選挙の結果が出た時、賢明な判断をすべきでなかったのか。「改革を止めてはいけない」「私を選ぶか、小沢さんを選ぶかの選択選挙」と訴えていた安倍さんである。国民は小沢さんを選んだのである。
 惨敗しても辞めないと強く出た安倍さんだったが、当時の中川幹事長が、獲得議席が50台、40台、30台の時のシミュレーションをつくり、安倍首相の処に説明に言った時、「どんな結果になっても続投です」と開き直っていた安倍首相である。あの時の強い気持ちは何だったのか。
 報道、また、関係者の話によると、7月29日の投票日の夕刻、麻生外相が中川幹事長の前に安倍首相と会っており、麻生外相が強く安倍首相を支えたことになっている。今後の自民党の総裁選びを考える時、あの時安倍首相に「辞める必要はない」と言って自らは幹事長になった麻生さんは、安倍さんが辞める以上、総裁選挙に出る資格はないと思う。
 同時に、派閥政治を否定してきた小泉・安倍ラインである。町村派から次の総理総裁を続けて出そうという動きもあるが、とんでもない話である。
 今、政治家に(いさぎよ)さが欠けている。裂帛(れっぱく)の気合で「俺が国家・国民のため政治をやるんだ」という政治家が何人いるだろうか。議院内閣制は与党が内閣をつくるのだが、総理が辞める以上、「民主党さん、どうか次はお願いします。我々はしっかり出直して、また政権がまわってくるよう努力します」と言う位の度量を持ち合わせてほしい。
 その位の度量が必要ではないか。そうすることによって、自民党が光ると思うのだが。
 安倍首相辞意表明を受け、本会議がなくなったので、日程を変更して小樽に向かい、ツールド北海道の開会式に出席する。その後小樽後援会会合。どこでも安倍さん辞任の話題で持ちきりである。
 昨日の9・11も歴史に残る日だが、9・12も日本の歴史に残る日になったことだろう。


◎ 本日提出した質問主意書4件
・ bX ビザなし交流用船舶の後継船に関する質問主意書
・ bP0 大使公邸に勤務する公邸料理人に対する称号に関する質問主意書
・ bP1 政治資金収支報告書に係る領収書添付義務に関する質問主意書
・ bP2 海上自衛隊によるインド洋での活動に関する質問主意書

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2007年9月11(火)

鈴 木 宗 男

 昨日安倍首相が、参議院での所信表明演説で一部を読み飛ばすミスをしたことが取りあげられている。衆議院では圧倒的多数の与党だが、逆に参議院は野党が過半数を占めており、雰囲気が違ったと言うことか。これだけでも参議院選挙の結果が如実に現れている。明日からの代表質問、委員会審議で、国民の目線にあった議論を期待したい。
 今日でニューヨークでの同時多発テロから6年である。「テロとの闘い」とよく言われるが、テロとの闘いで一番重要なことは情報であると私は考える。国際協力のもと、情報を共有、交換し、それぞれ情報を生かしてテロを未然に防ぐしかない。
 情報活動にはヒューミント(ヒューマン・インテリジェンス)、コミント(コミュニケーション・インテリジェンス)、エリント(エレクトロニクス・インテリジェンス)の三要素がある。6年前を振り返る時、アメリカはヒューミントよりも、サイバーテロ等を警戒し、人より物への対応に軸足をおいていたと言われている。そして、9・11テロからアメリカはヒューミントの重要性を再確認したと言われている。
 さて、日本はどうだろうか。それぞれ人を育て、きちんとした態勢が取られているだろうか。
 私は大宅壮一賞作家の佐藤優さんの現役時代(今は休職外務事務官)の姿を見る時、彼は傑出したインテリジェンスの持ち主であったと考える。彼が外務省から排除され、せっかくの人的資源が生かされなかったことは、著しく国益を損なうことだったとつくづく思う。人の足をすくい、ねたみ、ひがみの外務官僚から、本当のインテリジェンスは出てくるのか心配するものである。情報戦の重要性を、国会議員もよく考えて戴きたい。
 同時多発テロと同じく、二年前の今日、9月11日は、私にとって一生忘れることのできない日である。平成14年、私は極悪非道の如く、メディアスクラムとも言っても良い形であらぬ批判、中傷を受け、更に検察はその世論にリークし、国策捜査で私を逮捕した。9月11日は2年前の衆議院選挙の投票日で、私が国政に復帰することができた日である。
 5年半の小泉政権の中で、郵政解散だけは私は大きな評価をしている。それは、鈴木宗男にカムバックの機会を与えてくれたからである。
 平成17年8月8日、思いもかけぬ解散を受け、8月18日に松山千春さん命名の「新党大地」を立ち上げ、8月30日公示、9月11日の投票日。午後10時には当選確実のテロップが流れた。今も昨日のことの様に想い出される。改めて心優しい、心温かい北海道、全国の後援者、支持者に、心から感謝するものである。
 同時に、選挙での娘の頑張りは、多くの人に感動を与えた。表には出ていないが、家内や長男、二男もそれぞれの役割をきちんと果たしてくれた。家族、身内が応援するのは当たり前ではあるが、それ以上に言うに言えない、言葉にならない大きな「家族の絆」が私を支えてくれたのである。
 娘が、
 父には政治しかありません。
 父に今一度働く機会を与えて下さい。
 父に嬉し涙を流させてやって下さい。
 と、涙ながらにマイクを握って訴えてくれた姿を想い出しながら、改めて松山千春さんはじめ、北海道は勿論、全国の後援会、有権者の皆様に、心から感謝とお礼を申し上げたい。
 国会が始まり、衆議院の任期も折り返しを迎えた。いつ選挙があってもおかしくない。このことを頭に入れながら、次の手を考えていきたい。


 ◎ 本日提出した質問主意書2件
 ・ bV 日ロ首脳会談における領土交渉に関する質問主意書
 ・ bW 1973年の日ソ首脳会談に関する質問主意書

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2007年9月10(月)

鈴 木 宗 男

 臨時国会が始まり、62日間の会期となる。
 昨日シドニーで、安倍首相はテロ特措法の延長に関して、「野党の理解を得るため職を賭していく。職責にしがみつくということはございません」と、退路を絶つ旨述べている。テロ特措法によるインド洋での給油継続は国際公約だと言うが、それが職を()し、総辞職に値するものなのか。
 国際貢献は様々な形で行われ、世界に生かされている。アフガンの民生安定にも、日本は多大な国民の税金を使っている。国際公約に軸足をおくのではなく、国民に対して職を()し、総辞職の決意で政治をやって戴きたい。
 同時に、インド洋での給油に体を張るというのなら、参議院選挙での結果になぜ体を張らないのか。この点もわかりづらい。「改革を止めてはいけない」「私を選ぶか、小沢さんを選ぶか」と叫んだのは安倍首相自身である。「どうも言葉の遊びが多すぎる」と言ってくる識者の声に、私も同感である。
 与謝野官房長官が注目を集めている。確かに前官房長官とは経験・経歴において比較にならないが、党内基盤はどうだろうか。
 政治家にとって大事なことは、ポストに()いていなくても存在感があり、人が集まることである。与謝野さんはポストに()いている時はしっかりとその任をこなしているが、何にも()いていない時に人は集まっているかどうか、党内の人は良くわかっているだろう。
 官僚に受けがいいと言われるということは、無用な摩擦を起こさないということであり、果たしてそれが真に国民の代表たり得るのかどうか。時に官僚と対決するのが政治家でなくてはならない。東京選出の議員ゆえ、これまで官僚とぶつかるテーマがなかったとも言える。
 政務秘書官に経産省の役人を付けたが、「裏を返せば自分の事務所に人材がいなかったに過ぎない」との声もある。橋本龍太郎首相も政務秘書官に通産大臣時代の事務秘書官を持ってきたが、子飼いの秘書を使わないこの人事に対して、党内での評価は(かんば)しいものではなかった。やはり身内の人不足だったのである。
 与謝野大臣におかれては、何よりも健康に気をつけて、職責を(まっと)うして戴きたいと願っている。
 安倍首相は今日の所信表明演説の結びで、「私の目指す政治とは、わが国を取り巻く厳しい環境変化に対応しながら、日本が本来持っていて、今も生活の中に息づいている、自律の精神、他者への思いやり、温かさといった価値を守り、伸ばしていくこと。そして、国民一人一人が、日々の生活において、真の豊かさ、潤いを実感できるようにすること。すなわち、「美しい国」創りを進めていこうとするものであります。」と訴えた。
 「他者への思いやり、温かさといった価値」を、本当に心から考えて政治を行っているのであろうか。組閣、党人事を見る時、こうした「心」を持っている人をポストに()けているだろうか。
 「美しい国」創りを進めていくと言うが、私がいつも言っているように、日本は美しい国なのである。
 今、日本に必要なのは、美しい国創りではなく、美しい日本人を創ることなのだ。私の言う美しい日本人とは、思いやり、(いつく)しみ、優しさ、愛情と言った節度と道義を重んじる日本人だ。特に政治家、国会議員がその心を持たずして何が「美しい国」だと指摘したい。ここでも「言葉の遊びではないか」といった声が聞こえてくる。


◎ 本日提出した質問主意書6件
・ bP 「自由と繁栄の弧」と外交の連続性に関する質問主意書
・ bQ 北方領土問題についての外相の発言に関する質問主意書
・ bR 北海道洞爺湖サミットにおける北方領土問題の提議に関する質問主意書
・ bS 北海道洞爺湖サミットの準備に必要な予算に関する質問主意書
・ bT 北方領土墓参団が国後島ラシコマンベツ墓地への上陸を拒否された件に関する質問主意書
・ bU 北方領土におけるロシアの実効支配強化に関する質問主意書

※ 質問主意書の内容は下記の衆議院HPでご覧頂けます。

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2007年9月9日(日)

鈴 木 宗 男

 娘が予定通り着いたとの連絡が家内から入り、ホッとする。2ヶ月一緒にいた娘がいないと、何とも言えぬ、心に穴が空いた様な感じである。
 私はかねてより娘を「家の野中広務」といってきた。娘が我が家の一番の実力者なのである。娘からはいつもイエローカード、レッドカードを連発されてきた。それだけ親思い、家族思いの娘である。体に気をつけて、自分の歩む道に向かって邁進(まいしん)して欲しいと願ってやまない。
 家族と言えば、日本ハムファイターズのヒルマン監督が今季限りで日本ハムを退団することになった。「家族の生活を優先させ、特に多感な時期を迎えた子供たちに安定した環境を与えるために米国に帰り、父親としての役割を全うしようという決断に至った」(北海道新聞1面)と話している。球団側は慰留に努めたが、「家族のことが唯一の理由」として、その意思は変わらなかった。
 このヒルマン監督の話を聞きながら、私は家族にどれほどの時間を使ったか、それなりに心は配ったか、何をしたかというと、十分な答えはない。改めてヒルマン監督に教えられたものである。
 日本ハムには、是非ともヒルマン監督に有終の美を飾らせてあげて欲しい。北海道の多くの人がそう願っている。
 シドニーで開かれているAPEC(アジア太平洋経済協力会議)で安倍首相は、インド洋での給油継続は国際公約と述べているが、民主主義は手続きが一番であり、次に中身である。国内の手続きを尊重しないで何の国際公約か。言葉の遊びはいらない。
 小泉政権以降、手続きを抜きにしての約束が多すぎる。国際公約の前に、閣僚、党役員の「政治とカネ」の問題について、まずしっかりと国民の理解を得るべく法整備をするのが先決ではないか。やるべきことをやってから、次の一手を考えて欲しい。
 同じくシドニーで「日ロ首脳は領土交渉で一致」と報道されている。具体的に何が一致なのか。「プーチン大統領は『双方受け入れ可能な解決策を見いだすことに関心がある。この作業を(来年3月の)大統領選以降も続けていく』と述べた。」(北海道新聞3面)。この表現からすると、お互いの名誉と尊厳を尊重し、日本も良かった、ロシアも良かったという結論を出さなければいけない。
 町村外相は「四島一括返還が我々の年来の主張だ」(9月8日毎日新聞5面インタビュー)と述べている。この言い方でロシアが歩み寄ってくれるのか。空想的解決より、現実的解決を模索して欲しいものだ。
 16年前、ソ連からロシアになってから、日本政府の対応も変わってきたのに、外交の責任者がソ連時代の表現を使っている様では、領土問題の前進は考えられない。この点、外務省のロシア担当者は、大臣にきちんと過去の経緯、約束事を説明しているのだろうか。外務官僚の基礎体力のなさを指摘したい。
 10時から帯広で陸上自衛隊第五旅団、帯広駐屯地の記念式典に出席し、挨拶。その後、私の秘書で帯広市議の山崎泉君の後援会野遊会に顔を出す。
 今日の帯広はまさに十勝晴れ。外での行事は天気が一番であり、気持ちの良い二ヶ所の会合であった。

2007年9月8日(土)

鈴 木 宗 男

 読売新聞35面社会面に、自民党鹿児島3区の宮路和明衆議院議員が、540万円政治資金収支報告書に二重計上をしていると出ている。これも犯罪の(たぐい)である。
 「事務所は『選挙運動の収支報告と政党支部の収支報告書をよく整理せず二重計上してしまった。領収書の写しを添付しなかったのはこちらの勘違い』としている。」と出ているが、選挙の報告と政治資金の報告は全く別のもので、間違える性質のものではない。選挙をやったことのある人ならば、誰でもわかっていることである。
 こうしたことを平気で言うところに、ごまかし、(いつわ)りがあるということを指摘したい。同時に、宮路代議士の監督責任も当然あることを考えて戴きたい。
 35面トップに「政治資金収支報告書 『領収書写し』自ら作成」という記事もある。領収書は原本を出すのが普通で、コピーでも通る今の法律が不備なのである。この点も速やかに改正することが必要だ。こうした法律の盲点とも言うべき点が、二重使用、二重計上にもつながっている。
 全国会議員よ、10日からの臨時国会で、領収書は全額添付、更にコピーを認めず実物の添付を義務付ける法改正を直ちに実行しようではないか。与党からの早急な提案を求めたい。
 参議院の予算委員長が自民党に決まった。どうして民主党は譲ったのか。大人の対応をしたのか、歩み寄ったのか。政治の世界は時にわからないことがある。
 実質的中身で民主党は戦術を変えたと思うが、臨時国会での論戦を期待したい。
 夕方、娘を送りに成田空港へ行き、その後千歳へ向かう。
 二ヶ月間の休みだったが、7月はびっしり選挙で過ぎてしまった。8月もお礼回りや各種イベント等、私の手伝いをしてもらった。一昨年も昨年も、また今年も、夏休みは選挙、選挙で申し訳ない限りだ。
 娘も来年は就職である。時の流れを感じながら、成田で見送った。

2007年9月7日(金)

鈴 木 宗 男

 毎日新聞朝刊1面に「政治資金 二階派も記載漏れ」と出ている。丹羽前総務会長は二重計上していたことが明らかになった。
 特に、丹羽前総務会長の行為は犯罪である。二重計上をしたと言うことはわかってやったことであり、単なる記載漏れ、事務的ミスの(たぐい)ではなく、確信犯である。
 平成6年、政治資金規正法が改正された。それまで政治団体の代表は秘書なり後援者でもよく、団体はいくつあっても良かったが、平成6年から国会議員が資金管理団体の代表者となることを義務付けられ、国会議員一人につき一つの団体しか持てなくなった。更に、代表者たる国会議員が監督責任を負うことが法律で決められたのである。このことからしても、二重計上というのは犯罪なのであり、言い訳のきかぬことである。
 党役員並びに党役員経験者がきちんと届け出をしていないと、他の議員に対してもしめしがつかない。まもなく平成18年の総務省届け出の政治資金収支報告書が公表されるが、「政治とカネ」について、色々取りあげられることだろう。
 私は提案したい。オールマスコミ・メディアが一つになって、全国会議員に、この5年間の政治資金報告について、資金管理団体の責任者として自ら十分チェックし、届け出を出しているかどうか、アンケート調査をしたらどうか。国民に実態を明らかにするだけでも、政治の信頼回復の一助(いちじょ)になるのではないか。
 同時に、こうしたアンケートが行われる前に、国会議員自ら手を挙げて、堂々と公開して欲しいものである。「政治とカネ」でダラダラ批判を受けるより、率先して自浄能力を発揮してほしい。間違っていたり、勘違いをしていたならば、国民にお詫びするのが一番である。
 今、(いさぎよ)くない政治家が多すぎる。国民はそこに大きな不満、不信を持っていることを忘れてはいけない。

2007年9月6日(木)

鈴 木 宗 男

 連日「政治とカネ」の問題が新聞、テレビを(にぎ)わし、鴨下環境相、上川少子化担当相の資産報告記載漏れが指摘されている。いずれも事務的なミスと説明しているが、政治資金規正法であれ衆議院への資産報告であれ、代表者には監督責任が当然ある。この自覚があったかどうかの説明をきちんとすることだ。
 秘書、もしくは事務所の職員に事務的なことは任せていたと思うが、チェックすることは大事である。「私は細かいことは知りません」と、大臣就任の記者会見で鳩山法相は言ったが、こうした認識は許されないのである。私も事務所の職員に全て任せていたが、検察の国策捜査により、届け出の不記載で今、裁判をしている。「検察も鈴木さんのことを事件にするなら、今年に入って騒がれた政治家を何故やらないのか」と言った声が寄せられ、私も苦笑いをするしかない。
 いずれにせよ、政治家個々人が正直に正確に届け出をし、説明責任を果たすことが一番だ。ポストに就く、就かないは別にして、衆・参国会議員、今一度しっかりチェックしてみた方がよいのではないか。
 政治のゴタゴタに比べ、大リーグで日本選手が頑張っている姿には頭が下がる。
 イチロー選手の7年連続200本安打達成は凄いの一語だ。松坂投手の14勝も大した数字だ。両松井選手、岡島投手、斎藤投手、大塚投手、田口選手、岩村選手、井口選手、城島捕手の活躍も目を見張るものがある。野茂投手のア・ナ両リーグでのノーヒット・ノーランは歴史に残る快挙であった。高い情熱を持って、あの大リーグでプレーする選手には神々(こうごう)しさがある。
 振り返って、今の政治家に「俺が政治家だ。俺が国民の為にやるんだ」という気概を持った人が何人いるだろうか。その差が、国民から政治家が慕われず、尊敬されない所以ではないか。
 高校野球然り。何事にも一所懸命取り組むことが、感動や感激を呼ぶのである。私なりに与えられた環境で、精一杯取り組んでいきたい。
 控訴審の公判があり、今日は検察側からの私への尋問だった。厳しいやりとりを想像していたが、検察側は何を考えていたのか、ありきたりの尋問だった。
 真実を明らかにするため、弁護士から証人申請をしているが、なかなか認めてもらえない。法廷で真実を明らかにするというのなら、一人でも多くの証人から話を聴くのが最善、最良と思うのだが、なかなか受け付けてくれない。法治国家、民生国家と言いながら、本当にそうだろうかと自問自答するのみである。
 私は、事実は事実として、しっかり訴えて参りたい。

2007年9月5日(水)

鈴 木 宗 男

 「公職選挙法の連座制規定に関して、与謝野官房長官は4日の記者会見で『(当選者が)自分の知らない、意図せざるところで起きた事柄で、責任を取らなければならない非常に過酷な部分がある。(それで)責任が発生するとは一体どういうことか』と述べ、緩和を検討すべきとの考えを示した。」(毎日新聞2面)と出ている。
 連座制は候補者の親族、秘書、選挙責任者が違反をした場合に適用されるもので、候補者と一体の人が罰せられるのである。官房長官が「自分の知らない、意図せざるところで起きた事柄で、責任を取らなければならない非常に過酷な部分がある」と言うのは、公明正大な選挙に逆行するものである。
 この様な認識で「政治とカネ」を議論すれば、「代表者は知らなかった。タッチしていない」と逃げられるのではないか。だから秘書、事務職員がミスをしても代表者たる国会議員は監督責任が問われる法律に変えたのである。時代錯誤的な、国民に理解されない話はしない方がいい。
 安倍首相は「緩める様な法改正は考えるべきでない」と語っているが、安倍改造内閣もなかなか一枚岩とは行かない様だ。今日の午前の記者会見は与謝野官房長官ではなく、大野副長官が行っていたが、「官房長官は逃げましたね」という声が聞こえてくる。
 政治資金規正法の1円以上の領収書添付の再改正を巡り、自民党内では賛否両論と言われているが、表に出せないお金があるのだろうか。香典でも領収書は出してくれる。
 いつも言うことだが、政治資金は税金がかからず、国民1人当たり250円、総額で約320億円もの政党助成金まで受けているのである。情報の透明性確保、情報の開示は当然の責任であることを忘れてはいけない。
 参議院選挙でも、このことで自民党は大敗したのである。まだ反省がなされていない。一日も早く解散総選挙をして、国民の審判を仰ぐことが一番である。
 安倍首相よ、今一度「私を選ぶか、小沢さんを選ぶか」という気概、気骨を持ってみてはいかがだろうか。国民が賢明な判断をしてくれると思うのだが。

2007年9月4日(火)

鈴 木 宗 男

 遠藤大臣が辞め、一息つくかと思いきや、玉沢徳一郎代議士が自民党を離党する。領収書を改ざんして5回使うということは、前にも書いたが犯罪である。玉沢代議士本人が指示したことはないと思うが、法律では監督責任が問われるのは明確である。本来事件にしてよいものだが、今後どうなるのか。
 坂本由起子外務政務官の二重計上も犯罪の一種である。政務官を辞めて済むものではない。しっかり国民に説明責任を果たすべきだ。
 自民党の小林温参議院議員が選挙違反事件で引責辞職。小林議員は安倍首相の出身派閥に属しており、6年前に当選したいわば身内の議員である。連座制の適用が考えられ、裁判結果を待たずの決断だが、この点、小林議員本人にとっては無念であろう。
 選挙違反では連座制があり、厳しく責任が問われる。政治資金規正法も、事務職員、担当者が間違ってミスをしたら、代表者たる国会議員もバッヂを外すというルールにすれば、「政治とカネ」については問題がなくなるのではないか。その位厳しい法律にすることが、今や望ましいと思うのだが。この考えに、多くの国会議員が賛同して欲しいものである。
 5年前、私はメディアスクラムと言ってもよい形で、「何でも鈴木」「すべて鈴木」という形でバッシングを受けたが、マスコミが取りあげたもので事件になり、裁判をしているものはない。検察のリークで、また、誘導で、一方的で間違った情報が一人歩きをし、全く別の「鈴木宗男像」が作られ、国策捜査により逮捕されたのだが、今回の玉沢代議士、坂本政務官の件は確信犯である。
 同時に「この二人だけだろうか。他にも同じことをしている代議士がいるのではないか」と言った声が寄せられる。そう思われるだけでも政治不信である。いつものことだが、国会議員等しく国民に「私は事実をありのまま、正確に届け出しております」と宣言することが必要ではないか。真に勇気ある、それが当たり前だと考える政治家の出現を希望してやまない。
 社会保険庁の職員と市町村職員による年金保険料の着服や不正受給が何と3億4274万円。「消えた年金」と言われるが、「泥棒された年金」でもあるのだ。
 この体質はどうしてできたのか。昔の厚生大臣、社会保険庁長官は何をしていたのか。こうした不祥事が更に明らかになった以上、歴代大臣、社会保険庁長官の手当は国に返してもらうのが当然ではないか。
 参議院選挙、組閣でこのことが忘れ去られている。明確な責任ある処置を、歴代大臣、社保庁長官自らが取るべきだと考えるが、読者の皆さんはどう思われるだろうか。
 正直者が馬鹿を見る社会では、国民がやる気を失う。その事は国力の低下につながる重大なことだ。
 ここにも、国会議員がいい加減だから役人もダメになるといった短絡的な話にもつながってくる。やはり国民の選良たる国会議員の立場は重い。同時に、しっかりとその役割を果たすことが重要である。私も心して取り組んで参りたい。
 歴史の生き証人とも言うべき瀬島龍三先生が亡くなられた。中曽根行革の行革ブレーンとして名高いが、なんといっても大本営参謀という(かんむり)がいつもつきまとっていた。私も中川一郎先生の秘書時代から可愛がってもらったが、「心」「情」など、人間として忘れてはいけないことを教えたもらった気がする。
 5年前、バッシングを受けていた時も、再三激励の電話を戴いた。「命まで取られないから、信念を持って生きなさい」と言われたことを想い出す。
 平成17年9月、衆議院選挙で当選をし、国政にカムバックすると、キャピトル東急の事務所に呼んで戴き、美味しいワインをご馳走になったことが懐かしい。その年の12月13日、同台経済懇話会(陸士出身の経済人の集まり)で私に講演する様言ってきたことも忘れられない。また、古い話になるが、昭和57年10月、自民党総裁選挙での「中川おろし」の瀬島先生のお話も含蓄(がんちく)あるものだった。
 様々なことが脳裏を駆け巡る。心から瀬島先生のご冥福をお祈り申し上げたい。

2007年9月3日(月)

鈴 木 宗 男

 遠藤農相が辞任。就任一週間でのこの出来事に、ただただ何をしているのかと思う。
 よく「身体検査」を事前にしたと言われるが、国会議員自らが責任を持って自主申告するのが筋ではないか。正直さが求められているのだ。
 同時に、内閣総理大臣が任命した以上、内閣は一体のものだ。任命権者がトカゲのしっぽ切り宜しく、いとも簡単に自己保身にまわるやり方に、国民は不信を(つの)らせることだろう。
 同じポストで三ヵ月ちょっとの間に、一人は自ら死を選び、二人が辞めるというのは異常である。任命権者の責任はないのであろうか。参議院選挙で「改革を止めてはいけない。私を選ぶか、小沢さんを選ぶか」と訴えた安倍首相である。まさに政権選択の闘いに向けて、安倍首相自らカードを切ったのである。
 国会が始まったら解散をして、ここは(いさぎよ)く堂々と国民の審判を(あお)ぐべきだ。わかりやすい政治をしていくことが今、求められている。なによりも、国民に信を問うことが一番の国益にかなうことではないか。
 今朝の東京新聞1面「筆洗」を読んで、なるほどと感激を覚えた。一部を引用させて戴きたい。

 〈神様は決して/ピンチだけをお与えにならない/ピンチの裏側に必ず/ピンチと同じ大きさのチャンスを/用意して下さっている〉。福岡県飯塚市に住む詩人山本良樹さんの詩『ピンチの裏側』の冒頭の一節である。▼夏の甲子園大会で初優勝した佐賀北高校(佐賀市)野球部の部室の外には、詩の全文を書き写した看板が掲げられている。八年前に一人の選手が感銘を受け、今ではみんなの心の支えになっているという▼佐賀北の初優勝までの道のりを見ると、納得できる。決勝戦では八回裏に4点差を満塁本塁打などで逆転した。選手たちは苦しい試合ほど「あきらめてはいけない」と自分に言い聞かせ、チャンスを待っていたと話している▼
 〈グチをこぼしたりヤケを起こすと/チャンスを見つける目がくもり/ピンチを切り抜けるエネルギーさえ/失せてしまう〉。『ピンチの裏側』にはこんな一節もある。人はくじけやすく、チャンスも失いやすいことを山本さんは感じていたのだろう。だからこそ人は、心の支えとなる言葉を必要としている。


 この山本さんの詩は、誰にでも当てはまり、誰にでも言えることではないか。
 私自身、天国と地獄を見てきた者として原点に立ち返り、「ピンチの後にチャンスあり」、弱肉強食の今の社会に「敗者復活できた男のドラマ」を展開していきたい。いつもお天道様が見ていることを忘れないで生きていこう。

2007年9月2日(日)

鈴 木 宗 男

 新聞各紙は「農相の進退問題浮上 野党 問責決議案検討 補助金不正」といった記事が1面トップに載っている。「政治とカネ」問題は、この10日から始まる臨時国会でも大きな焦点になることだろう。
 身体検査と仰々(ぎょうぎょう)しく言う前に、私がいつも言っていることだが、政治家個々人が「私は正確に政治資金収支報告書を出しています」と自ら宣言することである。言えない政治家は論外だ。いわんや国から補助金を不正受給していることが指摘されているのを知っていながら、きちんと処理していなかった「置賜農業共済組合」の組合長であった遠藤武彦農相は、批判されても仕方ない。説明責任以前の問題である。
 マスコミの皆さんは、自民党はじめ全国会議員に「あなたは正直に届け出していますか?」とアンケートをしたらいい。せめて、小泉・安倍内閣での閣僚、ここ5年間の各党役員については優先的にアンケート調査すべきではないか。同時に、政治家自らが国民に向かって「私はこうです」と発表していくことが信頼回復への一番の方策である。
 朝早く起きて、世界陸上女子マラソンをテレビで応援した。途中まで日本選手二人がトップグループについていたが、35q過ぎからトップと差が開いていく。これまでかと思っていたら、40q地点で土佐礼子選手が中国選手を抜き、三位に上る。そのままゴールして日本選手初めてのメダル獲得。
  昨夜の男子400メートルリレーも応援したが、今朝も家内、娘ともどもテレビに向かって「土佐頑張れ!土佐頑張れ!」と声をかけた。何とも言えぬ一体感が感激の内に過ぎていった。土佐選手の頑張り、粘りに心からの拍手を送りたい。
 30℃の気温でレースをする過酷な展開だったが、ベテランの経験、知恵が生かされたということか。政治の世界でも経験、地頭(じあたま)はなくてはならぬものである。
 11時新宿駅発で甲府に向かう。「これでいいのか日本外交」というタイトルで13時半から15時まで講演。質問を2問受けて、15時25分甲府駅発で新宿へ。18時上野駅発で茨城県ひたちなか市に行き、19時半から異業種の集まりでの研修会で「今の政治 我が人生」というタイトルで講演。
 両会場とも熱心に耳を傾けて下さり、質問も飛び出し、中身のある良い講演会だった。今月もあと5本ほど講演が入っているが、しっかりこなしていこう。

2007年9月1日(土)

鈴 木 宗 男

 今日から9月。早いもので今年も3分の2が過ぎた。
 安倍改造内閣で舛添厚生労働大臣と増田総務大臣が注目されている。舛添大臣は年金問題の解決に対する期待と、安倍首相を批判してきたこともあり、何かと話題になる。国会が始まってからどうこなしていくかがポイントだろう。
 増田大臣は民間からの起用。岩手県知事時代、改革派知事と言われ、関心の高さが出ているのか。地方重視の意味で増田大臣を起用したと言われるが、増田知事時代、行政改革、規制緩和等、新自由主義政策で国と何ら変わらない価値観でやっていたのではないか。何よりも、増田大臣は建設省の高級官僚出身である。そして、父親は参議院議員で、農林省出身の官僚上がりの政治家だった。
 私が中川一郎先生の秘書の頃、色々お世話したことがある。親子揃って官僚出身の政治家は、生活感がないと言われる。絶えず権力側におり、その感覚がとれないからである。
 この7年、「改革」という言葉が全て時代の寵児(ちょうじ)の様に使われてきたが、国民生活の実態は良くなったであろうか。勝ち組・負け組と格差が拡がり、地域間の溝が更に更に拡がっているのではないか。こうしたことを考える時、増田大臣のお手並み拝見というところである。
 麻生幹事長が政治資金改正法案で1円以上の経常経費に領収書添付を義務付けることについて、「政治活動が規制されるのは、民主主義で最も注意しなければいけない点だ。1円でも領収書を下さいと言うことが社会通念上通用するのか」と、インタビューで答えている。現実に1円の領収書はあるだろうか。100円以上ではないだろうか。
 経常経費の領収書添付がなぜ政治活動の規制に結びつくのだろうか。民間では経費計上は全て領収書添付である。「政治家だけがどうして領収書はいらないと言うのか。特権意識を持つな」これが国民の思いである。
 勘違いも(はなは)だしいし、選挙で国民は明確に情報の透明性確保、情報の開示を求めたのである。この点、反省がない。逆にこうした思い上がった判断が、次の選挙につながっていくので、政治が面白くなる。不遜(ふそん)な、国民の目線に合わない発言を是非とも続けて欲しい。そうすることによって、政権交代の機運が高まってくる。
 私は、横や後ろを見ながら、国民の声をしっかり受け止めて活動して参りたい。
 今日も朝青龍のニュースが出ている。高砂親方の会見もパッとしない。日本相撲協会も「これが国技を守っていく組織か?」と、首をかしげたくなる対応である。初動のボタンの掛け違いが尾を引いている。国技の権威を守る上でも、一日も早くこの騒動を収めて欲しいものである。
 遠藤農相の組合不正受給、岩城官房副長官の政治資金収支報告書の訂正が問題になっている。「身体検査」という今年の流行語にもなりそうな大号令をかけて、各自に調査させた割には実行の実があがっていない。緊張感が欠けているのではないか。これからもゾロゾロ出てくることだろう。
 私はもう一度訴えたい。政治家自ら正直に説明することを。朝青龍の問題と一緒で、最初が肝心である。


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