ムネオ日記
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2010年8月31日(火)

鈴 木 宗 男

 民主党代表選挙がテレビ、新聞を賑わしている。これだけでも、政権政党になった民主党の代表選挙が、日本のトップリーダーを選ぶことに繋がるという重みが伝わってくる。
 野党時代の民主党代表選挙がこれだけ話題になり、取り上げられただろうか。過去を振り返りながら、民主党国会議員は政権与党の責任を果たすべきである。
 昨日、新党大地結成5周年の会を札幌で行ったが、多くの人から「これからも頑張って下さい」、「これからも応援します」、「ムネオさんの不撓(ふとう)不屈(ふくつ)の精神を、私も見習っていきます」等々の有難いメッセージを戴く。
 「たった一人で何ができるのか?」という声もあったが、知恵や経験、地頭(じあたま)でできるのである。アイヌ民族の権利を確立、先住民族として認めることも、誰よりも私が取り組んできたのである。
 沖縄密約、核密約についても、今年の通常国会で明らかにすることができた。
 官房機密費の透明性確保、公開についても、徐々に間口が開いてきている。
 私は声なき声をしっかり受け止めて、決意を新たに、我が道を歩んでいく。
 この5年間、ご支援賜った北海道の皆さん、全国の後援者に、心から感謝したい。

2010年8月30日(月)

鈴 木 宗 男

 国後島古釜布湾で現地時間9時(日本時間7時)、出域手続きをし、9時45分根室に向け出航。
 12時15分根室港入港、12時45分記者会見と、今日も天気に恵まれ、予定通りだった。
 8月末というのに、国後島、色丹島も例年にない暑さで、根室も同じである。更に色丹島でも、今年はサンマが獲れないと言っており、根室と同じ状況である。気候変動は何も日本だけではない。
 記者会見で私は、「両島ともインフラ整備が進み、ライフラインもしっかりしている。段々と日本の出る幕がなくなっていくことを心配する。また、ソ連時代の1989年の閣議了解が今の時代に合っているのか、これも冷静に判断し、マスコミの皆さんにはパスを出すとか、経済活動される人には特別な手続きを取るとか、日本の持てる応用技術を活かすべき時ではないか」と言わせてもらう。
 国後島へロシアのビザを取って入った観光客も、元島民はおらず、皆年配者で、一度北方領土を見ておきたかったという単純な動機だったそうだ。
 いずれにせよ、今のままでは島は離れていくばかりである。ここは政治判断で、思い切ったカードを出していくしかない。
 釧路空港15時55分発で札幌丘珠空港に向かい、18時から新党大地結党5周年記念式典を行う。
 7月の参議院選挙に北海道選挙区から出馬し、大地が推薦し、当選した徳永エリさんも駆けつけてくれる。新党大地の命名者である松山千春さんも勿論来て下さり、ご挨拶を戴く。
 平成5年以降、色んな政党ができては消え、またできてはなくなっていった。新党大地は「大地に還り、大地に学ぶ」を理念とし、「アイヌ民族の権利確立」を訴え、北海道のリージョナルパーティーとして北海道にこだわり、やってきたこの5年間である。
 アイヌ民族を先住民族として、一昨年6月6日、政府は初めて認めた。これも新党大地がリードしたものと自負している。
 2回の選挙で議席を得て、お陰様で今は与党の一員として、国会では外務委員長である。
 この5年を振り返りながら、心ある仲間、支援者に、後援して下さる皆さんに、心から感謝とお礼を申し上げさせて戴く。
 途中から、8月4日、院議を持って表彰された衆議院議員25年の永年勤続のお祝いもして戴き、有難い限りである。
 北方領土返還をライフワークとしてやってきた私である。今日、国後島、色丹島から帰り、その日に新党大地5周年、永年勤続25年の会ができ、巡り合わせに感謝したい。
 松山千春さんはじめ、いつ、どんな時でも私を応援してくれたかけがえのない後援者、秘書、事務所スタッフ、何よりも最強の家族に改めて頭を下げるだけである。
 昨年の今日、歴史的な政権交代の投票日であった。あのドラマを民主党の代表選挙を通じて、今一度国民に訴えて戴きたい。私は側面から私なりのサポート、アドバイスをしていきたい。
 声なき声を、小沢さんや鳩山さんに伝えていきたい。





2010年8月29日(日)

鈴 木 宗 男

 昨日も好天に恵まれ、8月末、色丹島がこんなにも温かいのかと驚くばかりである。これまで何度も北方四島を訪ねているが、ここにも温暖化の波は確実に来ている。
 日本では今年サンマが不漁だが、色丹島のギドロストロイの加工場もサンマが獲れず、原料不足だと言っていた。
 予定通りに9時半(日本時間7時半)色丹島に上陸。セドイフ穴澗(あなま)村長が出迎えてくれる。穴澗文化会館でセドイフ村長は「19年間、ビザなし交流が進み、特に地震(平成6年の北海道東方沖地震)の後、発電所、小学校、診療所の建設、食糧支援等の人道支援を戴き、困難な時期を生き抜くことができた。鈴木宗男さんに大変お世話になった」と挨拶してくれる。
 今日も良い天気に恵まれ、斜古丹イネモシリの日本人墓地をお参りし、ホームビジット、夕食交流会と順調に日程をこなした。
 最後の行事、夕食交流会でもセドイフ村長は、「ビザなし交流で国会議員はじめ様々なレベルの人が来てくれたが、忘れてはいけない人がいる。我々が一番困難な時に尽力してくれた鈴木宗男氏である」と話し、記念品を用意してくれた。
 改めてセドイフ村長はじめ島の皆さんの友情に感謝したい。
 4年前、国政にカムバックして色丹島を訪問した時も、「島が大変な時、尽力してくれた鈴木宗男先生が来られますので、出席して下さい」と各戸にビラを配り、電柱に張り紙をしてくれたことを想い出し、セドイフ村長はじめ島の皆さんの人情に感激する。
 穴澗文化会館でセドイフ村長は続けて「しかし、時代は変わった。ロシア政府は積極的に島をサポートしてくれる。クリル発展社会経済計画や極東発展計画など、様々なプログラム、子供に対する政策を進め、島と島との交通網や桟橋を整備し、ヘリポートの建設も完成した。島の生活は良くなっている。中央政府、州政府のお陰だ」ときっぱり言い切った。
 確かにお店に行っても、商品は沢山あり、住宅も新しくなり、行政府はじめ公共施設もリニューアルされ、きれいに、立派になっている。改めて10年前、5年前とは様子が違ってきている。
 セドイフ村長は、各種工事、仕事に「隣の人に来てほしい」と、暗に日本に対しての期待感を示してくれた。
 日本政府が意識改革をしないと、やはり日本は取り残され、領土問題は解決しないと、私は深刻に受け止める。ソ連時代の閣議了解や時代に合わない発想では行き詰まる。
 小沢一郎、鳩山由紀夫コンビで、国民の悲願である北方領土問題の解決を実現させてほしいものだ。いや、二人ならばできるし、ロシアも乗ってくる。このラインにかけるしかない。
 小泉政権以後の安倍、福田、麻生政権時代の10年間は、日ロ関係にとってはまさに空白の10年であった。国後島、色丹島を訪ねて、つくづく思うものである。
 チリの炭鉱で地下に閉じこめられている人の姿がテレビに出ている。一日も早い救出を祈るのみである。
 家族に対するメッセージを聞くと、本人の辛さはもちろんだが、家族の心配もまた特別なものだろう。
 科学技術、機械力全てを投入し、ありとあらゆる手を打って33人を助けてほしい。神仏のご加護を願いながら、人智を超えた幸運を重ねて祈るのみである。
 28日、鳩山前首相がモスクワで、「小沢先生にお世話になり、総理になれた。その恩義に応える」と、明確にきっぱりと、毅然とインタビューに応じていたが、迫力のある、「鳩山由紀夫ここにあり」の感がした。
 「鳩山由紀夫前首相にここまで言わせる菅首相に、果たして民主党の代表として党をまとめる資格があるのか」といった声が、ビザなし交流団メンバーの中からも多数聞かされる。
 やはり国民は良く見ていると感じながら、間違いなく国民が沸く、胸躍る代表戦になるものと確信してやまない。

2010年8月28日(土)

鈴 木 宗 男

 27日9時半、国後島に上陸し、ソロムコ国後島・色丹島地区議会議長兼地区長に行政府で出迎えを受ける。
 地区長は「『軍国主義に勝利した日』の式典に出席するため、退役軍人が国後島にやってきており、そちらに行くので、ウイシロワ副議長に対応させる」と、挨拶だけでいなくなった。ウイシロワ副議長から丁重な歓迎の辞を戴く。
 その中で、「2007年からスタートし、2015年までの計画であるクリル諸島社会経済発展計画は、既に2期目に入り、9年間で180億ルーブル、日本円で約520億円の投資をする。インフラだけでなく、社会保障も進めていく」と、自信満々の説明があった。
 建設中の幼稚園は5億ルーブル(日本円で約15、16億円)、工法、資材、鉄骨、壁パネルは韓国のもので、建設はイルクーツクに本社があるトルードという会社が請け負っているとのことである。
 この会社は、港湾工事も請け負っており、新しいメンデレーエフ空港もダゲスタンのエレクトロランプが元請けで、下請けに入っている。
 島内では韓国の現代のダンプ、ロシアのダンプ、オランダの重機等が動き回っていた。
 地元の関係者は「日本に来て仕事をしてほしい」、「矢板等、日本の資材を使いたい」と言っていた。
 外務省が冷戦時代、ソ連時代の頭づくりでいると、日本の出る幕がなくなってしまう。世界に冠たる日本の応用技術を生かすことが、日本の国益にかない、日ロ関係の発展、領土問題解決への道に繋がると考える。外務官僚ロシアンスクールの意識改革が求められる。
 昼食をとったレストランも、個人経営の立派なお店だった。私も初めての利用だったが、なかなかのつくりである。
 商店街に行っても、品物は豊富で、ヨーロッパのビール、チーズがあり、肉はカナダ、オーストラリア、おかしやケチャップは韓国の物があった。日本の物はと言えば、アサヒビールと資生堂のシャンプーが目にとまった。ここでも日本は陰が薄い。
 北方四島の社会資本整備にどしどし日本が出ていくべきである。日本の高い技術を活かし、示すことで、現地島民の理解を得られる。黙って指をくわえていても、何の前進もない。
 この点、外務大臣は今何が大事か、必要か、しっかり考えるべきではないか。
 ウイシロワ副議長の挨拶の中でも、「特別に鈴木宗男さんようこそ」と言ってくれ、18時からの交流会でも、ノボハトニー・クリル日本センター長は、挨拶の中で「桟橋、ディーゼル発電所、友好の家等々、島に様々な人道支援、貢献をして下さった鈴木先生に感謝します」と言って、記念品を下さった。
 島の人の人情を感じながら、改めて人間関係の尊さ、肌の色、言葉は違っても、「困った時の友人は真の友人」という古今東西変わらない価値を想い出し、領土問題を解決したいものだとつくづく感じたものである。
 新しい流れをつくらないと島は離れていく。トップリーダーの賢明な判断を期待したい。
 今日は色丹島に上陸する。通信事情の関係で、詳細は明日のムネオ日記に載せることにする。
 民主党の代表選挙が連日報道を賑わしている。今朝のNHKニュース、6時、7時ニュースは、トップで扱っている。それだけでも、小沢一郎前幹事長の立候補は、民主党に大きな貢献をしていると言える。
 かつて自民党が政権を担っていた時、総裁選挙は党勢拡大、基盤強化に繋がっていった。今は民主党が政権党である。代表選挙を通じて、国民に大いにアピールすべきだ。
 何もしない人より、何かやってくれる人を選ぶべきである。
 小沢一郎前幹事長に期待する人は多い。声なき声、市民の思いをしっかり受け止めて、頑張って戴きたい。

2010年8月27日(金)

鈴 木 宗 男

 昨夜9時(現地時間11時、時差2時間)、根室から4時間半で国後島古釜布に予定通り到着。古釜布湾で船内泊。
 べた凪で揺れることもなく、穏やかな航行だった。
 日本時間5時(現地時間7時)に起床して朝食、上陸準備。なぜこんなに早いのかというと、7時(現地時間9時)から入域手続きがあり、ロシア側から関係者が来るためである。国後も良い天気で、この時期にしては例年よりも温かいという。
 8時(現地時間10時)、予定通り上陸し、島内視察に向かう。通信事情の関係で、細かいことは後程お知らせしたい。
 今朝のNHKニュースは、民主党の代表選挙がトップだが、9月1日の告示に向け、更に大きな話題になっていくことだろう。政権党の代表を選ぶ選挙は、イコール内閣総理大臣に繋がる。この日本をどう導くのか、スケールの大きい、国民の琴線に触れる訴えを期待するものである。
 「官僚政治打破」を、民主党は昨年の総選挙でスローガンとして訴え、勝利した。一年経って今尚、官僚の掌に乗っていると国民は見ている。この現状を変えられるのは小沢一郎しかいないと期待する国民の声は多い。ここは自信を持って闘ってほしい。
 「政治とカネ」という下世話な話より、「円高対策」、「対米自立」、「官房機密費の透明性」等、国民にわかりやすい、自民党政権とは違うというところをきっぱりと主張して戴きたい。
 日本人観光客がロシアのビザを取得して、国後、択捉島を訪問していたことが先日大きく報道されたが、本日私は国後で、その日本人観光客9名のリストを入手した。
 そのリストによると、9名はそれぞれ福岡県福岡市1名、兵庫県神戸市1名、神奈川県横浜市1名、東京都杉並区、墨田区1名ずつ、大阪府大阪市2名、千葉県流山市1名、富山県南砺市1名であり、ユジノサハリンスク市のオメガ・プラスという旅行会社を利用して、24日から26日にかけて、国後、択捉に入域した模様だ。
 地元で聞くところによると、9名は一般の観光ルートを通るのではなく、何か目的を持って来ている様子であったので、元島民がこのメンバーに含まれているのではないかという見方であった。
 1989年、ソ連時代に作られた閣議了解が実態に合っているかどうか、今検討すべき時に来ている。元島民やマスコミの皆さん方に特別なパスを出すとか、新しい発想を持って現実的な判断をする時に来ているのではないか。また、ビジネスはビジネスとして考えていく時期に来ているとも思うものである。
 ビザなし交流も自由訪問も、日本とロシアがお互いの立場を害さないという前提で実現したものだ。その意味からも、新たな知恵を出す必要があるのではないかと考える。

2010年8月26日(木)

鈴 木 宗 男

 今朝、小沢一郎前民主党幹事長は、決然と民主党代表選挙に出ることを表明した。
 「待ちに待っていた」と快哉(かいさい)を叫ぶ人も多いことだろう。菅直人首相と小沢前幹事長による堂々たる民主党代表選挙は、国民の関心を惹くことになる。何と言っても、政権党民主党の代表イコール内閣総理大臣である。
 かつて自民党は、総裁選挙を党勢拡大、党のPR、基盤強化に使ってきた。政権党の成せる技であった。
 今は民主党が政権党である。よく政策議論を期待するという声があるが、同じ政党の中で同志である以上、基本的な政策ベースは変わらない。今求められているのは、政治家としての「志」、「魂の叫び」であり、国民はそれを待っている。
 小沢前幹事長には、是非ともそのことを頭に入れ、国民目線で男の勝負をしてもらいたい。そして次のことを訴えてほしい。
 一つは、「悪い円高をやめさせること」である。
 かつてのアメリカ(ドル)、ヨーロッパ(ポンド、今はユーロ)のブロック経済を想い出させる今の流れを、ありとあらゆる手を尽くして是正しなくてはならない。増税ではなく、円高是正が日本の危機を救うのである。
 二つ目は、「対米自立」である。
 沖縄普天間問題では、沖縄の民意を正確にアメリカに伝え、「政権交代した以上、自民党時代の合意を丸呑みできない」、「アメリカの言いなりにならない」とはっきり言うべきである。また、米海兵隊のコンパクト化を日米で協議するのだ。そのことが日米同盟の強化につながる。正しいことを率直に言うことが、更なる日米関係の向上に繋がると考える。
 三つ目は、「官房機密費の透明化」だ。
 国民の尊い税金の結晶であるお金を、選挙等、下世話なことには使わず、テロ防止や外交等、国家のために使うことを国民に明らかにした方が良い。自民党政権は機密費を国民に隠してきた。国民に機密費の情報を開示することは、政権交代した一番の証になる。
 今、日本の民主主義は危機に瀕している。小沢前幹事長には、この三つをしっかり主張し、「自分が民主党の代表になれば、国民と共に進んでいく」と高らかに訴えることを進言したい。
 小沢前幹事長の側近からも、出馬に至った説明があり、十分納得した。
 さあ、闘いの時は来た。さあ、交代の時は来た。小沢前幹事長の乾坤一擲(けんこんいってき)のドラマを期待してやまない。
 昼の便で中標津空港に飛び、根室に向かう。
 16時半根室港発でビザなしの四島交流事業に参加し、国後島、色丹島を訪問する。
 27日国後島、28日・29日色丹島を訪問し、30日昼、根室に戻る予定である。

2010年8月25日(水)

鈴 木 宗 男

 8時から講演。
 10時過ぎに議員会館に入り、陳情やお客さん対応、週刊誌、雑誌、テレビの取材を受ける。講演も取材も、民主党代表選挙のことばかりである。
 昨日、鳩山前首相と小沢先生が会談され、今日は17時から鳩山前首相と菅首相の会談が行われる。鳩山前首相の精力的な動きが目に付く。
 小沢さんは直接何も発信していないが、期するものはあるだろう。鳩山さんの言う挙党態勢は当たり前のことで、これは菅代表が考え、判断することである。
 自己保身、今のポストに甘んじていたら、秋の臨時国会、来年の通常国会は立ちゆかなくなると、鳩山前首相は心配しての動きだ。解散総選挙に追い込まれると、また政権交代である。この()は避けなければならない。
 菅首相の知恵の出しどころではないか。あわせて、取り巻きの人達の胆力が那辺にあるか、問われるところである。
 今日、明日の動きが、来月の民主党代表選挙に向けて、決定的な流れができあがるのか。
 18時半から埼玉県富士見市で、小宮山泰子衆議院議員の会合で講演する。

2010年8月24日(火)

鈴 木 宗 男

 今日14時から、「袴田巖死刑囚救援議員連盟」の会長である牧野聖修議員が袴田氏の姉の秀子さんと共に東京拘置所を訪れ、袴田氏と面会をした。
 牧野会長は、袴田氏が心神喪失状態にあり、アルツハイマー症状が出ていると拘置所のお医者さんから聞かされ、驚いたとのことである。
 本日牧野会長が袴田氏に面会したことを受け、牧野会長と代表世話人の漆原良夫議員、事務局長の私の3人で17時から千葉景子法務大臣と約20分面会し、要望書を手渡す。要望書の内容は次の通りである。

2010.8.24
千葉景子法務大臣殿
袴田巖死刑囚救援議員連盟
会長 牧野 聖修

袴田巖死刑囚に対する死刑執行停止を求める要望書


謹啓 時下益々御清栄のこととお慶び申し上げます。
 さて、袴田巖死刑囚は40年に及ぶ拘禁生活を余儀なくされております。死刑判決後30余年死と隣り合わせの生活は、袴田氏を極度の心神喪失状態に落としこめております。本人の年齢、健康状態を勘案し、人道上の見地からも死刑の執行停止を即刻決定し、一刻も早い入院措置を実施すべきであります。
 袴田事件は、いわゆる冤罪事件として大きな社会問題となっております。国会における与野党国会議員60余名からなる議員連盟の設立は、同問題に対する国民世論の注目度を示しているものであります。
 今日まで度重なる再審請求が弁護団から求められていること。裁判の過程における様々な疑問は未だ解決をしえないこと。検察は未提出の証拠の全面開示を未だに行っていないこと。など多くの疑問が明らかとなっております。  すなわち同事件は、我が国の死刑制度の根幹を揺るがす重大な事案であることはもとより、司法制度の信頼が失墜しかねない状況にたち至っているであります。
 よって、標記の通り袴田死刑囚に対して刑事訴訟法第479条第1項による死刑執行の執行停止を法務大臣の職責に照らし直ちに発揮すべきであります。
 以上袴田死刑囚救援議員連盟の総意をもって要望するものであります。
謹 白    

 千葉大臣には、袴田氏の健康状態等を鑑みて、人道的配慮を取られること、そして一日も早く、袴田氏が適切な治療を受けられるようにしてほしいと強くお願いした。
 袴田氏の事件は、強制自白させられたものであり、冤罪事件の最たるものだと言われている。千葉大臣は、一日も早い、人道的な、人間としての判断をして戴きたい。

2010年8月23日(月)

鈴 木 宗 男

 土、日、月と北海道を廻り、多くの人から次の様な問いかけを沢山受けた。
 「小沢さんのお金の問題をよくマスコミは報道していますが、具体的に何があったのですか」
 「政治とお金で、何か小沢さん自身が事件になっているのですか」
 といった話である。
 私もできる限り、また分かる範囲で説明したが、そう問いかけられた皆さんは、「法律があって事件にもなっていないことを、なぜ疑惑、疑惑、悪い人だと決めつけるのか。鈴木さんの時と同じことではないか。もっとフェアな、真に公平、公正な社会にしてほしい」との声だった。
 ごもっともと思いながら、一般の人が冷静に、かつ物事をきちんと受け止めていると感じた。政治家が身勝手にマスメディアを使い、権力闘争に利用することがあってはならない。
 検察審査会のことをよく話す人がいるが、頭から決めつけて物事を言うことに問題がある。話題にすることが、検察審査会にプレッシャーをかけていることにもなる。静かに、司々の人の判断に任せるのが民主主義である。
 故郷北海道の心ある皆さんに、教えられることの多い3日間だった。
 今日の北海道新聞1面に、次の様な記事がある。

 岡田克也外相は20日の記者会見で、「閣議了解の趣旨の徹底を各省庁にお願いする準備を進めている。企業や金融機関にも徹底する。領土返還と矛盾する行動は取るべきではない」と強調した。
(8月23日付北海道新聞朝刊1面)

 北方四島は未解決の係争地域であり、話し合いで解決すると日本とロシアの最高首脳が約束し、現に交渉している。ビザなし交流、四島周辺の安全操業等、お互いの立場を害さないという了解で、様々な枠組みがつくられてきた。
 その北方領土について、ソ連時代に決めた1989年の閣議了解に基づく入域の自粛を、今も金科玉条(きんかぎょくじょう)の如く守ることが、時代に合っているのかどうか、しっかり議論する必要があるのではないか。外務官僚に任せて戦後65年、島は近づくどころか、この10年島は離れ、遠くなってしまった。
 外交はお互いの名誉と尊厳がかかっている。お互いに良かったと言える外交が、結果として望ましいのではないか。
 共産主義ロシアではない。今は自由と民主のロシアである。民主主義・自由主義は信用が一番であり、相手を信用せずして民主主義・自由主義は成り立たない。
 岡田外相は何をもって「領土返還と矛盾する行動は取るべきではない」と言っているのか。これについても何の説明もない。言葉の遊びをするのではなく、また官僚による、ソ連時代の今の時代に合わない古いアドバイスを受けるのでもなく、新しい、時代に合った発想で、北方領土問題の解決に向け、前向きに取り組んで戴きたいものだ。
 竹島問題では、岡田大臣は「不法占拠」という表現は使わないと衆議院外務委員会で答弁している。それならば、北方領土問題についても新しい頭づくりがあって良いのではないか。
 真の政治主導を期待するのは、私よりも元島民の思いであろう。
 明日13時半から、恵比寿ガーデンプレイス内のサッポロビール本社講堂において、社団法人北海道倶楽部主催の講演会で北方領土問題について講演することになっている。北海道にゆかりのある人の集まりであるので、正しい北方領土問題の経緯をお話ししたい。

2010年8月22日(日)

鈴 木 宗 男

 9時から根室市納沙布(ノサップ)岬で第29回北方領土ノサップ岬マラソン大会開会式に出席し挨拶する。
 このマラソン大会は北方領土返還運動の世論啓発の一環として社団法人北方領土復帰期成同盟が主催し、外務省と内閣府が後援する大会である。
 今年驚いたのは、その後援の一方の責任者である外務省から誰も来ていないのである。聞くと、昨年も来なかったという。
 私の知る限り、一昨年までは外務省の一官僚が来て、心のこもっていない外務大臣の挨拶を代読していた。
 国家主権に関わるイベントに、しかも外交交渉は外務省の専管事項と言いながら命がけで取り組むのではなく、形だけのやったふりをする外務官僚の実態にあ然とした。
 官僚政治打破を訴えて政権交代し、政治主導と言いながら岡田大臣は官僚の手のひらに乗っている。いや乗るしかないのか。
 元島民の思いや、北方領土問題が解決しないで著しく疲弊した根室の経済をどう考えているのか。腹立たしく思っているのは私だけではないことを、外務省ロシア担当官僚は知るべきである。
 この姿を見ただけでも、外務官僚は本当に領土問題を解決する決意があるのか。
 先般のムネオ日記でも触れたが、岡田大臣は、「北方領土問題について、ソ連の時からロシアになっても何も変わっていない」と発言された。ソ連時代は、領土問題は無しと言ってきたが、ゴルバチョフ来日から、そして自由と民主のロシアになってから「スターリンの残滓(ざんし)、島の名前を挙げて未解決の係争地域、法と正義に基づき解決すると大きく変化してきたこの流れを、何故正しく受け止め、裂ぱくの気合いを持って交渉しないのか不思議でならない。
 外交も人である。やる「気」があるかないか、ロシアは日本の出方を見ている。いや、見透かされてはならないのである。
 9月以後の外務省ロシア担当官僚の動きを見ることにする。
 18時半から網走管内大空町で恒例の新党大地・鈴木宗男後援会のビールパーティー。ここでも熱心な支援者に参加して頂き、今年も盛大に行う事が出来た。変わらざる後援会の皆さんに、ただただ感謝である。




「2010.8.22 ノサップマラソン開会式」

2010年8月21日(土)

鈴 木 宗 男

 民主党の代表選挙に向け、各閣僚がそれぞれ発言しているが、誰のおかげで閣僚になれたのかわかっていない人が多い。
 昨年8月30日の総選挙で国民が政権交代をさせてくれたのである。鳩山―小沢体制で選挙に勝ち、民主党政権になったのだ。
 岡田外相は昨日の記者会見で「起訴される可能性がある方が代表あるいは首相になることに私自身は違和感を感じている」と述べているが、これは民主主義を否定する話である。
 もし起訴されても法律によって、裁判によって最終判断が出るまで「推定無罪」である。小沢さんは「何もやましい事はしていない。法に触れる事はしていない。ゼネコンから不正な献金は貰っていない。」と常々述べている。検察は小沢さんを調べた結果、事件に出来なかったのである。
 検察のリークによる当時の権力者による間違った情報操作で昨年3月事件がつくられたのである。その半年後に政権交代となったのである。民主党という同じ政党にいるなら、検察のやりすぎ、権力の行使を批判すべきであって、小沢さんの言葉を信じるのが人としての当然の道ではないか。
 平成17年9月11日の総選挙で当時民主党代表で選挙の指揮をとり大惨敗したのは岡田さんではなかったか。
 過去の反省もせず批判の為の批判であっては「心」がなさすぎる。
 それよりも外務大臣としての職責を国益の観点からしっかりやって頂きたい。
 「今、日本の外交は袋小路に入り国際社会の中で孤立し始めているのではないか」と多くの識者が指摘している。「1年に3人も首相が代わるのはおかしい。それならば解散総選挙が筋だ」という閣僚もいるが国益にかなわない日本国家に取ってプラスにならない指導者ならば逆にその地位に(とど)まっている事は国民をあざむき、日本国をダメにしてしまうのである。
 怨念(おんねん)だとか自分の好き嫌いで人を判断するのではなくこの日本にとって今、何が必要か国益を踏まえての発言をして頂きたい。
 最初に「自分は菅首相を支持する」と鮮明にしておきながら議論もない段階で、しかも小沢さんが何も言っていない状況で、小沢さんを批判するのはどう考えてもフェアではない。
 読者の皆さんはいかがお考えだろうか。
 夏の甲子園、興南高校の堂々たる勝利である。我喜屋監督が万感の思いで優勝インタビューに答える姿に感激した。私以上に沖縄県民がもっともっと感激している事だろう。
 深紅の大優勝旗が初めて沖縄に渡る。しかも春・夏連覇という大偉業を成し遂げてである。
 我喜屋監督率いる興南高校球児を心から讃えたい。
 18時30分から根室市で新党大地根室支部・鈴木宗男根室後援会の恒例のビールパーティー。久しぶりに大勢の後援者にお会いして感謝の気持ちで一杯だ。




「2010.8.21 根室ビールパーティー@」



「2010.8.21 根室ビールパーティーA」

2010年8月20日(金)

鈴 木 宗 男

 夏の甲子園準決勝第一試合、沖縄の興南高校と兵庫の報徳学園、前半まで5対0と報徳が大量リードしていたが、後半島袋投手が尻上がりに良くなり、打線もそれに応え、何と6対5の大逆転勝利である。
 逆転と言えば報徳の代名詞であったが、興南が奪った形である。
 春夏連覇に向け、興南高校の勝利を念じてやまない。沖縄に深紅の大優勝旗を持ち帰ってほしいと、沖縄シンパの一人として、明日を楽しみにしたい。
 勝利インタビューで、我喜屋監督が選手を讃え、特に報徳学園に敬意を表していたが、さすが名将であると、教えられること大であった。
 春の選抜甲子園でも触れたが、我喜屋監督と北海道は縁がある。
 社会人野球チームの大昭和製紙白老を、都市対抗野球の常連にし、しかも全国の強豪に育て上げた我喜屋監督である。北海道の高校野球、ノンプロのレベルアップに大きな貢献をしてくれ、今、それが生きている。
 明日は満面の笑みの我喜屋監督のインタビューを、是非とも聞きたいものである。
 6時半成田着でベトナムから帰国。今日の東京はちょっと気温が下がり、しのぎやすい。
 議員会館で一日仕事をする。

2010年8月19日(木)

鈴 木 宗 男

 民主党鳩山前首相グループの研修会が開かれ、話題になっている。

 「研修会の冒頭、鳩山氏が挨拶し、『今こそ私心を捨てて挙党一致の態勢をどうやってつくり上げていくか、一人ひとりの活動の原点に立ち返ることが何よりも大切なことだ』と強調した」
(時事ドットコム13時49分)

 と出ている。
 大所高所に立った鳩山前首相の思いが伝わってくる。自分自身の経験を踏まえてのメッセージであろう。
 9月1日の代表選告示に向け、水面下で、更には表面で様々な動き、牽制、大人のゲームが展開されることだろう。民主党も政権党であるのだから、また“政権党代表=内閣総理大臣”なのだから、ここは国民に向けて、わかりやすい堂々たる代表選挙戦を行うべきである。
 かつての自民党総裁選挙は、時には激しいものだった。それが自民党のエネルギーでもあった。
 民主党の代表選挙は、ややもするとスマートすぎる、おとなしすぎる面がある。
 「志」を持った人がしっかり議論し、ベストの選択をした結果、国家国民の為、挙党一致の態勢を取ることを国民は望んでいる。
 国民は民主党に期待し、昨年8月30日の総選挙で政権交代をさせてくれたのである。その国民に応える責任が、民主党にあることを忘れてはいけない。

2010年8月18日(水)

鈴 木 宗 男

 昨日(17日)の産経新聞4面に、次の様な記事が出ている。

 菅直人首相は16日、ねじれ国会への対応に関連し、戦前の二大政党による政党政治を引き合いに「足を引っ張り合うばかりで政治の機能を果たせなくなるのか。与野党を超えた政党政治が問われている」と述べ、野党を牽制(けんせい)した。首相官邸で記者団に語った。
 首相は、昭和初期の政友会と民政党による政党政治が五・一五事件によって終焉(しゅうえん)した歴史をひもとき、「当時も民主主義が定着するかという期待もあったが、2つの政党がスキャンダル合戦とか、軍部をひきこむようなことをやって自己崩壊した」と指摘。野党からは「かつての民主党の姿勢を棚上げしている」との批判も上がりそうだ。
(8月17日付産経新聞4面)

 8月4日の衆議院本会議で、永年在職表彰を受けた際、私は謝辞の中で、次の様に述べた。

 〈今日本は、国家統合並びに民主主義の危機に直面しております。ここで私たちは、何よりも過去の歴史を振り返るべきです。
 昭和五年以降、我が国は急速に破滅への坂を転げ落ちていきました。その原因は、当時最大のエリートであった軍事官僚の独りよがりの正義感、現実から遊離した情勢認識でした。
 今、一部官僚により、それが繰り返されています。外交面でも、日本は国際社会の中で孤立し始めております。〉

 5・15事件が起きたのは昭和7年である。菅首相の認識も、私の認識とほぼ一致している。
 また菅首相は、6月4日、内閣総理大臣に就任した際の記者会見で、「数日前から『琉球処分』という本を読んでいるが、沖縄の歴史を私なりに理解を深めていこうとも思っている」と述べている。
 このことについて大宅壮一賞作家の佐藤優さんが、8月14日の琉球新報で、

 沖縄にかつて独立国家があったという現実を皮膚感覚で取り戻す必要がある。そのためには大城立裕氏の『小説琉球処分』を読むことだ。菅首相がこの小説に言及したことにより、需要が高まり、8月12日に講談社文庫から復刊された。アマゾンでは発売と同時に品切れになっている。

 と述べている。佐藤さんは、菅首相就任以前の5月29日、琉球新報に「平成の琉球処分」というコラムを発表している。
 私や佐藤さんが言っていることについて、菅首相のもとにはそれなりに情報が入っている様だ。
 国益にかなう価値観は、お互い共有すべきものは共有しながら、力を合わせていきたいものである。

2010年8月17日(火)

鈴 木 宗 男

 4−6月期の国内総生産(GDP)の伸びが減速し、更に円高、雇用問題を受け、政府は追加景気対策を検討すると報じられているが、地方経済は仕事がなくて大変な状況にある。
 政権交代が実現した選挙からまもなく一年になるが、国民は、新自由主義政策により勝ち組・負け組、都会・地方と格差が拡がった小泉政治以降のやり方にノーと言い、民主党の「生活者第一」、「国民生活重視」に期待し、賭けてくれたのである。
 ところが民主党は、自民党政権と何ら変わらない市場経済優先で、公共事業は切られ、競争力のない、働く場のない地方の中小企業は、今から「年末どうしようか」と心配しているのが現状である。
 為替の問題も重要であり、日本経済にとって考えるべき大課題であるが、内需を(おろそ)かにしてはいけない。働く機会をつくることが喫緊(きっきん)の最重要課題と考え、菅首相はリーダーシップを発揮すべきである。
 菅首相は、荒井経済財政相、野田財務相、直嶋経産相に「それぞれの立場で、日本経済の状態を報告してほしいと指示した」と記者団に語っているが、更に前原国土交通相、山田農水相にも声をかけ、地方の生の声が活かされる政策を早急に展開することをお願いしたい。国民が望むことを菅首相は率先垂範(そっせんすいはん)し、実行して戴きたい。
 日本に帰ってきて新聞を見てみると、大阪地方裁判所に証人として出廷した千代幹也内閣総務官が「官房機密費を公開すると国益が害される」と証言したと出ている。
 一官僚が「国益」という言葉を使うところに、まだ自民党時代の官僚政治が続いていると感じる。
 昨年の選挙で、官僚政治にノーと言ったのは民主党ではないか。野党時代、官房機密費を公開せよと自民党に迫っておきながら、自分達が政権に就くと、口をつぐみ、黙ってしまい、「公開できない」では、国民が承知しない。
 自民党政権との違いを一番はっきりさせる上でも、機密費の原資が国民の尊い汗と涙の結晶である税金であることを考え、民主党は公開に向けて努力すべきである。仙谷官房長官の国民目線にあった判断を期待したい。
 与党の側にいながら、なぜ私が質問主意書を出しているか。それは、自民党政権との違いを国民に知らしめる為である。このことを官邸は分かっていないのではないか。
 私のところには、いつも多くの人から「機密費公開に向け、鈴木さん頑張って下さい」という声が届いていることをお伝えしたい。国民の生の声を、更には声なき声を、私は代弁していく。

2010年8月16日(月)

鈴 木 宗 男

 14時40分、定刻に成田に到着。
 ロシア文化フェスティバルによる事業の一環として、パノフ元駐日大使が撮影した写真の展覧会が毎年開催されている。今年は、本日から有楽町の東京交通会館で始まっており、オープニングセレモニーには飛行機の都合で間に合わなかったものの、成田から直行し、見学する。
 昨日の終戦記念日は海外出張で靖国神社にお参りできなかったので、一日遅れで靖国神社に参拝。今日(こんにち)の平和の尊さをかみしめながら、日本のために殉死(じゅんし)された英霊の御霊(みたま)に心からお参りする。
 戦後65年、大きな節目の年に、改めて平和の重みを考え、あわせて過去の歴史をしっかり見つめ、反省すべきは反省し、未来志向で日本の将来を考えていこうではないか。
 その後議員会館に入り、事務打ち合わせをする。
 15日の読売新聞朝刊1面トップを全日空の機内で目にする。「『不明100歳以上』242人 兵庫最多108人」の見出し記事にびっくりする。
 厚労省、地方自治体は一体何をしていたのか。高齢化社会と言っても、100歳以上の人は限られている。前にも触れたが、なぜお年寄りに敬意を表し、安否を確認しなかったのか。
 心のこもっていない役人仕事の、なれの果てである。だから国民は、官僚、役人に良い印象を持たないのだ。
 節度と道義を重んじた良き日本の伝統文化はどこにいってしまったのか。ここにも政治の責任がある。
 モノ・カネ優先で、強い者が善、弱い者が悪とした新自由主義による、心を失った政治をしてきた小泉政権以後のツケが出ている。この反省なくして先はないと私は思う。
 国会議員等しく、日本人として失ってはいけない「心」を考えていこうではないか。

2010年8月15日(日)

鈴 木 宗 男

 昨夜、22時35分(日本時間15日、6時35分)ヤウンデを発ち、15日6時10分(日本時間13時10分)パリに到着。6時間半のフライトで一眠りするとあっという間だった。昨日も触れたが、ヤウンデは通信事情が悪く、ホテルの国際電話、国際携帯電話も通じず、不便極まりなかった。しかし、自分のペースで生活しているカメルーン人は、何不自由ない様な素振りで羨ましい限りである。何が幸せかとふと考える時、知らない事が何よりと思ったものである。
 カメルーンと言えば、8年前ワールドカップサッカーで大分県中津江村に合宿して以来、とみにカメルーンが話題になり特にサッカー代表選手は「不屈のライオン」との異名をとり日本でもカメルーンファンが多くなった。
 カメルーン側は、日本の経済協力で1997年以来建設が続いている小学校が118校にのぼり「日本の学校」として国民に広く知れ渡り、多大な感謝をしてくれた。アフリカには何回も足を運んだ私だが、中部アフリカは初めてであり、貴重なカメルーン訪問であった。ここでも中国が国際会議場等を建設し、カメルーンとの関係強化を模索しており、かつて日本がアフリカ援助の一方の旗手だったが、近年中国におされ気味である。アフリカ各国の支援なくして日本の国際社会における名誉ある地位はいただけない。閣僚のアフリカ訪問、議員交流、民間人交流をしっかりやっていかないと日本人への関心が薄れていく。この点しっかり戦略外交をしていかないと遅れをとってしまう。9年ぶりのアフリカ訪問だったが感慨深いものとなった。政治も外交も人である事を改めてアフリカの空の下で感じたものである。カメルーンのTV各局は私の訪問を取り上げており、ホテルで会ったカメルーン人からもTVで見ましたと握手を求められた。
 14日朝ホテルで、1991年私が外務政務次官時に外務省招待で日本に来たタンザニアの方が、同じく私がTVに出ていたのを見て、偶然同じホテルに居合わせ面会できた。19年前、私が夕食会を催しそして2次会迄やった事に感謝しており、大変興奮した面持ちで昔話をしてくれた。
 「人種の色と地の境、我が立つ前に差別なし」をモットーにして来たが、改めて「人情」というものは肌の色、言葉が違おうともつくづく感じた次第である。

2010年8月14日(土)

鈴 木 宗 男

 アフリカ カメルーン共和国の招待により、11日日本を離れパリ経由で、12日カメルーンの首都ヤウンデに到着し、13日ヤン首相・カバイェ国民議会議長・エイベ・エイシ外相と会談した。
 FAX、国際電話も通信状態が悪く、細かい報告は明日以降のムネオ日記で報告したい。

2010年8月13日(金)

鈴 木 宗 男

 昨日もふれたビックコミック8月25日号で「憂国のラスプーチン」の反響があり、多の人から、これからが楽しみですと言ってくる。
 昨日の説明が少したりないので今日は補足をしておきたい。
 佐藤優(憂木衞(ゆうきまもる))、鈴木宗男(都築(つづき)先生)となっている。マンガの世界は世相を現し話題になるだけでもそれなりの意味がある。注目されると言う事は有難い事だし、やはり国民目線は大事である。
 この基本を忘れずにやって行く事を肝に銘じて行きたい。

2010年8月12日(木)

鈴 木 宗 男

 週刊誌アサヒ芸能、8月9日発売号コラム「佐藤優のニッポン有事! 鈴木宗男の愚直な想い」を読んだ多くの人から「佐藤優さんの考え、指摘に感激しました」「佐藤さんのコラムを楽しみに読んでいますが、我々の目線で物事を見ていて同感です」と言ったメッセージ、伝言が届く。
 読者の皆さんにコラムの全文をご紹介したい。

 国会議員は在職25年になると永年在職表彰が行われる。8月4日、衆議院本会議で鈴木宗男衆議院議員(外務委員長、新党大地代表)の表彰が行われた。この席で行われた鈴木氏のスピーチが興味深い。表彰を受けるかどうか逡巡した胸の内について鈴木氏はこう明かした。永年在職表彰のお話を伺った時、私の心の中で二つの声が交錯しました。
 一つは、「あなたは刑事被告人だ。このような場で表彰を受けることは自粛した方がいい」という声です。 もう一つは、「このことはあなたの個人的信条の話ではない。国会議員は国民によって選ばれた、国民の代表である。二十五年間、民意を体現してきたあなたの役割に対して表彰がなされるのであるから、ここは淡々と受けるべきだ」という声です。
 この二つの声とあわせて、私が今日あるのは、昭和58年12月の初当選以来、いついかなる時でも私を支えて下さった、松山千春さんはじめかけがえのない後援者、秘書はじめ事務所スタッフ、家族、友人のおかげであるということを考えた時、政治家・鈴木宗男として、職業的良心に基づき、受けさせて戴くという結論に至りました。
 そして、永年在職表彰の席のスピーチでは異例のことだが、厳しい官僚批判を展開した。鈴木氏は、<昭和5(1930)年以降、我が国は急速に破滅への坂を転げ落ちていきました。その原因は、当時最大のエリートであった軍事官僚の独りよがりの正義感、現実から遊離した情勢認識でした。今、一部官僚により、それが繰り返されています。外交面でも、日本は国際社会の中で孤立し始めております。> と述べた。その通りと思う。
 米国のオバマ政権も日本を無視して対アジア外交戦略を組み立てている。
 7月12日の演説でロシアのメドべージェフ大統領は、アジアにおけるロシアが重視する国家を中国、インド、日本の順にあげた。ロシアだけでなく、欧米諸国も本音ではそう思っている。このままだと日本の国力は、(インドではなく)インドネシアに追い抜かれるのも時間の問題だと見るインテリジェンス専門家もいる。何とかしなくてはならない。
 鈴木氏は、政界の現状についてこう述べた。我々国会議員も、党派的な問題、個人的な野心といった、本質から外れ、重要でない問題に、エネルギーを注ぎすぎている現状を改めなくてはなりません。我々がこうしている間に、政治が民意から離れていくのです。そして、国家が弱っていくのです。
 評論家でも、「国民は馬鹿だ」「衆愚の言うことを聴くことはない」などと公言する輩が多い。官僚や学者と比較して、普通の国民は、学校での偏差値は低いかもしれない。しかし、そのことと人間としての価値、能力の間には何の関係もない。筆者は、国民の集合的英知に愚直な政治家・鈴木宗男を心の底から尊敬している。(2010年8月4日脱稿)

 尊敬してやまない佐藤優さんの思いに答える為にも、私は声なき声をしっかり受け止めて、私なりの責任を果たして参りたい。それと8月25日号のビッグコミックに佐藤優さんをモデルにした「憂国のラスプーチン」が掲載されている。読者の皆さんにご一読いただけたら幸である。

2010年8月11日(水)

鈴 木 宗 男

 全国で100歳以上の人が所在不明になっていると連日報道されている。行政は今まで何をしていたのだろうか。
 長生きは尊いことだ。尊敬の念をもっていれば、居所も確認できたのではないか。
 昨日の読売新聞夕刊13面には「神戸市 100歳以上105人未確認 最高『125歳』住所は公園」という見出し記事があり、驚く。
 神戸市はどんな手続きを経て厚生労働省に報告していたのか、年金はどうしていたのか、介護保険はどうなっていたのか、なぜ初歩的な対応をしっかりやっていなかったのか、不思議でならない。
 まさに役人仕事である。「心」を持ってやるべき仕事に、「心」をなくしている。
 多くのことに見受けられることだが、日本の財産である「道義」、「節度」を重んじる社会に、今一度戻さなくてはならない。読者の皆さんも、是非とも一緒になってやっていこうではないか。
 菅首相は昨日、日韓併合100年にあたり、首相談話を閣議決定した。
 韓国に対して「多大の損害と苦痛に対し、改めて痛切な反省と心からのお詫びの気持ち」を述べ、反省の上にも反省すると記者会見でも話していた。
 韓国に対して配慮しているが、北朝鮮に対しては何のメッセージもない。日本は朝鮮半島を支配していたのではないか。この点、一方的で偏った発信でいいのだろうか。
 また韓国とは竹島問題がある。領土問題は国家主権に関わる話である。国益の観点からも、竹島に触れないのはおかしい。トータルで考えると、バランスが取れていない。
 菅首相を外務官僚はもっとしっかりサポートすべきでないか。裂帛(れっぱく)の気合いを持って総理を支えるという気迫が見えてこないことを危惧するものである。

2010年8月10日(火)

鈴 木 宗 男

 改正臓器移植法施行後、初めての臓器提供がなされたことが大きく取り上げられている。臓器移植に賛成、反対、そして脳死判定の是非について“そもそも論”をメディアは展開している。
 昨年7月の改正法では、脳死と診断された人が書面で提供の意思を書いていなくても、家族が認めれば提供しても良いことになり、更に年齢制限もなくなった。宗教上、倫理上、また、命の尊厳等、様々な議論を経ての改正法だった。
 今になって元に戻す様な、ぶり返す議論をするのは適切だろうか。様々な考え、意見はあっても良いが、善意により沢山の命が助かるという厳粛な事実も、お互い考えるべきである。
 多くの人の理解を得られる様、国、関係機関はより親切に説明責任を果たしていくべきである。
 中国の甘粛省甘南チベット族自治州舟曲県で発生した大規模土石流、パキスタンの大洪水、ロシアの猛暑による山火事と、自然災害が多発している。異常気象が異常でなくなり、地球環境が変わってきている。
 文明、科学技術の発展により、人類はより豊かな文化的生活を享受してきたが、自然に対しどれほどの敬意を払い、感謝してきたか、お互い考えなくてはならない。人間の身勝手さが自然を破壊してはいないか。自然のお陰で生きていけることを、もっともっと深く考えるべきである。
 「自然との共生」と口では言いながら、何をしてきたであろうか。21世紀は環境の世紀であることを、お互い肝に銘じていこうではないか。
 10時発で釧路に行き、国交省の北海道局整理統合に反対する緊急総決起大会に出席し、日帰りする。
 急な日程だったが、北海道にとっては重要な問題である。特に12年前、私が大臣の時、行政改革による省庁再編で北海道開発庁、沖縄開発庁をなくす決断をし、それぞれ「局」にした経緯がある。
 明日の日本をつくる北海道という位置付けでも、差別と偏見にあったアイヌ民族の権利確立を果たすためにも、北海道局の果たすべき役割は大きい。また、北方領土が還ってきたら、社会資本整備等、北海道局のノウハウが必要となってくる。
 無駄は徹底的になくすが、国の将来、長期的視点からも、国益にかなう判断が大事である。私は自信を持って、北海道局の存続に向け、汗をかいていく。




「北海道局整理統合に反対する緊急総決起大会」


本日受領した政府答弁書9件
bP 政府による元北朝鮮工作員の招請に関する質問主意書
bQ 千葉景子法務大臣による死刑執行に関する質問主意書
bR 首相官邸を訪れた北方領土元居住者3世らに対する菅直人内閣理大臣の対応に関する質問主意書
bS 内閣官房機密費に係る情報の開示等についての菅直人内閣の姿勢等に関する質問主意書
bT 国会議員会館のあり方に対する内閣官房長官の発言に関する質問主意書
bU 国会議員の歳費のあり方等に対する菅直人内閣の見解に関する質問主意書
bV 取調べの全面可視化実現に向けた菅直人内閣の取り組みに関する質問主意書
bW 北方領土への邦人の入域に関する質問主意書
bX 政府による防衛白書了承の見直しに関する質問主意書

※ 質問主意書の内容は下記の衆議院HPでご覧頂けます。

  衆議院ホームページ

2010年8月9日(月)

鈴 木 宗 男

 参議院選挙後初の選挙として注目された、昨夜投開票の長野県知事選挙は、民主党、社民党、国民新党が推薦する阿部守一候補が当選を果たした。接戦を制した意味は大きい。民主党も、一息ついた選挙結果である。
 ねじれ国会の中、9月末とも言われる臨時国会において、野党はどう出てくるか。その前の民主党代表選挙で、菅代表の続投がすんなり決まるのか。また選挙になった時の顔ぶれはどうなるのか等々、臨時国会が終わり、閉会中とは言え、民主党の各議員は夏休みなどとは言っておれないだろう。
 今年はいつになく暑い夏ではあるが、自然界とは別に、政界での酷暑もこの一ヶ月続くことになる。
 私は「政治には一日の休みもない」を信条とし、行動してきた。これからの若手議員を見る時、長期的視点に立って、自分は何をやるべきか、何をするか、しっかり今から目的、目標をもって政治家の道を歩むことをお薦めしたい。
 私も25年間、議員生活を送ることができたが、振り返ればあっという間であった。我々が出た時は、「十年一昔」とよく言われたが、今は三年一昔、いや、一年一昔になる。この一年の間に総理大臣が三人も替わるのである。
 時は過ぎていく。時間は待ってくれない。
 21世紀を(にな)う心ある政治家は、しっかり自分の立ち位置を考えて、明日に向かって邁進(まいしん)して戴きたい。
 夏の甲子園、第三試合に登場した春の選抜大会ベスト8の南北海道代表の小樽北照高校は、春の闘いぶりからして夏も大いに期待したのだが、残念な結果となった。
 第4試合には、北北海道代表の旭川実業高校が登場した。健闘したものの、同じく一回戦敗退である。
 北海道勢が一日で散る結果となり、残念でならない。
 高校野球は、ちょっとしたきっかけが大きく左右する。小樽北照高校も、雨での中断がリズムに乗れなかった原因になった気がする。
 同じく、試合開始が延びてしまい、球場に着いてから4時間経っての試合となった旭川実業高校も、ペースを作れなかった点で同情したい。
 もう少し良い条件で、最後の夏を戦わせたかったと思うのは、ひいき目だろうか。

2010年8月8日(日)

鈴 木 宗 男

 内閣府は昨日、「国民生活に関する世論調査」を発表している。
 政府に対する要望では、「景気対策」が69.3%で、昨年の調査から6.8ポイント増え、1978年以降で最高の数字となっている。
 要望の一番は7年連続で「医療・年金等の社会保障の整備」であり、69.6%と発表している。景気と社会保障に、国民は大変な心配をしていることがよくわかる。
 このデータをしっかり踏まえ、菅首相は適切な政策を実行しなくてはいけない。速やかに国民の声に応えることが、今求められている。
 働く機会をつくり、雇用の安定により明るい明日があるということを、待ったなしに実践してほしい。
 政治主導と口では言いながら、官僚主導になっていないか。予算の各省一割カットというやり方は、官僚が知恵も出さず、最もエネルギーを使わないやり方で、官僚主導の最たるものである。
 これに引きずられていては、景気回復も社会保障の整備もできない。「官」から「民」と言って政権交代したことを、重く受け止めなくてはいけない。この辺で流れを変えなければ、政権は追い込まれてしまう。
 国民の目線に立って、特に声なき声を大事にしていくことが今一番必要であることを、政府は認識すべきである。
 航空自衛隊千歳基地の第53回航空祭に出席。心配された雨も上がり、恒例のブルーインパルスは、今年も見事な曲技(きょくぎ)飛行を見せてくれた。10万人近い人が大満足したことだろう。
 あわせて、国際貢献は自衛隊なくしてあり得ない。自衛隊に感謝しながらの千歳基地航空祭であった。

2010年8月7日(土)

鈴 木 宗 男

 臨時国会が昨日閉幕した。鳴り物入りで野党が要求した衆・参予算委員会だったが、結果的には菅首相の判定勝ちといってよい流れだった。
 この臨時国会で歳費返納法が成立したが、7月の参議院選挙で初当選した議員が対象になるのだが、こんな小手先のやり方ではなく国会議員の歳費を半分にするとか、ボーナスを廃止するとか思いきった、分かり易い大改革を断行しなければ国民の理解は得られない。国民の目線と何か歯車が噛み合っていない手法である。
 菅首相のリーダーシップで国会議員、官僚の特権や優遇を無くすべきである。併せて、衆議院300小選挙区を200小選挙区に、100人削減、参議院は人口100万人に1人の125人に、117人削減するとか間髪いれず実行することを期待してやまない。
 8月に入り初めての土曜日。各地で夏のイベントが行われている。
 釧路では「第6回舟漕ぎ大会」、札幌市でも各地で夏祭りである。御多分に漏れず北海道も猛暑である。連日夏日が続いているが、お祭りにはもってこいの天気だ。自然との共生を考えながら、北海道の短い夏を楽しむ子供達の姿にホッとするものである。
 19時から千歳市、新党大地千歳支部・鈴木宗男千歳後援会懇親会。
 政治風土厳しい千歳でも心ある支援者が頑張ってくれている事に有難い限りである。




「チーム富丸の皆さんと」



「チームムネオの皆さんと」



「山内代表による選手宣誓」

2010年8月6日(金)

鈴 木 宗 男

 ロシアが小麦などの穀物の輸出を12月まで禁止することを発表している。
 干ばつによる国内価格上昇を抑えるという、国内対策を優先した形だが、このことが国際市場にも大きな影響を与えることは間違いない。
 ロシアは小麦を約一割輸出しており、これからの価格動向をしっかり把握して行かなくてはならない。
 21世紀は環境の世紀と言われるが、本当に世界がこの問題にしっかり取り組んでいるのか。温暖化対策、自然の摂理の尊重等、まずは身近なところからもっともっと取り組まないと、本当に大変なことになると恐れおののくものである。ここでも政治のリーダーシップが求められている。
 今日の日本経済新聞3面に、次の様な記事がある。

 人が一生の間に政府に払う税金などと、年金などで受け取る受益はどのくらいか。現行制度が続くと仮定すると、現在20歳未満の人の生涯収支は8千万円超の「支払い超過」で、5年前に20歳未満だった人の1.8倍になったことが分かった。一方、現在50歳以上の世代は受け取り超過。今後、高齢化が加速すれば、受益と負担のバランスが一段と崩れる可能性もある。
(8月6日付日本経済新聞3面)

 この数字を見る時、少子高齢化が進み、支える側と支えられる側のバランスが崩れ、更に財源はどうなるのか、財政再建、財政健全化に向け、税制の議論はどの様な日程になるのか考えさせられる。否応なしに政権政党の果たすべき役割が出てくる。
 菅首相は、予算委員会の答弁で野党側にいた時の立場と、政権を獲って責任ある立場についた時の違いを正直に吐露していたが、これからは今後どうやって実行していくのか。知恵の出しどころである。
 あわせて、有言実行であることが求められる。くさかんむりの取れた「“官”直人首相」では魅力がない。くさかんむりのついた「“菅”直人首相」に期待してやまない。
 夕方釧路に入り、地元行事の「くしろ港まつり大漁パレード」に参加。釧路では一年に一回しかない様な夏日に恵まれ、何よりであった。
 海水の温度上昇の影響で、今年はサンマが獲れないとも言われているが、自然の摂理、自然のご加護に感謝したひとときでもあった。




「大漁パレードセレモニー」



「大漁パレードにて」



「大漁丸にて」



「銀輪丸にて」



「銀輪丸の引き手と」

2010年8月5日(木)

鈴 木 宗 男

 昨日永年在職表彰を受け、松山千春さんはじめ後援会の皆さんから、また仲間の国会議員から、多くの人からお祝いのメッセージ等を受ける。
 勤続25年の重みを感じながら、今日(こんにち)あるのは心ある後援者、秘書スタッフ、何といってもかけがえのない家族のお陰であると、改めて感謝するものである。
 テレビ、新聞も、昨夕、昨夜の報道番組も扱ってくれている。色々な受け止め方があっても良いが、政治家・鈴木宗男が政治家として25年やってこられたのは、私の力ではない。万感の思いで後援者、秘書、家族に感謝している「(ナマ)ムネオ」の気持ち、思いが理解されていないことは淋しい限りであった。
 「検察批判」をしたと報道しているが、批判ではなく、事実を述べたものである。これも受け止め方が全く違っている。
 いずれにせよ、私は声なき声をしっかり受け止めて、私の道を歩いていく。いかにイバラの道が待っていようとも、生きていることに、生かされていることに感謝して、失望や挫折を味わい、苦しんでいる人に、少しでも勇気や誇りを与えられる様に頑張っていく。
 100歳以上の高齢者が行方不明になっている件数が明らかになっている。
 なぜこういうことになったのか。これも地方公務員の不作為である。
 官僚がなぜ批判されるか。それは、一部で心ないやり方が横行しているからである。
 同時にこれも政治の責任である。行政の長たる者がいかほどの責任を感じているのか。よくよく考えて戴きたい。
 日韓併合100年を迎え、菅首相が談話を発表するとのことだが、議院内閣制は与党が政府を作るのである。与党と十分すりあわせをしているとは思えない。
 自民党政権時代は、与党でもしっかり議論をし、最終的に政府と調整して成案を得たものである。民主党政権になって、決定の手続きが十分でないため、混乱を来していることが多い。
 野党から指摘を受けないためにも、十分なすりあわせをして、よりベストな談話に持っていくべきではないか。

2010年8月4日(水)

鈴 木 宗 男

 12時15分から衆議院本会議が開かれ、永年在職表彰を受ける。
 思い返せば、昭和58年12月19日の第37回衆議院議員総選挙で初当選して以来の在職25年である。
 この間、平成15年11月の選挙は、胃ガンが見つかり、手術を優先し、出馬しなかった。そして平成17年8月18日、新党大地を立ち上げ、国政にカムバックできた。
 本会議場で謝辞を述べながら、奇跡の当選と言われた、あの厳しかった最初の選挙、二度目の奇跡の復活と言われた平成17年9月の選挙を想い出し、この間私を支えて下さった心ある多くの皆様を想い出し、万感胸に迫るものがあった。特に亡くなられたかけがえのない方々が脳裏をかすめ、ただただ感謝の気持ちで一杯になった。
 波瀾万丈というより、天国と地獄をみた私である。そんな私を最初から、そして今も応援して下さる方々は、神様、仏様である。
 改めて、心から、心からお礼申し上げたい。
 一回目に当選した時は、「二回目は大丈夫だろうか」と心配し、二回目の時は三回目を心配したものである。三回連続当選して先が見えてきたものだ。
 それから順調な歩みを続けたが、足をすくわれてしまった。
 しかし今、私は心ある多くの方のご支援で、国政の第一線で働く機会に恵まれている。

―宿命に生まれ、運命に挑み、使命に燃える―


 私は自然体で、与えられた環境で精一杯、国民の目線に立って汗をかいて行くのみである。
 本日本会議で述べた謝辞を全文掲載し、後援会の皆さんに心からのお礼と感謝にしたい。

 私は今、最高裁判所に上告中の刑事被告人の身です。しかし、必ず真実が明らかになると確信しております。
 ただ、永年在職表彰のお話を伺った時、私の心の中で二つの声が交錯しました。
 一つは、「あなたは刑事被告人だ。このような場で表彰を受けることは自粛した方がいい」という声です。もう一つは、「このことはあなたの個人的信条の話ではない。国会議員は国民によって選ばれた、国民の代表である。二十五年間、民意を体現してきたあなたの役割に対して表彰がなされるのであるから、ここは淡々と受けるべきだ」という声です。
 この二つの声とあわせて、私が今日あるのは、昭和五十八年十二月の初当選以来、いついかなる時でも私を支えて下さった、松山千春さんはじめかけがえのない後援者、秘書はじめ事務所スタッフ、家族、友人のおかげであるということを考えた時、政治家・鈴木宗男として、職業的良心に基づき、受けさせて戴くという結論に至りました。
 改めて、この機会を与えてくださった皆様方に、心から感謝申し上げます。
 この場をお借りして、私の率直な思いを述べさせて戴きます。
 今日本は、国家統合並びに民主主義の危機に直面しております。ここで私たちは、何よりも過去の歴史を振り返るべきです。
 昭和五年以降、我が国は急速に破滅への坂を転げ落ちていきました。その原因は、当時最大のエリートであった軍事官僚の独りよがりの正義感、現実から遊離した情勢認識でした。
 今、一部官僚により、それが繰り返されています。外交面でも、日本は国際社会の中で孤立し始めております。
 私は北方領土問題の解決に向け、政治生命を賭けて取り組み、国益に即した活動をしてきたと自負するものです。しかし、一部の外務官僚の情報操作と、それと手を握った検察官僚によって失脚させられました。
 しかし、国民が私をもう一度この席に送り出してくれました。私の北方領土返還への取り組みを、民意が正しく理解してくれたのです。
 私は北方領土問題とともに、竹島問題や沖縄の米軍基地問題、アイヌ民族の権利確立の問題の解決に努力して参りました。
 それはまさに、日本国家を維持し、強化したいと考えていたからなのです。
 取調べの可視化に取り組んでいるのも、検察官僚の小さな出世欲のために、密室における誘導や誤導、取引が常態化している病的な現状を、何としても矯正しなくてはならないと考えるからなのです。
 このことが実現されない限り、我が国の民主主義が根底から崩されるという危機を、自分自身の体験をふまえ、痛切に感じております。
 冤罪はあってはなりません。権力による国策捜査も、断じてあってはなりません。
 同僚議員の皆さん、時代のけじめをつけることは、国策捜査によって行うのではなく、国民によって選ばれた我々国会議員が、政治主導によって行うべきではないでしょうか。
 我々国会議員も、党派的な問題、個人的な野心といった、本質から外れ、重要でない問題に、エネルギーを注ぎすぎている現状を改めなくてはなりません。
 我々がこうしている間に、政治が民意から離れていくのです。そして、国家が弱っていくのです。
 私は国民の英知を信じます。国民の声に耳を傾け、国民とともに進んでいくことにより、日本は現在の危機から脱出できると確信しています。
 最後に今一度、至らぬ私をいつも親身になって支えて下さった、松山千春さんはじめかけがえのない選挙区並びに全国の後援会の皆様、秘書はじめ事務所スタッフ、そして特に我が妻、息子、我が娘に心から感謝申し上げ、謝辞といたします。


本日提出した質問主意書4件
bP2 北方領土への邦人の入域のあり方を見直さないとした内閣官房長官の発言に関する質問主意書
bP3 2010年5月28日の日米安全保障協議委員会における普天間飛行場移設問題に係る日米共同発表の正文のあり方等に関する質問主意書
bP4 タイで日本人カメラマンが銃撃された件についての外務省の対応等に関する質問主意書
bP5 外務省の褒賞制度である川口賞に関する質問主意書

※ 質問主意書の内容は下記の衆議院HPでご覧頂けます。

  衆議院ホームページ

2010年8月3日(火)

鈴 木 宗 男

 東京都内で高齢者の所在不明が相次いでいる。

 ・ 足立区の男性111歳 (死亡確認)
 ・ 杉並区の女性113歳
 ・ 八王子市の男性102歳
 ・ 荒川区の男性108歳と103歳
 ・ 名古屋市の男性106歳

 なぜ何十年も居住実態を確認しなかったのか。どうして「長生きは尊いものだ」と考え、お元気かどうか、チェックすることをしなかったのか。
 また、年金や各種手当等、何の調べもせず支給するという、まさに官僚仕事で、心のこもっていないやり方が明らかになった。所在不明の家族もどうなっているのだろうか。
 日本全体の親子、親戚の絆はと考える時、モノ・カネ優先で、失ってはいけない心をなくしてしまったツケが出ている。節度や道義を重んじる日本人の良き文化は、どこに行ってしまったのか。政治の責任は重い。
 小泉政治以後の、勝ち組・負け組と国民の格差を拡げ、弱肉強食の新自由主義政治により、日本人の最も良き財産である勤勉性がなくなり、国民はやる気を失ってしまった。
 この現状を見る時、政治家等しく過去を検証し、日本のあるべき姿を考え、今一度日本の再生に向けて、与野党の枠組みを超え、挙国一致の思いで取り組んでいく時期に来ているのではないか。
 私は今、日本の現状を憂いてやまない。私は声なき声に耳を傾け、私なりの発信、行動をして参りたい。
 7月の参議院選挙で当選した議員が、わずか6日間で129万7000円の歳費を受け取ることに、国民から大きな批判が寄せられたが、今臨時国会で、日割り支給に改めるべく、議員歳費法を改正することになった。
 一歩前進だが、更に進んで、歳費を3分の1削減するとか、議員定数を100人単位で減らすとか、思い切った改革をしないと、国民が離れてしまう。
 政治主導と口では言いながら、官僚主導ではいけない。言行一致で行こうではないか。
 一人でも多くの、勇気ある政治家の出現を期待してやまない。


本日提出した質問主意書2件
bP0 ロシアによる対日戦勝記念日の制定に関する質問主意書
bP1 検察審査会の透明性確保等に関する質問主意書

※ 質問主意書の内容は下記の衆議院HPでご覧頂けます。

  衆議院ホームページ

2010年8月2日(月)

鈴 木 宗 男

 枝野民主党幹事長が昨日の報道番組で、「早い期間で合意できるなら、比例だけの削減にこだわらず、小選挙区の定数削減を含めて各党で協議する」との考えを述べている。
 日本の多様な文化、歴史から、日本に二大政党制はなじまない。現実に公明党、共産党が無くなるとは考えられない。
 小選挙区制では、東京の世田谷区は二つの選挙区に分かれている。区議会議員よりも選挙区が小さい国会議員がつくられることはおかしいと考えて当たり前ではないのか。
 小選挙区で負けた者が比例で復活するしくみも、国民はおかしいと思っている。小選挙区も比例も、単独で出て名前を書かせることがわかりやすい。
 昨日も触れたが、一票の格差が二倍以上になっている小選挙区が65もあることを考える時、300小選挙区を200にすれば、憲法上の一票の格差問題も、自ずと解決できる。
 参議院も全国比例代表は国民になじみが薄い。衆議院の比例選挙区を、そのまま人口100万人で一人の計算で当てはめれば125人となり、現在の242人から117人も削減できる計算になる。
 こうしたダイナミックな発想をもって、国会議員の定数削減に取り組んでもらいたい。待ったなしの大改革を行うことが、政治の信頼回復に繋がるのである。
 前原沖縄相が仲井真知事と会談したことが報じられている。
 普天間飛行場の移設は、2014年までに何としても実行されなくてはならない。危険性の除去はもちろんだが、沖縄の負担軽減の象徴が普天間飛行場の移設である。
 このことについては、日本政府がしっかりとアメリカ政府に強く訴え、実現させるしかない。あわせて、訓練移転、名護市辺野古への代替施設建設は、何よりも沖縄の心、思いを大事にして、沖縄の総意を受けて進められるべきものと考える。
 今まで野党として“運動”はしてきたが、責任ある“交渉”をした経験のない閣僚が、思いつきやその場しのぎのやり方をしても、前には進まない。
 普天間飛行場移設がどの様に決まり、進み、これまで何があったのか、よく歴史の検証をしてから、知事はじめ沖縄関係者と会うべきである。表面上の薄っぺらい人間関係では打開できない。沖縄の「ゆいまーる精神」を踏まえての対応をお薦めしたい。
 菅首相になって初めての予算委員会がスタートした。読者の皆さんはどんな感想、受け止めであろうか。
 今日、明日は衆議院で、4日、5日は参議院で行われる。参議院での論戦が一つの注目点となり、この参議院予算委員会が9月の民主党代表選挙、9月末に予定される臨時国会にどの様な影響を与え、どの様な方向、流れになるのか、おぼろげながら見えてくるのではないか。
 今年も早いもので8月に入り、お盆が来て、9月秋を迎え、臨時国会開会となると、あっという間に一年が過ぎてしまう。
 一日一日を大事にしながら、私は私の役割を果たして参りたい。


本日提出した質問主意書5件
bT 国会議員会館のあり方に対する内閣官房長官の発言に関する質問主意書
bU 国会議員の歳費のあり方等に対する菅直人内閣の見解に関する質問主意書
bV 取調べの全面可視化実現に向けた菅直人内閣の取り組みに関する質問主意書
bW 北方領土への邦人の入域に関する質問主意書
bX 政府による防衛白書了承の見直しに関する質問主意書

※ 質問主意書の内容は下記の衆議院HPでご覧頂けます。

  衆議院ホームページ

2010年8月1日(日)

鈴 木 宗 男

 菅首相が衆・参の定数削減を年内合意したいと言っているが、40人の削減では削減にならない。
 1票の格差2倍超が65小選挙区である時、300小選挙区を200小選挙区にし100人削減するとか、参議院は全国区を無くしブロック制にし、人口100万人に1人、125人の定数にするとか分かりやすい、しかも国民から理解の得られる思いきった見直しをする事である。中途半端なやりようでは国民は納得しない。
 国会議員の大幅な定数削減、ボーナス廃止、歳費(給料)を半分にするとか大改革をして初めて国民の信頼を得られるのである。
 「これが正に政治決断、政治主導で有る」と言える事を実行して戴きたい。
 昨夜は久しぶりに帯広の家に泊まる。長男夫婦も一緒で、今日は実家の足寄町大誉地に行きお墓参りをし、昼から民宿大地(私の生まれた場所)で大誉地の人が集まって野遊会をしてくれる。
 故郷談議に花を咲かせながら、50数年前の子供の頃を想い起こし感慨無量である。
 故郷の山の(いただき)、家の裏の利別川(としべつがわ)のせせらぎ等、自然の姿と変わらざる故郷の人情にただただ感謝感激である。
 足寄町大誉地に生まれ育ち、今日有る事に手を合わせるのみである。


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