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文藝春秋 12月号 |
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「死神プーチンの仮面を剥げ」 −佐藤優−
北方領土交渉を困難にしているのは、基礎体力が低下した外務官僚の論理能力と教養の欠如によるところが大きい。政治の力で外務官僚に喝を入れることが国益だ。 国内で血みどろの政争を行っても、外交、しかも領土問題という国家の基幹に関わる問題では一致団結するのがほんものの政治家だ。これは建前論ではない。 9・11総選挙の結果、小泉与党が衆議院の絶対過半数をもっているという状況を最大限に活用するのだ。外交の世界では、国益は首脳、現下日本では小泉総理という人間に擬制される。外交には相手があるので、交渉とは折り合いをつけることだ。従って、日本の要求が百パーセント満たされることはない。難しい外交交渉をまとめ上げた首脳は必ず世論の批判にさらされる。根拠のある批判は当然行うべきだ。しかし、そこで小泉総理を感情のおもむくままに徹底的に叩くことは、結果として、日本国家の外交の幅を狭めることになり、国益を毀損することになる。 【文藝春秋12月号】 より抜粋 |
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